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海上のパルーマ  作者: ヒカル
騎士団編
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SCENE4 騎士団、夜明け前 SIDE 勇者:ロメル

「さてロベルト、本拠地を手に入れたところで団員はどうやって集める?」


「ん?んなもんお前さんがなんか言ってくりゃ集まるんじゃないか?」

「は?」

「え?」

「ちょっと待ってくれ、君、つまり僕に…」

「スピーチをしろと言っている。」


とても信じたくない。


「な、なんと言えばいいんだ?」


「『ここで騎士団集めんぞ!とりあえずやりてぇ奴だけ来い!』」

「君にしかできないな!?」


彼は鼻を鳴らすと至極つまらなさそうな顔で言い放った。


「ロメルと俺たちのネームバリューで降って湧くように人が出てくるに一票。」

「そこにもう一票。」


セネンまで便乗したな…


「もしうまくいかなかったらどうするつもりなんだ!」


「通信魔術で俺に連絡。俺が善処する。」


「しかも君はここにいないのか!?なんだ善処って!」


「やることあるんでね。」


「君という人は…」


「なんか今日それ二回目だな。」


俺そんな呆れられるようなことしてる?とセネンに訊いている。

はあ。呑気なものである。


「僕がここであくせくと仲間を集める間、君は何をしているつもりだ?」


「…………戦場までのおたのしみーってことでー…」


「君なあっ!」


「いっでぇ!」


頭に一発喰らわせてやった。せいぜい頭のネジをはめ直しておくといいと思う。



学園長を訪れた日から1週間。


ロベルトとアデラはどこかへ旅立ち、セネンも「ロベルトのおつかいで実家にちょっと行ってくる」と言っていなくなってしまった。


本当に一人でやらなくてはいけないらしい。


『集められるだけ集めろ』とのことだが多いに越したことはないだろう。

僕は今日の兵学部の朝礼を学園長から譲ってもらい、ここで彼らから希望者を募る。

入団できるのは法律で労働が認められている4年生以上。チャンスは一回だけ。


この中から()()()()()()何人引き込めるか。

…はぁ、だめだ緊張してきた。


「オリヴァー君。」


「あ、学園長。」


「出番だよ。」


行くしかない。今の宮廷を変えるだけの力はここにしかない。


朝礼台に上り、僕は集められた4年生以上の生徒たちの前に立って辺りを見渡した。

ざっと数えて4000人。さすがの規模だが、セルピエンテの率いる軍勢は概算2万を超える。全員入れても、足りない。


…いや、弱気になるな。この子たちに悟らせちゃだめだ。せめて2000は巻き込まなければ!

僕は臆病な決心を胸に秘め、顔に柔和な笑みを浮かべて聴衆に言った。


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