御美苗くんネタにされる
翔太と真美のLINEのやりとりになります
翔太:起きてる?
真美:珍しいね!この時間に起きてるの
ファミレスで顔合わせした夜、いつもなら就寝している翔太からLINEが来た。
翔太:いや、今日のことが衝撃的すぎてw w w
真美:びっくりしたでしょ!あの2人、ちょっといい感じじゃない?
翔太:俺、葵と生まれてからの付き合いだけど、女の子の【名前】覚えてるのも呼ぶのも初めて聞いたんだけど!!てか、今井さんもなんで突っ込まないの!?www
真美:御美苗くんも変わってるけど、澄海も変わってるというか鈍いというか…天然なのよwてか、なんで澄海のこと苗字呼び?
翔太:さっきLINEで葵に怒られたwww名前で呼ぶな(俺含む)ってwww
真美:御美苗くんwww スタンスが彼氏なんだけどwww どんだけ澄海のこと好きなの!?てか、一目惚れだったんだよね?
翔太:そうそう、俺らが付き合い出した頃だから2ヶ月前かな……
「お前、今日も呼び出しされてたな!しかも3年の超美女!」
「…………………」
「ま、まぁ振ったよな。お前のことだし」
幼馴染みは昔からよくモテた。小さい頃から頭がよく顔が整っており(昔はその辺の女子より可愛かった…言ったら殺されるから言わないが)大人顔負けの落ち着きっぷりに世代を超えて女性を虜にしていた。
当の本人は落ち着いてるというより、無口・無表情・無関心の三重無というだけで格好つけてたり、スカしてるわけでもなかったのだが、結果的にモテ要素となっていた。
「小・中も凄かったから高校だともっと増えると思ったけど、お前も大変だなぁ」
「思ってないだろ」
「うるせーな、ちょっと羨ましいんだよ。でもまぁ、俺は自分の好きな子に好きになってもらえればそれでいいかな……」
ちょうど窓の外を見ると、最近気になっている子が校庭で友達と話していた。
「………やっぱかわいいなぁ」
委員会で一緒になった吉田真美、明るくて気さくですぐに打ち解けた。物事をはっきりいうタイプなので、少し強い印象もあるがそこが俺的に良い。
「決めた!今日告る!」
「………………頑張れ」
なんだかんだ、幼馴染みの恋路を応援してくれる。お前は本当にいいやつだ。
「あ、ちなみにあの黒い髪のポニテの子ね」
「別に教えなくて……………」
途中で言葉が途切れたままの幼馴染を見ると……おや、この顔初めて見るぞ?
切長の瞳を見開いて、ただ一点を見つめている。
「ちょっ!お前、真美には惚れん」
「隣りの子」
「え?隣り?」
少し色素が薄いのか、栗色のセミロングの女の子。あれは確か……
「あぁ、真美の中学からの友達だったかな?確か名前は……あ、今井さん。澄海ちゃんだ!」
ガシャーーーン!!バサバサッ!
「ちょっ!葵!?ノートとかペンケース落としたぞ!」
散らばった筆記用具を拾うこともせず、ただひたすら1人の女の子を見つめる幼馴染み。
「見つけた」
無口・無表情・無関心の三重無
そんなあいつがあんな取り乱した顔をするのは初めてだった……ーーー
真美:見つけた…?え?運命の人とか?澄海が!?え、うそーーー!!!!何それロマンチック!!
翔太:だろ?だからさ、どうしても面識持たせてやりたくて今回の海計画を実行したんだけど…もう会ってたのな!www
真美:私もびっくりした!なんかね、熱中症になって倒れそうになったところ助けてくれたんだって!
翔太:何それ!すげーかっけぇじゃん!wwwつか、タイミング良すぎだろ!!それいつ!?
真美:台風一過の日だよ、猛暑日の日あったでしょ?
翔太:あぁ!あの日……あれ?
真美:どうしたの?
翔太:確か俺たち、その日廊下の窓から下校する今井さん目撃してた
真美:ほう?
翔太:なんか、少しフラついてたから大丈夫かなぁーって言ったら隣にいた葵が消えてたんだよね
真美:え?それって……
翔太:澄海ちゃんが心配でついていった?w
真美:……なんかさ、御美苗くん澄海に極端過ぎない?この前も公衆の面前で突然手を繋いだり
翔太:え!?w
真美:私、応援して……いいのよね!?
翔太:……まぁ、葵はちょっと何考えてるか分からない時があるけど、てかほぼそうだけど
真美:幼馴染みなんじゃないの!?ww
翔太:でも、悪い奴じゃない。寧ろ、今井さんにだけ優しいんだよ。それって良いことだろ?
真美:まぁ、……そうだけど
翔太:あいつモテるけど、恋愛は初心者だろうし。俺たちでうまくくっつけてやろうぜ!
真美:いや、澄海の気持ちも大事だからね!なんだかんだ盛り上がっちゃったけど、私は澄海の味方だから!
翔太:俺、お前のそういうところ好き
真美:突然!!www でもありがと、私も大好きだよ♡
結局、LINEは深夜0時頃まで続いた……




