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「……まだ、続けるのか?」


漆黒の鋼鉄でつくられた重鎧を身に纏う男は、更地になった王都を見下ろしている。


えぐられた地面には粉砕した無数の肉片が落ちている。過半数がシトリア軍兵士のものだろう。


あちらこちらから聞こえる金属音が耳の中でこだまし、より一層恐怖心を植え付けた。


「アルス、もう少しいけるか?」


俺は切断された左足に治癒ソーサリーをかけながら、背中を預けた相棒に目を向ける。


「もちろん、まだ大丈夫だよ」


彼は弱々しくも、目にはまだ強い光を灯している。


2人の剣士は震えながらも声を揃えて発した。


「さぁ、第2ウェーブといこうか……!!」

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