100 (100回記念):登場人物・設定まとめ
自分でも分からなくなって来たのでまとめました。長いので、読み飛ばし推奨。
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○パーティーメンバー
・悠歌:一応、主人公。「…と思う」が口癖。一人称は「私」。
・フレア:女神の塔入り口で知り合った神官(巫女)。良く分からない魔法を使う。何か怪しい。一人称は「わたくし」。
・アルス:異世界で悠歌が最初に出会った、女神に仕える冒険者志望の男。一人称は「俺」。
・イルダ(イメルダ=コマンダリア):女神の塔入り口で知り合った、女戦士。強さを求めて旅をしている。実はコマンダリアの王女、イメルダ姫。貴族や王族が嫌い。一人称は「あたし」。ワルキューレ。
○重要キャラ(のつもりだった人たち):アルス、イルダに続けて、「ウ」から五十音順に名付けている。なお、名前が色々な国の混合であるのは、異世界自動翻訳のせいで、悠歌や作者のせいではない。
・ウルフン:旅の途中、オクトーの手前の町のギルドマスター。名前は「ウルフ(狼)」から。
・エルリク・マルクグラフ・ファン・ベアード:オクトーの領主。辺境伯で、一般に「ベアード辺境伯」と呼ばれる。昔、アルスの父の「白狼」と共に冒険者として有名だった「黒熊」。まさに熊のような体格。豊かな髭が(本人曰く)チャームポイント。名前の「エルリク」は「暴れん坊、悪ガキ」の意。ベアードは「熊」と「髭」を掛けている。一人称は「俺」
注)「ファン」はドイツ語でいう「フォン:英語のof」。で、貴族の名前に付くオランダ語の前置詞。このあたりからすでに異世界自動翻訳がおかしいと悠歌に突っ込まれている。
・オルサ・ファン・ベアード:エルリクの娘。アルスと小さい頃遊んだことがある。名前の「オルサ」は「小熊」から。一人称は「わたくし」。
・カール:エルリクに仕える楽師。フリューゲルホルンに似た楽器を演奏する。オルサと恋仲だが、身分が低いため、その事を隠していた。一人称は「僕」。オクトーでのレイミアとの戦いで活躍したことから、騎士になる。
・キンバル=ウィスタリア:辺境を含むウィスタリア王国の王様。王都にある城に住んでいる。ルチャーニ教皇やフレアとは昔からの知り合い。王様にしては気さく。一人称は儂(くだけると俺)。ルチャーニ教皇を爺と呼ぶ。
・クレメント=ルチャーニ:聖都に住んでいる教皇。記憶をなくし彷徨っていた(という)フレアを引き取って育てた。フレアを異常なほど溺愛している。一人称は儂。
・ケヴェスン:トレンタのギルドマスター。ウルフンの弟。名前は「ケヴェス(羊:ヘブライ語)」から。ウルフンと違って頭脳派で、魔工技術の大家。よく笑う。一人称は「僕」。
・コンラート・スフレーヘル:トレンタに移り住んできた動物学者。動植物や魔物に詳しい。名前はコンラート・ヤコブ・テミンクとグスタフ・シュレーゲル(スフレーヘルはオランダ読み)から。一人称は「僕」。
・サイラス:トレンタの迷宮事件で出会った冒険者。槍が得意。一人称は「俺」。
・シオン:同上。サイラスとパーティーを組んでいる。炎と光の一般(攻撃)魔法が使える。一人称は「あたい」。
・スピカ:フェアリー。悠歌とフレアの気配を感じて、妖精界より「遊びに」来た。悠歌とフレアを「気に入って」行動を共にするようになる。妖精界との行き来にフェアリーリングやフェアリーサークルの魔法陣を作ってしまう。一人称は「あたし」。ツンデレ。フェアリーは遠い過去、女神アストレア(アストライアー)に作られた存在とされ、他の生物とは異なる精神体のような存在。
・セリア:猫の獣人。フェアリーチェスの大家として有名で、フェアリーチェス大会の開催者であるが自らも出場する。過去の女神と一緒に戦った「英雄」を祖先に持つ。一人称は「わたし」。「…ですよー」が口癖。
・ソランダ:ウィスタリア宮廷騎士団副団長。剣の実力は騎士団一とも。イルダと同じような大剣使いで、肌の色が白い所なども似ている。イルダと同じコマンダリア出身。ワルキューレ
・タルタリウス(ニコラ・タルタリウス):ウィスタリア宮廷魔術師長。中年の人の良い感じの宮廷魔術師。実はソランダと恋仲。名前は数学者のニコロ・フォンタナ・タルタリアから。
・チャールズ=ウィスタリア:ウィスタリア王国の第一王子。キンバルの息子で、何故そんな名前なのか(シャルルとかカルロスじゃなくて)は例によって異世界自動翻訳のせい。次期王様と目されている。
・ツェレク:ウィスタリア騎士団長。筋肉の塊でいかつい感じだが、人は良い。
・テレシア・リジュー:エルフの里より、名前はリジューのテレーズから。
〇何か怪しいキャラ
・レナ:時々現れる正体不明の美女。自称仙女だが、「湖の魔法使い」などと言われていることも。一人称は「わたくし」。
・ザクル:ダークエルフ?トレンタで冒険者と偽っており、迷宮事件後も折に触れて姿を現す。エルフ?なのに魔法が苦手だが、剣や弓は得意。アルスと剣で張り合う。
○雑魚キャラ(のつもりだった人たち):メインキャラ化した人も。
・アルスの親父さん:最初の村(アルヒコ村)の村長。実は昔「白狼」といわれた有名な冒険者だった、らしい。
・ミエル・ファン・ベアード:エルリクの息子。小さい頃亡くなっており、オルサが家督を継ぐことになった。名前の「ミエル」は「蜂蜜」から。
・チェスター:オクトーの騎士。ベアード辺境伯に仕える身であるが、オルサに懸想し、将来の出世(領主を継ぐ、騎士団長になるなど)を狙う。レイミアに利用され、ベアード辺境伯と悠歌たちを罠に掛けるが失敗、レイミアに始末される。
・アマティア/イアイラ:トレンタの湖に棲むネレイス。アマティアが一族の代表らしい。名前は、ホメーロスの『イーリアス』に出てくるネレイスより。
・アズノール:トレンタのギルドの副長。名前は「うがい薬」より。
・イライザ:フェアリーリングを突いて遊んでいた女の子。表情に乏しい。フェアリーチェスの大会で、イルダを圧倒した。実は、オートマタ。名前は、人工無脳のELIZAより。
・ジョセフおじいさん(ジョセフ・ドリトル):フェアリーチェスの大会で出会った人形遣い。普段からトレンタの湖の畔で操り人形の大道芸をして、人形を販売している。イライザを作った(表向きは孫ということにしている)。名前は、ELIZAを作ったジョセフ・ワイゼンバウム、名字は「マイフェアレディ」のイライザ及び「ドリトル先生」より。
・エクウス:ヴェンティのギルド長。馬面。名前は、「馬」のラテン語から。
・プルクラ:ヴェンティの漁業を纏めるおばあさん(組合長?)。現役の海女。エクウスに「プル婆」と呼ばれている。名前は、「美しい、美女」のラテン語から。
・コリンナ・オーラント:貴族のお嬢様。何度か出てくる二人組のチンピラに騙されていた。名前は「懲りんな・居らんと」から。
・パーン:二人組のチンピラの一人。鶏冠頭。イアイラとコリンナを騙していた。
・アレン=ウィスタリア:ウィスタリア王国の第二王子。チャラい。宝物庫から魔剣を持ち出し、その力で世界を手に入れようとたくらんだ。
・バルナバス=コマンダリア:コマンダリア国王。イルダの父親。昔はファットリアと融和しようとしていたが、いつからか強硬に敵対する政策に変わり、イルダの貴族・王族嫌いと出奔の原因となる。クロンダイクに操られていた。
・グレゴリー[グレッグ]:コマンダリアの騎士団長。個人的にはファットリアとの敵対政策には反対だが、王に従っていた。
・エドウィン[エド]:コマンダリアに住むドワーフの冒険者。イルダの昔なじみ。一人称は儂。
・ミネア:コマンダリアの酒場の女将。イルダの昔なじみ。
・グレース:コマンダリアの教会長。神官長でもある。
・プライム:コマンダリアの文官、後に大臣。ファットリアと争わずに済む方法を模索していた。魔将に操られたバルナバス王によって閑職に追いやられていたが、復帰した。
・モレア/カリュア:エルフの住む森にいる、森の乙女ドリュアス(ドライアド、ドリアード)。悠歌以外の人に両者は区別できない。他の森にも転移できる(というより、どこにも存在する?)。名前はモレア(ギリシャ語:桑の木)[~ねん]、カリュア(同:胡桃の木)[~わん]
・長老:エルフの森のエルフの長老。結局名前が出なかった。数百年は生きているはずだが、見掛は人間でいうと4,50歳。
・アレッタ:モンターニャの冒険者ギルドのギルドマスター。恰幅の良い中年女性。
・リーゼ:モンターニャに住む女の子。怪我をしたドラゴンの子供を保護していた。
○魔物十六将
・ヴラド:ヴァンパイア。女神の塔で悠歌たちを待ち伏せていたが、悠歌に倒される。
・レイミア:ラミア。上半身が人間で下半身が蛇だが、人間に化けることも出来る。魔将として普通のラミアにない蝙蝠のような翼を持つ。オクトー手前でワイバーンを嗾け、オクトーではチェスターを利用して悠歌達を攻撃する。アルスとイルダに深手を負わされ、ベアード辺境伯に止めを刺される。「レイミア」は「ラミア」の米語読みのため、悠歌に「アメリカかぶれ」と言われた。
・モーザ:ヘルハウンド。トレンタ郊外に出来た迷宮の主。見た目は大きな黒犬で、その黒い毛は魔法をはね返す。モーザはイギリスでいう「ブラッグ・ドッグ(墓場にいる)」の元になった「モーザ・ドゥーグ:(マン島語で『黒い犬』)」より。
・?:カリュブディス。渦潮を擬人化した魔物。
・スキュラ:スキュラ。蛸と蛇を合せたような恐ろしい魔物。胸の魔石を悠歌に破壊されて海に落ちた。次の日に浜辺に打ち上げられた美女は彼女であり、その姿を見たフレアだけは正体に気づいているはずだが…。
・ウルリー:ダークナイト。呪いを受け、闇に落ちた騎士。クロンダイクの手先としてコマンダリアの騎士団に入り込み、騎士や大臣を操っていた。名前は円卓の騎士などより。
・クロンダイク:グレートデーモン。デーモンに魔王が力を与える事によって生み出された上位種。コマンダリア王に乗り移り操っていた。名前は、トランプのソリティアの一種であるクロンダイクの別名がデーモンであることから。
・オルム:トレント。名前は、楡のフランス語から。
・ジル[ジルニトラ]:ブラックドラゴン。人間の姿で悠歌たちの前に現れた。名前は、東ヨーロッパの伝説に登場する黒い種類のドラゴンから。
・ガルグ[ガルグイユ]:ホワイトドラゴン。行方不明になっていたドラゴンの親。フランスのルーアン地方に伝わるドラゴンであるガルグイユから。
○過去の女神のパーティー
・女神:歌織。楽器に秀で、オクトーではピアノ、エルフの里では洗練された横笛を残す。音楽理論も伝えた。
・女神の巫女:現在のフレアに当たる人物。
・女戦士:ワルキューレ。後にコマンダリアの王に見初められる。イルダの先祖となる。
・エルフの魔法使い:歌織と想い合っていたらしい。
・猫の獣人:魔王と戦う前はパーティーメンバーではなく、パーティーを助けた一人に過ぎなかったが、魔王との戦いで重要な役目を果たした。その後、パーティーに加わり、魔王の残党を倒すために諸国を巡った。セリアの先祖。
○種族
・人間/人族:ヒューマン。普通の人たち。
・獣人:犬・猫・狐などで二足歩行。特徴のある耳や尻尾以外は人間とほぼ同じ見た目。猫の獣人にセリアがいる。
・エルフ:特徴のある尖った耳以外は人間に似ているが、全体的に華奢な身体特徴。金属を嫌い、火も使わず、草食、とされている。実はそう見せかけているだけ。テレシア、長老など。
・ネレイス:湖や海に住む、上半身が人間で下半身がイルカのような種族。魔物ではなく獣人のように人間に近い亜人。ネレイドとも呼ばれる。アマティア、イアイラなど。
・フェアリー:この世界に隣接しているが見えない妖精界に住む、小さくトンボのような羽を持つ種族。精霊に近い。スピカなど。
・ドリュアス(ドライアド[英]、ドリアード[仏]):エルフの住む森にいる、森の乙女と呼ばれる精霊。モレア、カリュアなど。どこの森にも存在するらしい。
・ワルキューレ(ヴァルキューレ[独]、ヴァルキリー[英、仏]、ヴァルキリア[伊]:コマンダリア、ファットリアのさらに北にある伝説上の国ヴァルキュリアに住むという伝説の女性戦士の総称。戦乙女、戦女神とも。人族なのか、他の種族なのかも不明。過去に人族と結婚したワルキューレがいて、その子孫に、白い肌と華奢な体格にもかかわらず優れた戦闘能力を持つ女子が稀に生まれる。その能力を持った女性は「先祖がえり」であって、純粋なワルキューレである。イルダ、ソランダなど。
○国、地方
・マンデル大陸:転移した異世界の大陸。マンデルブロー集合のような形をしている。
・ウィスタリア:マンデル大陸の大国。女神の塔などがある辺境を含む。
・アルヒコ村:最初に落ちた村。「アルヒコ」は「最初の」という意味。
・トレース:「3番目」という意味。
・ヘプタ:ワイバーンと戦う。「7番目」という意味。
・オクトー:過去の女神が目覚める前に長くいた要塞のような都市。レイミアと戦う。「8番目」という意味。
・トレンタ:フレアの実家がある、湖のある美しい町。拠点となる。イタリア語で「30番目」の意味。
・ヴェンティ:港町。外海に面している。イタリア語で20番目という意味。
・クワランタ:トレンタと王都・聖都を挟んで北側、国の端にある大きな町。国の端は山脈があり、そこが国境になっている。山の間の渓谷が大きな扇状地になっており、そこにある町なので、国境を越える道がある(国境の先はコマンダリア)。重要な位置にあるので、国境警備隊を擁した北の城(クワランタ城)がある。将来的にはアレン王子がここの城主になると目されていた。イタリア語で40番目という意味。
・モンターニャ:トレンタとヴェンティの間にある山及び地方の名前。イタリア語・スペイン語で「山」という意味。
・コマンダリア:北の小国。イルダの出身国。ファットリアと仲が悪い。名前はキプロスのワインから。
・アネン:クワランタと山を挟んで反対側にあるコマンダリアの町。デンマーク語で2番目という意味。
・トレジア:コマンダリアの都。デンマーク語で3番目という意味。
・ファットリア:コマンダリアと国境を接する北の小国。名前はイタリア語の「農場」から。。
・ヴァルキュリア:コマンダリア、ファットリアのさらに北にある伝説上の国。北極海に浮かぶ、未発見の島にあるともいわれる。この国の女戦士ワルキューレがコマンダリアやファットリアで子を成したとされ、その子孫に、白い肌と華奢な体格にもかかわらず優れた戦闘能力を持つ女子が稀に生まれるといわれる(イルダやソランダ)。
・ヴィナリア:南の外海の先の大陸の国。ヴァルカンツィリアと国境を接する。さらに南に過去に魔王が作った魔物の国があったらしい。名前はワイン業者名より。
・ヴァルカンツィリア:ヴィナリアと国境を接する南の国。エルフと良く似た人たち(ヴァルカン人?)の国。名前はワイン名より
〇魔物
所謂モンスター。厳密な定義は難しく、狭義には「体内に魔石を持つか、倒したときに死体が消えて魔石を残すもの」。広義には「人間を脅かす存在全て」。
以下は、これまでに登場、または確認されている魔物。今後もっと出てくる…と思う。
・スライムレベル1:グリーンスライム、吸血コウモリ、ゴブリン、ゴースト、ゾンビ
・スライムレベル2:ブラックスライム、ワイルドラット、グイベル、オーク、ハーピー
・スライムレベル3:レッドスライム、ホブゴブリン、ウィッチ、ラミア、キラーハーピー、ヴェールドゥテール、ポイズンスネーク
・スライムレベル4:ブルースライム、デビルシャーマン、グレートオーク、ヘクティクスネイル(てんてこ蝸牛:テンテコマイマイ)
・スライムレベル5:イエロースライム
・スライムレベル6:シルバースライム、ワイバーン、ヒドラ
・スライムレベル7:ゴールドスライム、十六将、四天王二位~四位
・スライムレベル8:???(スライムの王、四天王一位)、魔王
〇魔石
魔力そのものが結晶化した石。鉱物として採取される他、魔物の体内から得られる。魔力の多い土地で自然に発生すると考えられている。周囲の魔力を取り込み、徐々に大きくなり、ある程度の大きさになると魔物を生み出す。魔物は、魔石そのものから生み出されるか、魔石が動植物に何らかの理由で取り込まれることによって生み出されたものとされる。
特殊な処理によって、魔道具の材料として使うことが出来る(魔工)。魔道具作成に失敗すると魔物を生み出してしまう恐れがある。
魔物を生み出さない、特殊な効力を持った魔石も多い。逆に魔物の体内でしか得られない魔石もあり、一部の大人しい魔物は、魔石と食用を兼ねて飼われている物もいる。
〇魔工
魔石を利用し、魔道具を作る技術の総称。魔石に呪文を刻むことによって、魔法の発動が出来る。すなわち、自分の魔力では使えない魔法が使える。魔力それ自体を増やすようなことは難しい(複数の魔石を直列に繋ぐ術式はあるが、個々の魔石に最終的に増大した魔力に耐える力がないため)。一般には、小さな魔力量しか必要としないが、細かい制御が難しいものに利用される。
一つの魔石に一つの処理を行なう呪文を刻み込み、それを多数組み合わせることで複雑な処理を行なうのが魔工技師腕の見せ所。魔道具といっても、灯りや冷暖房など、特別なものでなく地球の工学技術に代わり、一般に広く利用されている。
〇魔法
一般的には、魔力を使った技法のことであるが、広義には理屈の分からない技術を指すこともある。この場合、進んだ科学技術や奇術なども魔法にされてしまうこともある。通常、以下に分類される。
・生活魔法:薪に火を着けたり、飲み水を出したりする魔法。この世界ではほぼ全ての人が微量の魔力を持っていて、生活魔法を使えるため「魔法」とは認識されていない場合がある。実際は、一般魔法と同じもので、必要魔力量が小さいだけである。
・(一般)魔法:所謂「魔法使い」が、体内魔力もしくは体内魔力により他の魔力を利用して行使するもの。威力は体内魔力に依存する。結果をはっきりとイメージすることが必要。普通は呪文の詠唱が必要。
・精霊魔法:精霊の力を借りることで使える魔法。精霊と意思を交わすことが出来る者のみが使用できる。通常、使用できるのはエルフと妖精ぐらいである。
・神聖魔法:神の名の下に、神の力を借りて行使する魔法。神との契約が必要で、神官などにしか使うことが出来ない。攻撃系のものは少なく、殆どが治癒関係。
*その他、白魔法・黒魔法、光魔法・暗黒魔法、治癒魔法・攻撃魔法、等、内容による分類もある。
〇魔法の種類と音の関係
生活魔法と(一般)魔法の属性と音の高さに関係があることが、悠歌によって発見された。精霊魔法と神聖魔法は、精霊や神にお願いすることで使用する魔法で、自分の魔力と共鳴させるものではないので、音はない。
C:光 例)「光よ闇を照らせ、ルーメン[lumen]」
D:土 例)「土よ我の思うままにその姿を変えよ、テッラ[terra]」
E:水 例)「我が指先に水よ集え、アクア[aqua]」
F:火 例)「我に火を与えよ、イグニス[ignis]」
G:風 例)「大気よ風を起こしたまえ、ウェントゥス[ventus]」
A:雷 女神と勇者にしか使えない?
H:闇 魔物と女神にしか使えない?
その他の音もあるらしい…そのうち出てくる…と思う。
〇呪文
呪文は、主に魔法の行使に使用されるが、必要性や効果は魔法の種類などによって異なる。
・(一般)魔法:必ずしも必要ではない。効果としては(1)魔法のイメージをはっきりと確認することで、魔法の威力を上げる、(2)呪文自体に言霊力があり、魔法の威力や実現化を高める、があり、呪文無し(無詠唱)の場合、威力は弱くなる。体内魔力が少ない場合、簡単な魔法にも呪文が必要であるが、体内魔力が高い場合、高度な魔法にも呪文が不要となることになる。複数の魔法を同時に使用する場合、無詠唱が必要となる。
・精霊魔法:精霊への呼びかけとして、呪文が必須となる(例「水の精霊ウンディーネよ、~」)。言葉なしで精霊と意思を交わせれば。無詠唱も出来るかもしれない。
・神聖魔法:神への呼びかけとして、呪文が必要となる(例「○○の女神××よ、~」)。なお、相手は神以外の場合もある。神本人や神と極めて関係が深ければ無詠唱も出来るかもしれない。
・巻物による呪文:魔法の巻物を使うと、開いて読む(呪文を唱える)だけで魔法を使用できる。巻物には2種類あり、一つは魔法使いが自分の魔力を巻物に込めたもの。もう一つは精霊などとの契約書であるもの。一般の人でも高度な魔法や精霊魔法を使用することが出来る。ちなみにこの手の巻物は使用後に消滅する。
〇主な呪文
この世界の人間の使う魔法はラテン語か、この世界の言語(日本語に聞こえる)
・生活魔法
・火属性:我に火を与えよ、イグニス:薪に火を点ける程度の火を指先に点す。
・水属性:我が指先に水よ集え、アクア:コップ一杯から鍋ぐらいの量の水を指から出す。
・光属性:光よ闇を照らせ、ルーメン:掌に光を点して灯りにする。効果時間は魔力量によるが、普通の人は長くても1時間程度。
・(一般)魔法
・水属性:凍てつく氷よ我が手に集え、グラキエス:アクアと同程度の氷を手から出す。生活魔法レベルに近いが使える人は少数。
・風属性:大気よ風を起こしたまえ、ウェントゥス:風を起こす。生活魔法レベルだが、そよ風程度であまり使い道がないため、一般魔法に分類されている。
・土属性:土よ我の思うままにその姿を変えよ、テッラ:土の加工をして好きな形にする。生活魔法レベルに近いが使える人は少数で、仕事にしている人が多い。
・神聖魔法
・神よ、聖なる力で傷を癒したまえ、ヒール:一人の傷を癒す。
・エリアヒール:狭い範囲内の複数の人間の傷を癒す。
・キュア:一人の状態と傷をそこそこ治す。
・神よ、慈愛に満ちたる癒しの天の光を与えたまえ、エリアキュア:狭い範囲内の複数の人間の状態を治す。状態異常と傷をそこそこ治す。治療系の上級呪文。
・神よ、慈愛に満ちたる天の光をもって、全ての者を癒したまえ、キュアオール:範囲内の複数の人間の全ての状態を治す。状態異常も傷も完全に直すことが出来る。治療系の最上級呪文。
・神よ、聖なる光をもって全てのものを拒絶せん、シャインバリア:術者の廻りにドーム状の光の障壁を作る。
・見えなき鎖よ、彼のものを束縛し、その動きを止めよ。スロウ:対象の動きを遅くし、攻撃しやすくする。
・スイフト:対象の動きを速くする。味方に使う。
・神よ、聖なる力で我を守りたまえ、シールド:見えない楯を手の前に作る。手とともに動かすことが可能。フレアの使っている「シールド」は、これに似せたオリジナル。
・悠歌オリジナル(何故か英語)
光 C
・ライト:ルーメンの代わり。遠くの山を照らすほどの光が出る。
・ライトアロー:矢の形をした光を飛ばす。魔物に特に有効。人間には効かないようにすることも出来る。
・ミラージュ(~なんとか?):蜃気楼で自分の幻を作る
・レーザー:光を圧縮して敵を打ち抜く。反動がある。
土 D
・クリエイト・ゴーレム:土の人形を作る。練習で色や質感も本物に似せる事が出来、動かす事も可能。自分で動くものも作れるかも。
・メテオシャワー:流星雨を降らす。広域殲滅魔法。
・スターレイン:漫画のような鮮やかな色の付いた7,8cmの星を降らす。尖っているので痛いが、痛いだけの威力に抑えやすい。広域嫌がらせ。
水 E
・ウォーター:アクアの代わり。洪水を起こすほどの水が出る。
・ブレスドレイン:空から、魔力を含んだ雨を降らせる。浴びた人の体力を回復させる。
・アイス:グラキエスの代わり。氷山が出来るぐらいの威力。
・アイスランス:氷で出来た槍を飛ばす。
火 F
・ファイアー:イグニスの代わり。強力な火炎放射。
風 G
・ウインド:ウェントゥスの代わり。台風レベル。
・ウインドカッター:空気を圧縮した刃を飛ばす。圧縮が足りないと切れないことも。
・トルネード:竜巻を起こす。魔物を吸い込んで集めることも可能。
雷 A
・サンダーボルト:落雷。雷を起こす。ちなみに、稲光がライトニングで、サンダーはその後に聞こえる音なので、「サンダー!」で雷を落すのはおかしい。悠歌は、初めてサンダーボルトを使ったとき、途中でこれに気が付いて、「サンダー」の後に慌てて「ボルト」と付け加えた。
闇 H
・スリープ:対象を眠らせる。
・コンフュージョン:対象を混乱させる。
・シオン オリジナル(この世界の言語、日本語に聞こえる)
・猛る炎よ、我が手に集い来たれ、敵を貫け、ほのおのや:矢の形をした炎を飛ばす。
・猛る光よ、我が手に集い来たれ、敵を貫け、ひかりのや:矢の形をした光を飛ばす、悠歌のライトアローのパクリ。
・ネレイスの魔法(何故かイタリア語)
・ラーマドアクア:水で作った刃を飛ばす。
・ネッビア:霧を起こす魔法。
・エルフの魔法(何故かフランス語)
・アンヴォカシオン・ド・ドリアード:ドリアードの召還。
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勢いで書いた。今は後悔している。