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海上のパルーマ  作者: ヒカル
騎士団編
6/61

「ジェペスの家族は大きい。中にはソフィア嬢のように民心を心得た方やシルヴィア陛下のように合理的で平等な為政者の器の方もいらっしゃる。それもジェペスだけではない。様々な家の中に様々な思考がある。いや、貴族と言えど人の数だけ思考はある。思想ともいうべきだろうなぁ。素晴らしき思想を持った人が淘汰されるのは儂も許容はしたくない。

ひとつひとつは取るに足らない路傍に落ちた羽でも、いつかそれは集まって繋がって協力し合って大きな翼になる。翼はいつかこの国を覆う盾となり獲物を狩る道具となる。貴族が仲間割れしている間に平民が固まったなら、作られる翼の大きさはいざ知らず。

ロベルト、君はハークとのことについても言ったな。いやぁ興味深いものよ。革命によって立ち上がったハークの平民とこの国はどのように戦うことになるのか。儂も生きて見たい。」


そう言うと、彼はパチンと指を鳴らして紙とペンを取り出した。


高度魔術の収納魔術だ。すげぇ。

学園長はしばらくの間ペンをさらさらと流したかと思うと、すぐに書くのをやめた。


「―これを持ちなさい。」

ふん、とどこか得意げな、満足した顔で差し出された紙にはこうあった。



宣言書


私、シュミュエル・シュナイダー学術教授および王立パルーマ魔法魔術学園長は国王王妃両陛下が承認なさった騎士団の本拠地に王立パルーマ魔法魔術学園長室を推薦し、この敷地内での騎士団員の全ての行動に相応の責任を負うことを王国歴246年夏の34日に宣言する。



淡白で、でも重みと威厳があって、どこまでもこの人らしいと思った。


「学園長、ありがとうございます。」


深々と腰から折って礼を言う。

俺、今ちゃんと礼できてるのか、久しぶりすぎてわかんねえ。

彼は人好きのする微笑みをうかべてただ一言、


「若い力に期待を込めて。」

とだけ言った。



「おっしゃあああ布陣地ゲットだぜえええ!」

「うるさいな蛮族。」

「んだと『()()()()()()()()()()』」

「やめろボクをその名で呼ぶな!!背筋がムズムズする!」


「…僕たち、だいぶ危うい橋を渡り切ったものだな。」

「たぶん本戦はこっからっすよ、ロメル先輩。」

呆れて目を眇めた二人が俺達のことを見ていた、そんな初夏の昼だった。

パルーマでの暦(異世界らしく凝りました):

(春・夏・秋・冬)の〇日

春夏秋は91日まで、冬は92日まであります。

うるう年は春に追加です。

春が地球の2/12〜5/13

夏が   5/14〜8/12

秋が   8/13〜11/11

冬が   11/12〜2/11

という目安になります。


新年(王国歴の更新)はパルーマ建国記念日の2/12からです。

つまり元日が建国記念日で春の1日になります。

因みにルーカスは偶然この日が誕生日です。

生まれながらの王ですね(*´艸`*)

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