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方針決定



今、俺たち3人と、もう1人は勝の号令のもとゲーム内のカフェに来ている。

どうやらこのゲームでは武器屋、レストラン、アイテム屋など様々な店を経営することができるらしい。

もちろんそのアイテムや店の土地、外見などは特別なクエストなどを除いたら自分で払わないといけないけどな。


「ここは確かNPCが運営しているんだよな?」


俺はそう勝に確認しながら注文したオレンジジュースを飲む。

え、ウマ!

本物には劣るけど普通に美味しい。


「あぁ。フルダイブには五感も再現されてるからな。結構うまいぞ」


すごいな、フルダイブ。

味覚まで再現しちまうのか。

と、事前に連絡してたからわかってると思うが一応言っとくか。


「知ってるだろうけど俺の隣にいるこの白髪のプレイヤー。これが姉ちゃん」


俺は目線を向けながらそう言った。


「聞いてたけど本当にやってるんだな……existence online」


勝がそう言うと、透もそれに同意する。


「な。考えるより動く! ゲームよりスポーツ! って言う人だもんな」


「正直俺も驚いてる。確か進む道は攻撃型。職業は剣士。スキルは攻撃、素早さバフに攻撃スキルで種族はスピード特化の猫」


「もうこりゃ完全に戦闘特化だな」


「多分生産とかそう言った補助とかは一切考えてないんじゃない?」


「多分そう。姉ちゃんとにかく突撃ぃっ! ってタイプだから」


「君たちさぁ、本人が目の前にいるのによくそんなこと言えるよね。すごいよ」


いやだって事実ですし。

実際に姉ちゃんが敵とかを見つけたら「突撃ぃっ!」って言うタイプなのは間違いないし。

スキルとか種族とか遠距離持たない近接特化の狂戦士バーサーカーだし。

逆にそう言われない理由を見つけようとしても……なくない?


「まぁ、だって……ねぇ?」


「うん。実際そうだし」


どうやら2人も同じ結論に至ったらしく、姉ちゃんを徹底的に追い詰めていた。

流石に姉ちゃん可哀想だし話しかけるか。

って言うかこれが本来の目的だし。


「そんで、勝が俺たち+姉ちゃんを集めたのはなんのためなんだ?」


「ああ、そうだったそうだった」


「そういや梨奈さんいじる目的じゃなかったな」


「い、いじるって……」


今透が梨奈といったのは姉ちゃんの名前だ。

昔から面識があって梨奈さんって2人は読んだる。

因みに父は間宮隼人まみやはやと、母は間宮楓まみやかえでという。


「今回2人……いや3人に集まってもらったのは他でもない。みんなとフレンド登録をしようと思ってな」


フレンド登録?

それってあれか。

視界に入ったプレイヤーに了承を得られればフレンドになれるってやつ。


「これでフレンド登録するとゲーム内での連絡。許可を取ればアイテムの交換なんかもできる」


ほぉ、と言うことは自分じゃ職業とかで制限のあるクエストで手に入れられないアイテムとかも使える……と?

確かにそれはいいな。

それにゲーム内での連絡もいい。


「俺らはリア友だし、2人に至っては姉弟だからな。連絡も普通にできるからフレンドのこと頭から抜けてた」


「確かにそうだな」


「梨奈さんはどうですか?」


「うん、いいよ。それに……私このゲーム友達にめっちゃ勧められてやり始めただけだからあまり詳しくないんだよね」


あぁ、やっぱり。

姉ちゃんが自発的にこのゲームをやるとは思わなかったけどそう言うことがあったからなのか。

だからゲーム中でもせめて運動ができるようにって攻撃型にしたのかな。

それだったら納得できるし。


「あっ、そうそう。俺からみんなにご報告があります」


「ほう?」


「報告とな? あっ、因みにこなら会話は同じ机に座った人たちしか聞こえないから大丈夫だぞ」


あっ、そうなの。

結構便利だな。

じゃあ遠慮なく。


「えー、この度……レベル20となりました!」


「……は? れ、レベル20!? 2の間違いじゃなくて?」


「いや、本当だぞ? 経緯はこうだ……」





「はぁ、マジかよお前。レベル差23相手に勝っちまったのか……」


「まぁ、今回は運が味方したって感じだな。じゃなきゃレベル2でフィールドボスの希少種相手に勝てねぇよ」


「それももちろんあるんだろうがそれ以上にユニークというものの影響が大きいな。使い方と状況によっては20レベル上の相手にも勝てる場合があるってことだからな……俺らが思っている以上にユニークっていうのはすごいのかもしれん」


「確かにそれもそうだな。1日一回の切り札とはいえ「星氷詰」の内容は頭おかしい」


うぅ、それは確かに。

魔力なしで近接に近づかれた相手の攻撃のダメージを相手に返す、だもんな。

普通に1週間に一回とかでも全然いいと思う。


「そんで白狼の討伐の報酬が〝憑依石〟ってやつなんだ」


「憑依石? そりゃまた面白そうなものだな」


「説明を見たんだがこいつは憑依時計っていうアイテムを使わなきゃ使えないらしい。そんでそのアイテムは神匠に作ってもらうか、廃墟都市の幽霊蔓延ゴーストスパラートの森っいうところにいる鎧幽霊ガードゴーストってやつから低確率でドロップするらしい」


「廃墟都市の幽霊蔓延の森……ねぇ。聞いたことないな」


「未だ解放されてない場所なのかもしれんな。そんで神匠っていうのは?」


「多分生産職の一環だと思ってる。ユニークとは違って普通の職業だと昇格見たいのがあるんだろ?」


俺がスマホでチラッと見たことを言うと


「そうだ。普通の職業は一定のレベルになるとその上位職業に就くことができる。まぁ、強くなる分条件も厳しくなるから神匠っていういかにも凄そうなものはダイブ厳しいだろうな」


「まじか……これ手に入れるの相当難しそうだな」


「おそらくな」


じゃあこれからどうするかな。

目指す目標が限りなく遠くて手掛かりも全くないからな。


「そうだ、俺からみんなに提案なんだが」


「提案?」


「それって私も含めて?」


「もちろん」


「俺らで一緒にボス狩りしようぜ?」


ボス……狩り?


「だって今みんななにやることないんでしょ? 勝だって今できるところまでやり尽くしたから俺らを呼んだらしいし」


「確かに私も成り行きで始めた感じで特に目的はないからね」


「それにもしボスを倒してたらワンチャン新しい手がかりが出てくるかもしれないしな」


……確かに、このゲームならそう言うものありそうだな。


「おっけ、わかった。俺はその案にのる。今んとこそれ以外に思いつかないし」


「俺もいいぞ」


「私も」


「よっしゃ! これで決まりだな! これからボス狩りダァ!」



内容消え再び。

今回は2回も起きましたがなんとか書き上げました。



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