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2038年宇宙の旅?一方996年のとある村では・・
2038年
2038年鹿児島宇宙センターから打ち上げられた、初の日本製のスペースシャトルの座席にジロは宇宙飛行士として緊張のおももちで、座っていた。
正常に大気圏から出たと思われたとき、前方の窓から見える、空と宇宙の風景が突然変化した。真っ白な霧が見え、その後、小さな村が見えてきた。ジロは何が起こっているのか分からなかった。空に向かって出発したのに、なぜか村が見え、このままでは地面に追突してしまう。
すんでのところで舵をきり、なんとか地表に激突せず、スペースシャトルを村のまわりに広がる平原に着陸させた。なんとか激突せずに済んだのはクルーたちの着陸訓練のたまものに違いない。
ジロやクルーたちにはここがどこなのかわからなかったが、ジロの第一印象では、歴史の教科書に想像画がのっているような、いわゆる昔の村のように見えた。
996年
この2日間、寒くて霧がかった日が続いている。村人たちは、神を適切にあがめなかった事に対する、神の災いではないかと心配している。ジロもそのなかの一人だ。
ジロが、どんよりした空を眺めていると、遠くからゴゴゴゴという音が近づいてきて、そこにいた村人たちは大騒ぎになった。突如、南の空から、鳥というにはあまりにも大きな、羽のついた、白い物体が近づいてきて、村のすぐ近くの草原に降り立った。




