表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第2話「旅の青年と宿屋の少女」

小さなさびれた宿屋が建っている。その建物は、古そうだが味がありどこか、暖かなたたずまいをしていた。

先ほどの少女が炊事場で料理をしているようだ。

旅の青年は奥の部屋のベッドに寝かされている。

少女は、四角いトレイに料理を載せると青年のいる部屋まで持っていった。

少女は二回ノックをすると、ドアを開けて部屋に入った。

青年は起き上がり窓から外を眺めていた。



「あら? 起きていたのね。」少女が言うと青年は振り返りたずねた。

「君が助けてくれたのか?」

「ええ、あたしはアメリア! 宿屋をしてるの。お兄さんは見たところ、ここの人じゃないわね?」

ふっと見ると青年は、綺麗な水色の瞳をしていた。珍しい水色の目の色にアメリアは見入ってしまう。

「ああ、俺は旅人だ。名はアクア、アクア=ブレイドス」

「アクア=ブレイドス…」

「うう、腹減った…」アクアは目が回って、ベッドに倒れこんでしまった。

「ああ、そうだった! お腹空いてたのよね? これ良かったらどうぞ」



アメリアは、野菜の切れ端の薄いスープと硬い黒パンを差し出した。

「こんな物しかないけれど…」と言おうとした瞬間、アクアの目はギラリと光った…ように見えた気がした。

「うお~! 五日ぶりのメシ!!」

アクアはアメリアから、食事を受け取り物凄い勢いで食べ始めた。

「ふふ…どうやら、心配をする必要はなさそうね。」

アメリアは、アクアの食事を見ながら安堵のため息をもらしてクスリと微笑む。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ