診断
強化イノシシを倒したあとはアーツ持ちは出ず、無事に第4層の攻略が完了した。
そして俺たちはそこで一旦ダンジョン攻略をやめることにした。
勝をずっとここで呼び止めておくのは申し訳ないからな。
ダンジョンについて初心者だから呼んだわけだし。
もう4層まで行ってるし大丈夫だろう。
それに俺の予定もあるし。
と、いうわけで忘れずしっかりとセーブをし、俺は現実に戻ってきた。
俺はそのままリビングに向かう。
「終わったよ父さん」
俺がそういうと、スマホでどこかに電話していた父さんは「今から行く」と連絡していた相手にそう言って電話を切った。
「今話してた人が俺を診てもらう人?」
「そうだ。仕事で関わったことがあってな、気があってたまに連絡とってたりするんだ」
「へぇ、そうなんだ」
そう、俺の予定というのはさっき言ったように俺を診てもらうことなのだ。
この体になったときに病院に行かなきゃ、とは思っていたが普通の病院にいきなり「診てくれ」とは言えないだろう。
特に体の調子が悪いわけじゃないしな。
だったら事情を理解してくれる、もしくは聞かないでくれて信頼して診てもらえる人は誰か?
そうなったときに上がったのは父さん知り合いだったというわけだ。
いやはや、父さんの人脈には感謝だね。
「じゃあ行くか」
ちなみに姉ちゃんは大学の友達に呼ばれているらしくここにはいない。
母さんは予定が入っていけないらしい。
車に乗り、窓の外を眺めながらふと思う。
俺本当に久しぶりに外に出たな、と。
もともと夏休みはゲームをやりまくる予定だったから家の外にあまり出ないと思っていたが、当然のハプニングでより外に出なくなったからなぁ。
誰が急に性別が変わるってわかるってんだ!
ま、今更言ってもしかないのだが……
「ふぁぁぁ」
……眠い。
太陽光が当たってるからかな?
……着くまでまだ時間あるだろうし寝るか。
俺はそのまま窓に体を寄せたまま寝た。
目が覚めたきっかけは父さんの「ついたぞ」という言葉だった。
俺は目をこすりながら体を起こす。
俺は車を降り、父さん案内されるがまま着いていく。
着いたところは地下の立体駐車場なのでここがどこか一切わからない。
でもそこまで広くないからショッピングモールとかそう言ったところではなさそう。
いやまぁ、診断してもらうのにショッピングモールってのも変か。
移動すること数十分。
着いたのはどこか研究所のような雰囲気を感じる場所だった。
父さんの仕事で関わったって言ってたしな。
やっぱり普通の病院とかじゃないのか。
会議室と思われる場所に案内され、待たされていた俺はそんなことを考えていた。
しばらく待っていると、部屋に白衣を着た男の人が入ってきた。
男の人は部屋に入ると同時に
「久しぶりだな」
と、父さんに話しかけた。
「おう」
父さんは頷く。
「びっくりしたぜ。久しぶりに連絡が来たと思ったら息子が娘になったっていうんだからな」
父さんに親しげに話しかけている男のその言葉に俺は固まる。
え?
父さんそのまんま説明したの?
友人の娘が……とか、いとこが……とかそう言ったんじゃないの?
「お前なら信じてくれると思ったんでな」
「そうかぁ? どうせこいつなら別にいっか、とか思ってたんじゃないのか?」
「そんなことないさ」
父さんは即答で答えたがどこか感情がこもってない。
棒読みだ。
「んで、こいつがそうか」
男は俺のことを無言でじっと見る。
「……なんですか?」
「こいつ本当に元男か? ただの外国人にしか見えないんだが」
信じられない、と言った口調で男はそういう。
うん、だろうね。
そう思うよね。
「信じられないかもしれないが本当に俺の息子なんだ。頼むよ」
「……わかった。一応見てやる。こっちもOKしたしな。まさか本当とは思わなかったが。よし、お前とりあえずこっち来い」
「あっ、はい」
俺はそのまま男について行った。
「で? お前本当に元男なのか?」
部屋を出た瞬間俺はそう聞かれた。
「はい」
「ふーむ……嘘をついてる雰囲気はないな……わかった、診断してやる」
まじで?
やってくれるの?
「でもやるのは俺じゃない。あいつだ」
「え?」
男が指差した方向を向くと、女の人が立っていた。
「お前がいくら男だって言っても周りから見たら女だからな。俺がやったら訴えられちまう」
あっ、そういうことね。
「じゃ、あとは頼んだ」
「わかりました。ではこちらへ」
「……結果から言うぞ」
「あぁ……」
「はい……」
診断が終わって俺は再び会議室に戻り結果を聞いている。
「女の体だ」
……だよな。
やっぱそうか。
ワンチャンあるのかと思ったけどやっぱ変わってるのかぁ。
「体はそうだけど精神はまだ男らしいけどな」
それは朗報ではあるのか?
まぁ、全部が全部変わったわけじゃないとしれて良かったと思おう。
大幅に遅れてしまって申し訳ありません。
これから予定で数ヶ月レベルで更新できなくなります。
申し訳ありません。




