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237幕目 目的を失ったちび
シロ「というか、なんであそこにいたの?」
アカ「だってさ…あそこ、暑くてすきだもん」
雨宮「それで生きてきたってのか…」
アカ「部外者は黙ってろ」
雨宮「そんなこと言わなくていいじゃないか…」
と、急に車が大破した。
雨宮「何事?」
アカ「一瞬過ぎてわからなかった」
シロ「…なんだ、ウコン」
ウコン「どうして、お前が生きてるんだ…」
雨宮「その…ウコンって?」
シロ「ああ、極度の戦闘狂だ、だから話の聞ける相手ではない…」
ウコン「へぇ、時間稼ぎね…そういえば、あの里、あんたが燃やしたらしいね…」
シロ「そんなことはない!」
ウコン「まぁ、そんなことはどうでもいい、今は目的を失ってるからな…」
シロ「それじゃ、なんで私たちを襲ったのよ」
ウコン「ん?気まぐれ」
雨宮「きまぐれで車を壊したらだめでしょ!」
ウコン「だってさ…気分がそうしたんだ」
雨宮「そうなんだ…謝れ」
ウコン「は?なんでよ」
雨宮「謝れ」
ウコン「謝るところなんてあったか?」
雨宮「そうだな…連れて帰るが?」
ウコン「誘拐じゃないか!」
雨宮「いいじゃないか、騒がしくなるだけだが」
と、無理やり連れ帰った。




