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190幕目 交渉
私たちはA地区の奥地に入って、まず最初に目にしたのは蔦だった、そりゃ張り巡らされてるもん。
雨宮「これ…迷いますね…」
夕夏「そうなんだよなぁ…」
アミ「じゃ、パンを置いて行ったら?」
雨宮「いいじゃん、で…パンは?」
アミ「食べた」
雨宮「それじゃ、意味ないんだよぉ」
????「誰だ…わしの庭に来た奴…」
雨宮「誰だ!」
????「名乗るものではない…何故ここに来た…」
雨宮「資材を持って帰ることだ!」
????「なんなら私に言ってくれればいいじゃないか」
雨宮「食わないでー」
????「食わんわ!なんかの食人植物か!」
雨宮「いや、誰かに聞いたから…」
????「あいつか…というかあったのか…」
雨宮「うん、人を食べてるところを見たって…というか服着ろ」
????「いや、これが一番楽だ、だってすっぽんぽんだし」
雨宮「で、食べてたっていう噂が…」
????「ああ、あいつらか…話が長くなるがいいか?」
雨宮「いいぞ…」




