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171幕目 君のそばで笑えたなら
私たちは目的地についた、そこはいつものように閑散していた。
雨宮「やっぱここが落ち着くねぇ」
と、そこは元Z社の建物だった、そう、あの建物だ。
夕夏「なんか…懐かしい気がします…」
アミ「そうか?初見だぞ」
雨宮「そうだったか…すまんな」
夕夏「そういえば…ここに来た理由って?」
雨宮「ああ…ある機材の運び出しをしてほしい」
アミ「それって重いのか?」
雨宮「そうだ、それに核使ってるからな…扱いには注意のやつだ、そして超鉛蓄電池を回収するために来た」
と、急いで機材を回収して、私と夕夏は笑いながら運んでいたが、アミは笑っていなかった。
雨宮「どうした?笑わないのか?」
アミ「いや、笑うってどんな感情なんだろ…」
雨宮「自分が楽しい!とかで使う感情じゃないかな?」
アミ「そう…でも笑ったことないし…」
雨宮「いいじゃんか、今笑えば…」
アミ「こ…こう?」
雨宮「いいじゃんか、じゃ、頼むよー」
と回収して撤収した。




