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第2話 あっさりキャラクリエイト

『ジェネシス・オメガ・オンラインにようこそ。こちらではキャラクタークリエイトを行なっております』


 目を開くと、圭は真っ白い空間に居た。目の前には近未来的な衣装を身に纏った女性が立っていた。エルフの姿をしたその女性は、本物にしか見えないほどのクオリティだった。


「凄いわ……これゲームなの?」

『はい。私はプレイヤーの皆様をご案内するガイドと申します』


 AIのレベル故か、微妙に会話が成り立っていないが、感動する圭にとっては気にならない。


(これ、バチモンもこのクオリティってことよね。期待大だわ。早く会いたい……)


『それでは早速キャラクターを作成致しましょう。まず、プレイヤーネームを決定してください』

「わかりました。えっと、名前ね」


 目の前に現れたキーボードに名前を打ち込む。


「本名はありえないとして……圭だからK? いや無いわ。やっぱり本名でいい? どうしよう」


 しばらく考えた本名の圭を避けて、好きなバンドのボーカルから【ヨハン】と打ち込む。すると、次に職業を決める画面に移る。


『職業は【剣士セイバー】【弓使いアーチャー】【槍使いランサー】【魔法使いウィザード】【破壊者クラッシャー】【召喚師サモナー】【守護者ガーディアン】の中からお選びいただけます。各職業の特徴などを知りたいですか?』


 圭は首を振る。あらかじめ下調べしてくれていた妹からの情報で、コラボイベントのバチモンを従えたいなら、【召喚師】の職業に就く必要があるということを知っていたのだ。


「【召喚師サモナー】で!」


迷わず召喚師の職業を選択する。


「今度はステータスポイントを決めるのね……かなり重要と聞いていたけど……よくわからないから満遍なく振り分けておきましょう」


 ステータスへの数値振りはかなり重要な項目なのだが、はやく遊びたい圭はこれを適当に行う。こういったゲームでは平均的というのが一番良くないのだが、当の本人はバチモンと遊べればそれでいいので、問題ないようだった。


「容姿は変更できないのね……同僚に見られたら死ねるけど……これ若い子向けって言ってたし、大丈夫よね」


 匿名性排除のため、VRMMOでは身長や体重、容姿は変更することは出来ない。童心に返って遊びたかった圭は子供サイズになりたかったのだが、その事実を知って軽くショックを受けた。だがすぐに気を取り直す。


『はい。これにてキャラクタークリエイトは終了となります。新人プレイヤーヨハンさん。どうぞ、ジェネシス・オメガ・オンラインをお楽しみください』


 ガイドさんに手を振り返していると、ヨハンの身体が光に包まれる。そして、一瞬にして違う場所へとワープする。気が付いた時には、そこは異国の城下町のようであった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] ネットゲームで自分の本来の姿晒すって危なくないのかしら。ゲーム内でのことを現実世界に持ち出すアホが湧きそうだけど。
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