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107幕目 姫は夢を見るのか
私はヒメの中の姫を実体化をする儀式を始めた。
雨宮「まず、姫のほうはどんな人になりたいのか思い浮かべて」
ヒメ「私はそのままで?」
雨宮「うん、そのまま、で思い浮かんだら灰に意識を映して、体が再構築したら成功だ」
姫「うぉう、できた」
ヒメ「これが…私のソウル…」
姫「これが…宿主…」
雨宮「まぁ、初対面だし、顔は似てるから、ねぇ…」
姫「すき…」
ヒメ「なんでよ…」
姫「だって、初めて目と目が合ったのは初めてだもの、この世界に生まれて…」
雨宮「よかったね、夢がかなって」
姫「ああ、ありがとう、夢をみられたよ、ほんと、ありがとう」
雨宮「夢をかなえてあげただけだ、礼はいらないさ」
姫「じゃ、風呂入ろうか、一度入りたいし♡」
ヒメ「いいけど、ですよ、雨宮さん」
雨宮「お二人で」
姫「やったー、これで二人きりになれる♡」
と、一発始まりそうな雰囲気だった




