霧中
田舎から上京し、事務員として働いていたナルミ。職場のストレスや新しい環境に馴染めず、上京してわずか半年で自ら死を選ぶ。意識が薄れていく中考えていたのは、親のこと、職場のこと、昔の友人のこと、自分がいなくなった後の現実世界のことだった。死後の世界の案内人ミチルが、三途の川を渡る船の上で「あなたが死んだ後の世界、気にならない?」と尋ねる。ナルミは三途の川を渡り切るまでの時間で、自らがいなくなったあとの世界を見ることにした。
堕落
2020/11/09 20:06
(改)