妹を心から愛しているのはお兄ちゃんだけだ。
僕が8歳の時に、僕のお父さんは【再婚】した。
相手の女性も連れ子がいた。
僕より3つ下の女の子だった。
僕たち家族はうまくいっている。
僕は普通に 『お母さん』と呼べるし、母親は僕の事を 『朋和』と呼ぶ。
妹も僕の父親を 『お父さん』と呼び、僕の事も 『お兄ちゃん』と呼ぶ。
父さんも僕も妹の事を 『みずき』と呼ぶ。
そこら辺の家族に負けないぐらい、イイ家族だと思う。
ただ大変なところもある! 本当の兄妹じゃないから、どう接したらいいのか?
それに、妹は人見知りで僕以外の男の子と話したがらなかった。
この時、僕がずっと妹を守ると決めていた。
◆
あれから10年が経った。
僕も18歳、妹も15歳になる!!!
僕も普通に女性を好きになったりしたし、妹も好きな男の子が出来たり。
まぁ、妹に変な虫がつかないように目は光らしていたけどね!
僕も彼女がいた時もあったけど......?
やっぱり、妹の事が気になって。
血が繋がっていないと、僕も妹も分かっているから。
年頃になると...? お互い反発したり、お互い気になるのに......。
言い争いになったり、喧嘩したりと大変だった。
◇
更に5年が経った頃。
『僕は自分の本当の気持ちを知ることになった。』
妹のみずきが、家に彼氏を連れてきたからだ!
しかも? 『結婚前提のお付き合いをしたいと...。』
両親の前で言った。
妹とこの時付き合っていた彼氏は、僕の同級生で名前は 『金城 カイ』
正直、そこまで仲が良かった訳じゃないから、何とも言えなかったが...。
急に僕はこの、 『金城』が嫌いになった。
妹の事をどうしても、この男に任せる事が出来なかった。
僕の心のどこかで、妹を誰にも渡したくないと言う気持ちが強くあって...。
自分の気持ちを押し殺すのでやっとだった。
みずきには心から幸せになって欲しいと思うのだけど.....?
それは僕自身なんだと!
どうしても、妹の事を諦めきれない!!!
僕は思い切って、妹と金城が一緒になる前に...自分の気持ちを言う事にした。
みずきに、 『大切な話があるから○○に来て!』と言った。
みずきも時間通り来てくれた。
『ごめんな。呼び出したりして......。』
『別にいいよ~ お兄ちゃんの性格も知ってるし!』
『アハハ! みずきは僕の事なら何でも知ってるしな~!』
『まぁね! 本当のお兄ちゃんじゃない事も...。』
『ううん。でもな! 血の繋がりより想いじゃないのか!』
『わかってるよ~ 私ね...実はお兄ちゃんの事が好きだったんだ~!』
『えぇ!? 急になんだよ~! みずきはアイツと結婚するのか?』
『お兄ちゃんはどう思う??』
『僕は...まぁ、うん、みずきを幸せにしてくれるなら、なんも言えないじゃん!』
『...そっか! じゃ~カイと結婚しようかな?』
『嫌ならやめてもイイんだぞ~!』
『別に嫌じゃないし!』
『そ.そっか。』
◆
僕は【本心】を言えなかった。
思ってもない事を、みずきに話してしまった。
今考えると......?
後悔しても、後悔しきれない!!!
何故なら? みずきが 『金城と結婚する』と言い出したからだ!
僕は、僕は、、、どうしたらいいんだろう??
◇
遂にその時が来た!
今日は、みずきと金城の 『結婚式』
僕は覚悟を決めた!!!
みずきを金城から取り返してくると......。
そして、結婚式場に僕が行くと...?
何か? ざわざわしている。
新婦が来てないと言う話を聞いて、僕はみずきのケイタイに電話した。
そうすると......?
電話が繋がって、みずきが僕に言う。
『お兄ちゃん、迎えに来て~!』
『何処にいるんだよ?』
『今、○○にいる。』
『わかった! 直ぐに迎えに行くよ! 必ずそこで待ってろ!』
『うん』
◆
僕は何時も妹のみずきと遊んでいた場所へ。
『みずき! お前な~何やってんだよ!』
『なんか? 急に結婚したくなくなって! 怖くなったの』
『マリッジブルーってやつか?』
『違うよ~! 相手がお兄ちゃんじゃないから、、、。』
『えぇ!?』
『お兄ちゃんとなら結婚したいよ、、、でもカイとは結婚できない!!!』
『わかった。お兄ちゃんからみんなに話をするよ。』
『ごめんね。迷惑かけて!』
『別にいいんだ! 実はお兄ちゃんも結婚を止めに行こうとしてて!』
『えぇ!? どういう事なの?』
『みずきと金城を結婚させたくなかったから、丁度良かったって事だよ。』
『嬉しい! やっぱりお兄ちゃん大好き~!!!』
そうやって、みずきは僕に抱き着いてきた。
僕もみずきを抱きしめた。
◇
こうして、今度は...僕とみずきの【結婚式を挙げた。】
今日は、なんて幸せな日なのだろう。
最後までお読みいただきありがとうございます。




