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第1話 全力疾走しながら口論するのってしんどい

草一本はえない荒野。地平線まで広がる大地を疾走する魔術師達がいた。


「っはぁ、ぜえ、ちょ、ちょっと落ち着きましょう!? どうして僕はあなたに追われてるんですかそして何で貴方は僕を追っかけてんですかーっ!!?」


一人は、ぼろぼろの着古したローブを着た少年。荒野を踏みしめ全力疾走、もとい超ダッシュをしている。


大人しい、という印象を与える顔にはいくつもの汗の滴が浮き、頬を伝って滑り落ちていく。


茶色い瞳はどこか怯えるような光を浮かべていた。


癖っ毛なのか所々跳ねている黒髪は、風邪を受けて後ろに流されるようになびいている。


「うっせえ! とりあえずこれは『命令』なんだからさっさと大人しく捕まりやがれーっ!!」


もう一人。意外と理不尽な叫びを少年に返し、地面に触れることなく(・・・・・・・・・・)地面すれすれのところを滑る少年。


普通に走っている少年と比べて少し幼さを感じさせるが、その眼には獰猛な光が宿っている。


「理由が説明できてないじゃないですか! じゃあもうここはお引き取り願っていいですか!?」

「やかましい黙って捕まってろ! つか結構早いなオマエ!」


なんだかいろいろめちゃくちゃな少年二人が大地を走る。


荒野に二つの影が疾走する。


ちなみにこの追いかけっこは10分近く繰り広げられていた。



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