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フレンド登録

長い間投稿できずすみません!

自分の事情やらモチベやらが関係してなかなか書くことができませんでした。

本当にすみません。


では本編をどうぞ



「ふぃ〜終わった終わった」


俺はアクアスネークがいなくなり静かになった湖を見ながらそう言った。

ふと横を見ると


「いやぁ、楽しかった!」


と満足気に言っている狂戦士バカ

なんでこう人がいる中でユニークってことを隠そうとしないかなぁ。

バカだろマジで。


「ん? お前今俺のことバカにしなかったか?」


げっ、なんでわかるんだよ。


「いや? 別に?」


「そうか……それで? なんか俺に聞きたいことがあったんじゃないのか?」


あっ、そうだったそうだった。


「……お前ユニーク持ってんだよな?」


「うん」


「お前自分から聞いたくせに誤魔化すな……え? うん? 認めたの?」


「え? ユニーク持ってるかだろ? 持ってるよ? 俺は」


……やっぱバカだこいつ。

平然とユニーク晒すのバカだマジで。

いや待て、まだユニークっていうのがどれくらい価値のあるものかわかってないのかもしれない。

それなら仕方ない。

うん、そうであってくれ。


「えー? ちなみにユニークがなんだかわかってる?」


「あぁ、めっちゃ希少なやつなんだろ?」


……あれ? ちゃんとわかってる。


「それはバレたらやばいってわかるよな?」


「まぁ、一人だけならいいかなって」


あぁ、ダメだこいつ。

わかっててバラしてる。


「あのなぁ! 俺がそれをネットとかにバラしたらやばいってわかるだろ!? なんでそう簡単にバラすんだよ!」


「は!?」


いや、今気づいた! みたいな顔すんなよ。

はぁ、もうなんというか呆れるしかないなこれは。


俺がそんなことを思っていると横から恐る恐ると言った様子でおっちゃんが声をかけてきた。


「えぇっと、邪魔して悪いが船を助けてくれて助かった。船が沈んじまうと俺も商売ができなくなっちまうところだった。これからはこの船のるのはタダでいい。それにこのことは他の連中にも言っとくからな、なんかあったら俺のれことを話に出すといいぞ」


へぇ、船が無料ね……これから宿、店とかとレベリングのためにダンジョンを往復することになるだろうし結構助かるな。


「そろそろ目的地だ。降りる準備をしとけよ」


そう言っておっちゃんは去っていった。

残るは俺と狂戦士、そして何をしていいか分からずあわあわしているルナだ。


「ルナ、そろそろ降りるから準備しといて」


「は、はい!」


「……で、お前はなんのユニークを持っているんだ? 職業? 種族? スキル? なんだ?」


「ん? あぁ、俺のユニークは種族だ。地獄竜、それが俺のユニークだ」


地獄竜……俺に似たユニークだな。

竜ってついてるしなにか竜関連で関係があるのか?

……いや、今はわからないし放っておこう。

記憶の隅に置いておけばいいや。


狂戦士バーサーカー! お前はこれから何をするつもりなんだ?」


「これから? そうだなぁ……一旦今日はここで終わりにして明日あたり暇があればログインしてダンジョンに行こうかと思っている」


「ダンジョン? お前属性は?」


「属性は〝地獄炎〟というらしいぞ?」


やっぱり火か……これから行くダンジョンは水属性で相性悪いってのに……

っていうよりもなんだって?

地獄炎? 俺の属性も聞いたことがない星氷っていうものだ。


このゲームに置いて属性は6つある。


火:ダメージを与えるのに特化している属性。

  スキルは直接攻撃のものが多い。

水:カウンターによりダメージを与える属性。

  スキルは牽制、カウンターが多い。

風:移動に特化している属性。

  スキルは遠距離攻撃が多い。

土:防御に特化している属性。

  スキルは防御、束縛が多い。

光:回復に特化している属性。

  スキルは回復、能力向上バフが多い。

闇:妨害に特化している属性。

  スキルは能力低下デバフが多い。


火は水に強く、水は風に強く、風は土に強く、土は日に強い。

光と闇はそれぞれに有効だ。


種族はこの6つのなかいずれかの属性に特化している。

だが、例外がある。


そう、それが俺らユニークの存在だ。


俺は〝星氷〟狂戦士バーサーカーは〝地獄炎〟

どちらも6つの中にはない。

だけど、その特性はある程度含まれている。


俺の場合はカウンター、牽制ができる星氷魔法があるから水、そして移動に特化している飛翔、さらに相手を氷漬けにしてダメージを与える最終手段星氷結、これは土だ。


これらから推察するにユニークの属性はこれら6つの属性の複合であるということがわかる。


こいつの場合は火、土は確定。

俺と同じ竜のようだし飛翔を持っているかもしれないから仮の形で風も追加だ。


……ということはユニーク特有の属性は3つの属性の複合?

ラインさんの属性については教えてもらってないけど今の段階ではそう考えるのが自然か?

いや偶然同じだったかもしれない。


詳しくはもっと情報を集めてからだな。


「おい! ついたぞ!」


俺が考えているとそこでおっちゃんに声をかけられた。


あっ、ついたのか。

結構考え込んでたのかもしれない……


「料金はさっき言った通りいらない。これからもな」


「ありがとう」


俺が素直に感謝するとそこに


「ってことは俺もタダでいいのか!?」


マジで!? とでも言いそうな声で狂戦士がそう言った。

まったく……こいつはマジで……


「あぁいいぞ。お前さんも船を守ってくれたからな」


「いやったぁ!!」


周りの人も見てるのによくこんな堂々と……他人のふりしよ。


「あ、あのこれからどうするんですか? ダンジョンに行くんですか?」


「ん? そうだなぁ。なんやかんや大変だったし一旦休憩てから改めてダンジョンに行こうか」


「はい!」


ただの移動のはずがアクアスネークとの戦闘。

結構プレイしたし、一旦終わりにしてまた今度続きをやろう。


俺がそうしてログアウトしようとしたら狂戦士がなんかいってきた。


「あ、忘れてた! おい!」


「ん? なんだ? 今からログアウトするんだけど……」


「いや、フレンド登録してくれないかなってさ」


……は? フレンド登録?


「なんで?」


「一緒にあの化け物と戦ったし記念……みたいな?」


「おま、そんな事いちいちしてたらフレンドすごいことになるぞ!?」


めんどくさいし……

ってかそんなの登録してくれるものなの?


「いや、大丈夫! だいぶ断られてるから!」


やっぱり。

なのによくそんなこと言えるな。

もはや尊敬のレベルだよ……


まぁ、数少ないユニーク持ちのプレイヤーだからな。


「まぁ、いいか。お前に聞きたいことも多いからな」


「おぉっ、マジか! 断られると思った!」


……じゃあなんで言ったんだよ。


「ま、とりあえずはい、フレンド申請するから」


「おっきた。承諾っと」


『攻撃全ふりとフレンドになりました』


「じゃあな」


「おうよ!」


そうして俺はログアウトした。



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