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いざ次の街へ



「さて、改めて自己紹介といこうか。私の名前ははライン。種族ヒューマンでユニーク職業神匠だ」


俺はあの後店の奥に案内され、現在椅子に座って話している。

そこで互いの秘密を話し合うことになったのだが……


「マジか」


話を聞いている内にもしかして神匠じゃない? って思ってたけどまさか本当に当たっているとは。

ボス狩り方針ももう終わりだな。

残念だったな透!

いやまぁ、さすがに見つけたからってボス狩りやめるとは言わないけどね。


「そう、私は神匠。神匠なんだけど武器を作る道具がぶっ壊れちゃってさ。いやまぁ、もともとチュートリアル的なもので壊れるようになってたんだけどね。それでちょっと今武器を作れない! もともと神匠は戦闘向きじゃないからそのための材料すら手に入りにくいんだよ」


はぁ、なるほど。

って言うか待てよ。

今武器を作らないんだよな?


「だったらなんでわざわざ武器はいらないかって話しかけてきたんですか? 作れなくて在庫補充とかできないんだったらやばいじゃないですか」


そもそもの話プレイヤーはこの武器を目当てにやってくる。

それが用意できないのなら意味がないのだ。


「うん、でもこのままずっと武器を作れないで閉店にしておくよりは誰か優秀な人を見つけて武器を積極的に作るっていうことにしようかなってね」


「そこに僕が選ばれたわけですか」


「そういうこと。それじゃあ次は君の番だ」


向こうはユニークっていうことを話してくれたんだ。

こっちだってちゃんと話さないとな。

じゃなきゃ武器とか作ってもらえなさそうだし。


「僕の名前はブルーウッド。ユニーク種族星氷竜、ユニーク職業古竜学者のプレイヤーだ」


「ゆ、ユニークを二つも!?」


あっ、やっぱ驚いてる。

まぁ、ユニークひとつ持つだけですごいのにそれが二つもだからな。


「あっ、ちなみに初めは種族だけでそれにつられて職業も変化した形っすね。だからワンチャンドワーフとかにしたけばユニーク種族になったかも」


「ま、マジかぁ。なんであの時ドワーフにしなかったんだよ私! 鍛治といえばドワーフだろ!」


とまぁ、少しの間発狂していたが理性を取り戻したらしく「それで具体的にどんな感じ?」と言われた。


「まぁ、さっきもステータスが特殊って言ったんですけど、僕のステータスって防御力特化なんですよ。でもスピードもある程度あるので回避盾みたいな感じになるかなと。でも移動する際に盾とかあると邪魔だから大きな盾とかはだめでどうするかな〜と言ったところです」


「ああ、なるほど。そう言うことか。攻撃を避けてもし当たったとしても高い防御力が身を守る。強いけど装備には困るステータスだね」


「そうなんですよ。武器もさっき行ったように全くと言って使えないので範囲攻撃の魔法はいドーンという感じなので」


防御を高めようにもそうしたらスピードが無駄になってしまう。

逆にスピードを上げたとしても自慢の防御力が意味ない。

ならばと攻撃性能を上げようにも普通の武器じゃあ俺のクソエイムによって意味がなくなる。

結果として範囲攻撃を撃つしか攻撃方法はなくなるのだ。


「よし、だったら固定ダメージとかはどうだい?」


「固定ダメージ?」


「そう、固定ダメージっていうのはその名の通り防御力関係なくあたったら固定のダメージを与える攻撃」


固定ダメージか。

確かに強そうではある。

相手の防御力が紙装甲同然になるわけだからな。

要は俺の天敵だ。


「まぁ、別に防御無視大ダメージの範囲攻撃でもいいんだけど……」


「それだと多分魔力とかそう言ったものが……」


「うん、めっちゃ消費多くなる。だったら大ダメージにはならなくても確実に削れる固定ダメージの範囲攻撃の方がいいんじゃないかなってね」


なるほど、それもそうか。

それにユニークとかは職業、種族の他に武器などもあったはずだ。

ユニーク武器なんて「一定以上のダメージを無効化」なんていう意味わからないチート武器が出てきそうだからな。


「それはそうかもしれん。ユニーク武器とかで意味わからん性能出てきそうだし」


「それは本当にそう」


「「あはははははははは」」


「それで、それを証明できるものはあるの? 私の場合は制作者の欄でシステムっていう絶対的な証明があるけど」


そうだよなぁ。

実際に俺がこう言ったって嘘ついてる可能性もあるもんなぁ。

証明か。

なんかあるかな、種族と職業で証明できるもの。

まぁ、職業は武器見せればいいと思うけど種族は……


「えーと、ひとまずこれが職業の武器ね」


俺がそう言いながらラインさんに渡すとそれを見て頷いた。

これは職業の証明になったようだ。

続いては種族。


「これが証明になるかはわからないけど最近手に入れたユニーククエストの報酬。それでラインさん、神匠を探した理由でもある」


「私を探した理由? 武器目当てじゃないの? クエスト?」


「僕が受けたクエストの報酬では今手渡したその『憑依石』と『白鳳石』そして『白狼の爪』だ。ネットで調べてみたけど出てこなかったから多分ここにあるのがこのゲーム唯一のものだと思う」


俺がそう言いながら渡すとラインさんは俺に返そうとしていた武器を落として驚いた様子で叫んだ。


「な、なにこれ!? こんなもの見たこともない!? 神匠のスキルの素材一覧にも載ってないし……それに何この性能!? 意味わからないんだけど!?」


え、なになに性能?

神匠って素材持つだけでそんなのわかるんだ。

さすがユニーク。


「神匠のスキルでわかるのは武器防具素材になるものだけだから憑依石っていうのはわからないけどさ、そこりの二つはやばいよ!」


と言っているので早速見せてもらった……のだが……


『白狼の爪』 Sクラス武器素材。

武器作成時に攻撃力補正+1000

武器使用時にスピードが上昇する。


『白鳳石』 Sクラス盾素材

盾作成時に防御力補正+1500

スキルにガード機能が追加。


うん、やべえ。

手に入れた時はなんかすごそうだなぁ……くらいだったけどそんなレベルじゃないね!?


「えーと、これってやばくないですか?」


「うん、やばい。なんだよガードって。もう意味わからないって! ……まぁ、それができるのも私の道具が直ったらの話なんだけどね」


あっ、そうだった。

てっきりもう強力な武器を手に入れたふうに思ったけどまだ肝心の作る道具がなかったんだった。


「それで肝心の道具だけど必要な素材が次の次くらいの街のボスのレアドロップなんだよね。君っていう道具と武器の素材を探してくれる人ができたからしばらくは店を閉店して素材を探していこうと思ったんだよ」


あくまで開店するのは道具とか素材とかを取ってくれる人が欲しかったから。

その人ができたら閉店して道具を作ることに専念するわけか。

そしてその街は次の次……レベルは20まで上がったけど次の次の街でもやっていけるのか?

この街を攻略するのならレベルは10くらいか?

だったら次はレベル20、さらに次はレベル30くらいかな。

次の街まではいけるけど流石にその奥となると厳しいな。

まぁ、スキルでた違えないこともないけど流石にまだレベルも低いし次の街でも特訓してから行くのが安定かな。


「わかりました。こっちも武器と欲しいので道具を作るのに協力します。もちろん素材も」


「ありがとう!」


「でも流石にすぐには無理なので次の街で特訓してからでいいですか?」


「うん、今すぐとってこい! なんて言わないからね。道具を作る素材をちゃんと取ってきてくれたらそれでいいよ」


「ありがとうございます! それじゃ早速次の街に行こうと思うのでここで失礼します」


「わかったよ。私はここにいるから素材とかが手に入ったら教えてね」


っとそうだ素材素材。

素材の名前聞いてなかった。


「それでその素材はなんて名前なんですか?」


「あっ、言ってなかったね。素材の名前は『結晶戦闘人形クリスタルゴーレムの心臓』だ」


こりゃまたすごいのが出てきたな。



投稿が遅くなってすみません。

こらから文を書く時間が少なくなるので投稿頻度が落ちると思います。

少なくとも3日に一回はだすつもりなのでよろしくお願いします。



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