表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界に独りぼっち  作者: 福梟
1/3

居場所を作れない青年

独りぼっちのボクは、居場所を願った。

そして、それなりの活動をした、でも、承認の場と自負している某講演家のオンラインサロン(有料)ですら、ボクに居場所はなかった。

ちょっとでも、少人数でも本気で認めてくれるか褒めてくれる人が居たらもっと頑張れて、半年たった今、イキイキと生きられていただろう。結局、月額費以外に、心労を支払い、成果を得られなかった創作物が3つ出来るだけだった。

それでも、承認欲求の塊のボクは、居場所を願い続けた。

その結果に訪れたモノとは……?

そんなボクの居場所は、余りに大きすぎる居場所だった。


家庭状況はちょっと特殊で、敷地内に家が二軒、壊れかけの小屋が二軒、とはいえ、小屋は、特に立ち入ることはない、何か物がおいてある訳ではないからだ。


家にある家の説明をすると、築100年ぐらいになる家と、自分が小学校1年生の時に建てられた母親含めて4人で住んでいた家の二軒だ。

風呂場は、築100年の方にあるが、数年前にリフォームしたばかりで結構新しい。

冷蔵庫とかも築100年の方にある。

この辺の説明は少々ややこしいが

パソコンで作業と寝る部屋として、新しい方の家、食事とお風呂、後、仮眠をとるのが古い方の家だ。

本を集めるのが好きで、本とゲーム機とパソコンは、新しい方の家(拠点)にある。

拠点に冷蔵庫はあるが、節電のため使っていない。

電子レンジや電子ケトル、古いIHクッキングヒーターもある。


兎3羽と(シベリアンハスキー)を飼っている。

中でもお気に入りなのが唯一の室内飼いの1匹の兎だ。


就活に挫折し、ちょっと休んで、特に進展のない1日だと思った。

いつも通り昼前後に目が覚める。

起きると同時に問いかける。

「アレクサ、今何時?」

「午前11時48分です」

「ふぁああ……んっ……んんっー!」

伸びをして、iPhone10sMAXを手に取り、ラインとメールを確認して、特に通知が来ていないのを確認して、スマホをポケットに起き上がる。

特に予定もなく、何をする気にもなれないので、寝室の隣の部屋の作業部屋のパソコンの電源を入れてから、古い家の方に行く、ややこしいので、新しい家を拠点、古い家を母屋とすることにする。

田舎の昼のため、特に誰かの声が聞こえたりはしない。

物静かな正午といったところだろうか?

ちらりと愛犬が居る場所を見るが、大きな体が見えない、犬小屋に入っているのだろうか?

寝ているのを起こすのもアレなので、母屋に向かい、昼ご飯にすることにする。

冷蔵庫を見ると、昨夜の残りの冷やご飯があるわけではなかったので、戸棚を漁り、レトルトのご飯を電子レンジでチン(600w 2分)する。

その間、室内飼いの兎の名前を呼ぶが反応がない。親の布団の所以外を探す。

レトルトのご飯が温まり、レンジから取り出す。10粒に満たないごはんの塊を、室内飼いの兎の所のトイレ兼、食事場の所のステンレスのお椀の中に置く。

兎の名前を再度呼ぶ。

(寝ていて起きたくないのだろうか?)

そんなことを考えながら、食べるラー油でご飯を食べつつ、冷凍から揚げをレンジで温めスタートしてから、野菜ジュースをマグカップに8割ほど注ぎ、一気にグビッと飲み干し、今度は半分ぐらい注いでから、冷蔵庫に野菜ジュースを戻し、冷凍から揚げが出来上がるのを待ちながら、再度兎を探す。

約2分後にから揚げが温まるが、兎は見つからなかった。

いつもなら、寝ている兎を確認するのだが、今日は、とりあえず食事を済ませたい気持ちが強かった。


暫くしてご飯が済む、時計の時刻は、12時14分、母が10分ほど時計を進めているので実際の時間は、12時4分ぐらいだ。

寝てばかりいるのも不健康と思い、兎が居ると思うであろう布団をゆっくりとさぐる。

………。

「あれ……?」

最初は慎重だったが、居ないように思えてか、布団をめくって確認する。

何もいなかった。

代わりに、兎の糞(ドックフードぐらいの大きさ)が2つ落ちていた。


「あれ?……」

と思いつつも、隠れ上手なのはいつものこと、少し不安に思いながらも、正面玄関にて飼われているもう二羽の兎、親(10歳)と子(9歳)の兎を見に行く。

「……あれ?……」

そこには、外に出しているならいつもは開けっ放しになっている二つのゲージがあるのだが、二つのゲージは、閉まったままであった。

母屋に向かう際中に二匹の兎を見ただろうか?

玄関にあったスリッパをはいて、施錠を解除し、玄関から出る。

日光浴をしているならいるべきはずの場所に、二羽の兎は居なかった。

こともあろうに、愛犬もいなかった。

そこには、夜丸まって寝たであろう位置に、リードにつながった首輪だけがポツンとあった。

これは何事かと思いスマホをポケットから取り出し、履歴から、母親に電話をする。

しかし、何分経っても発信の音が途切れることはなかった。


HSPを生かしてリアルな小説になればなと思っております。

気に入ったら拡散してもらえたら幸いです、読者がいればいるほど更新速度が早くなるし

添削にも力を入れたいと思っております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ