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『あたま速記』

作者: 成城速記部

 粗忽な男が、うっかりプレスマンを飲み込んでしまった。

 何日かすると、頭からプレスマンの木が生えてきて、見事な花を咲かせた。すると、町内の悪い連中がぞろぞろ、お大尽が芸者を引き連れてぞろぞろ、花見をしにくる始末。

 また数日すると、色とりどりのプレスマンがたわわに実って、今度は、子供らが木に登って、プレスマンを取り合ってうるさいのなんの。

 男は、たまらなくなって、プレスマンの木を抜いてしまいました。男の頭には、ぽっかりと穴が空いて、雨水がたまりました。ボウフラがわいたかと思うと、小魚が集まり、大きな魚が姿を見せるようになると、あろうことか、人の頭の池に船を浮かべて、釣りをするやからが集まりました。しかも、釣れないとみると、大きな声で速記の問題を朗読したりするのです。それが頭に響くのです。

 男は、気の病にかかって、ついに、自分の頭の池に飛び込んでしまいました。



教訓:人の頭で速記するのはやめましょう。

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