表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
叶わなかった鉄槌を今利子をつけて  作者: 磊磊磊落(らいらいらいらく)
4/18

プロローグ 4 お似合いの末路

執行を受けた僕は、下の階にあたる刑壇地下室へ真っ逆さまに落ちていった。不思議な事に全く苦しさや痛みを感じる事は無かった。僕の意識は次第に遠のき、これが死と言うものだと実感する。


執行から数分後、視界を遮っていた厚いカーテンは開かれ、刑壇室全体が眼下に晒らされた。そして騒然とする現場。


吊るされているはずの僕の姿は無く、先ほどまで立会室でほくそ笑んでいた松永が悶絶の表情を浮かべ、僕の代わりに首を吊っていたからである。


正直、何が起きたのかは想像すら出来ない。ただ、事実として僕は消え、変わりに松永がそこに存在していたのである。


騒然とする中、執行官の指示により松永は急ぎ刑壇地下室地面へ降ろされた。同時に駆け寄る常勤医師の医官二名。急いで気道を確保し、脈を取り、心肺蘇生を試みるが時すでに遅し。


通常であれば、落下の瞬間ロープが頚部を拘束し延髄損傷、頚骨骨折を起こして終焉を迎えるが、松永にはそのような兆候は全く見られなかった。自重でゆっくりと締め上げられ苦しんだ様は、その表情と必死にもがいたであろう両手両足が物語っていた。


この時何が起きたのかは、後に僕が推測するのだが、今の僕は知る由も無かった。


僕はただ、誘われるがまま深い深い眠りについたのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ