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“まだ君は僕の事が好きですか?” ある日、こんな手紙が送られてきたのだけど?

作者: 七瀬





“まだ君は僕の事が好きですか?” 

ある日、こんな手紙が送られてきたのだけど、、、?

私には思い当たる節が全くない!

私は学生時代に、“好きになった男性ひとの事は誰にも言わなかったし”

きっと本人も私が好きだった事を知らないと思う!

それなのに、こんな言葉を書いた手紙が私の家のポストに入っていた事が

私には凄く不思議でならなかった。



私はまさかと想い、友達の伝手を使って学生時代に私が好きだった

男性ひとに連絡を取ってもらい会う事にした。



『よお! 久しぶりぃ~』

『久しぶりだね! 中川君。』

『やあ、久しぶりだね!』

『・・・ううん。』

『なんだよ、“昔二人は、付き合ってた恋人同士みたいな関係だったとか?”』

『・・・べ、別に付き合ってなんかないよ、』

『お前な、変な事言うなよ! 話ずらくなるだろう!』

『何? 二人共、照れてんの?』

【照れてない!】

『呼吸もあって、お前ら~凄いな! 俺はもうココで帰るわ!』

『えぇ!?』

『もう少し居ろよ。』

『“二人の邪魔はできないだろう! じゃあな!”』

【・・・・・・】




 *




『・・・な、なんか緊張するね。』

『ううん、』

『・・・あ、あのね?』

『あぁ、』

『こ、これ! 先に読んでもらっていい?』

『えぇ!? て、手紙? 僕が読んでもいいの?』

『・・・ううん、』



彼は静かに手紙を読み始めて、読み終わると私にこう言ったわ!



『“・・・これが、僕とどういう関係があるの?”』

『そうだよね、やっぱり知らなかったんだよね。』

『えぇ!?』

『“私! 学生の時、ずっと中川君の事が好きだったんだ、でもその事は

誰にも言ってなくて! ひょっとしたらと想ったんだけど、、、?”』

『川棚さんって、僕の事! 好きだったの?』

『・・・今更だけど、こうやって本人目の前にして自分の気持ちが、

言えて良かったわ。』

『“・・・じ、実は僕も川棚さんの事が好きだったんだよね。”』

『えぇ!?』

『“正確に言うと? 凄く気になってた女の子だったんだ!”』

『嘘? 本当!?』

『“まさか? 両想いだったなんてね!”』

『やっぱり自分の気持ちを相手に伝えないと分かんない事もあるん

だってよく分かったよ。』

『・・・ううん。』

『“でも? この手紙はやっぱり中川君が私に送ってきたモノじゃ

ないんだね! だったら、一体? 誰が送ったのかな?”』

『“もし? 困ってるなら、僕も手伝おうか!”』

『うん、ありがとう!』

『僕でよければいつでも言ってね!』

『うん!』





・・・私はこれがキッカケで、ずっと好きだった彼と付き合う事に!

それと? 手紙の事なのだけど?

よく見たら、切手が貼られていない!

これはきっと直接! 私の家のポストに入れたんだと思い、見張って

いると? そこに来たのがまさかの?

“私が友達の伝手を使って、中川君に会わせてくれた男友達だった!”




『“えぇ!? ひ、弘人だったの? なんで?”』

『やべーバレたか!』

『お前、何してんだよ!』

『な、中川? なんでココ二、、、?』

『“私達、前、弘人に会わせてもらった後、付き合う事になったの!”』

『・・・な、なんで弘人が、』

『“俺はずっとコイツの事が好きで、だからコイツから連絡があった時、

凄く嬉しかったのに、コイツの目当ては中川でさ、なんか凄くムカついて、

でもまさか? あの後二人が付き合ってるなんて知らなくて......。”』

『“ごめん! 私、ずっと気づかなくて、”』

『・・・別にいいよ、』

『僕もすまん! 知らなかったとはいえ、お前を傷つけたよな。』

『いいよ、二人共許す! だから二人共、仲良くやれよ!』

『・・・あぁ、』

『・・・ううん。』




・・・こうやって、“手紙の犯人が分かったわ!”

弘人には本当に申し訳ないのだけど? 

“私にとって弘人は愛のキューピット” で! 弘人が居なければ、私と彼が

付き合うことはないし! 弘人には感謝しても感謝しきれない!



ただ私も弘人の気持ちは全く知らなかった!

まさか? 今もまだ私の事を好きだったなんてね。

全然! そんなそぶりも見せなかったし、私は何にも分からなかった。

だけど? 私にとって中川君は特別な男性ひとで、、、。

こうやって付き合えた事はまるで夢のように今でも想っているの!

これからは黙ってないで、皆に彼の事を自慢しようと想っているわ。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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