妹と遊んでみよう
今回、かなり短いっす。
今日は私は家にいます。これからの事を考えて、魔法の練習をしているのです。
ついでと言っては何だけど、最近は余り構ってあげられていない妹のルナとも遊ぼうと思っています。
この二つを両立する為に私の考えた方法が、ルナにボールを投げてもらい、それを私が風魔法でキャッチ、更にそこから風魔法でルナに投げ返すというものです。
単純なボール遊びなので、8歳のルナにはいささか幼い遊びなのですが、そこはスーパー良い子のルナです。
「お姉ちゃんがんばって、マヒナお姉ちゃん、あとちょっと」と私に声援を送りながら楽しそうに付き合ってくれました。
ただまあ、私の方がなかなか上手くいかないのです。
先ずキャッチ自体が思いのほか難しい。止めたと思っても弾いちゃったり、止めはしたものの空中に上手く安定させられなかったりで、投げ返すまではとてもとても。
1時間ほどやっていましたが、今、どうなったかというと。
「くか〜、ふす〜、くゃ〜、ぴゅす〜」
飽きちゃったルナは寝てしまいました。
まあ、いくら投げても返ってこないボール遊びを1時間も続ければね、そりゃ〜寝ますよね。
こないだ買った[霊体感応素材]のバスタオルを寝ているルナに掛けてあげて(これしか私には持てないので)私は一人、練習を続けています。
もう3時間もやってるんでだいぶ上手くなりましたよ。
「マヒナっち、ルーにお昼ご飯さ持ってきたっぺよ」
「おわっ!」
ピュ〜〜ンッ、ポコ
「ふぁひゃっ!」
突然、リュンヌに声をかけられて驚いた私は魔法を失敗。飛んでったボールが寝ているルナにポコンと当たってしまった。
「ごめん、ルナ、痛かった?」
「う〜ん、痛くないよお姉ちゃん。なに〜?」
「ごめんだべな〜マヒナっち、わらすが急に声さかけてしまったぺ〜。ルー、お昼さお食べ〜」
「いや、リュンヌは悪くないから気にしないで」
「わ〜い、リュンお姉ちゃん、ごはんたべる〜」
「リュンヌもお昼休みでしょ、ルナと一緒に食べたら?」
「そだなす、わらすの分さ持ってけるで待ってっぺさ」
魔法の練習に没頭してたら、いつの間にか食堂の休憩時間になってた。私も手を止めて、ルナとリュンヌの食事を眺めている。
私? 私は食べないよ。ウィルオウィスプはお腹が空きません。
睡眠も必要ないんですけど、寝ようと思えば寝られるので、夜は寝るようにしています。
昼食を終えて、食堂の午後の開店時間までリュンヌも一緒に遊んでくれる事になった。
私達は部屋をなるべく広く使えるように三角形に離れて座った。
「マヒナお姉ちゃん、いくよ〜、それっ」
「よっと、ほい」
ルナからパスされたボールを、私が風魔法で見事にキャッチ、そのまま風魔法の出力を変えてリュンヌにパスをした。
「おお! 凄かっぺよマヒナっち、ナイスコントロール!」
「すごい、すごい、マヒナお姉ちゃんやった〜!」
「すだら今度は、こっずから、少し難儀な球筋でいくっぺよ〜」
「よおっとと、ほれ」
リュンヌから、今度はライナー性のパスがきた。私は風魔法の出力を調整して上手く勢いをころしてキャッチ、そこからまた風魔法の出力を調整し直して、か〜るい球筋になるようにルナにフワッとパスをした。
「わ〜、すごい、すごいよお姉ちゃんうま〜い」
「本当に凄かな〜マヒナっち、こだに繊細な魔法のコントロールさ聞いだこだねかっぺよぉ」
「じゃあ今度は3人でランダムに、連続でやってみようか」
「大事ねっか〜、急にきだら難しかろ」
「たのしそうだね、やろ〜、やろ〜」
「いっくよ〜、それ」「よっと、ほい」「ほれっとほい」「おっと、そい」「ルー、ほれ」「たあ」「よっと、そら」「あわわ、てや」「ほりゃ」・・・・・・
リュンヌの休憩時間一杯まで練習したおかげで、魔力のコントロールが、だいぶ上手くなりました。
ーーーーー[次回予告]ーーーーー
死んじゃったけど魔物に転生して蘇った私。
幽霊じゃないですよ、ウィルオウィスプなんです!
セレネに連れ出されて街の外に出てしまった。ついでだから、前から考えていたアレに挑戦してみようかな。
次回[素材採集をしてみよう]
う〜ん、加減が難しい、って笑うな!
誕生日投稿スペシャル、11時台の投稿です。
この作品としては本日6回目の投稿となります。
仮眠のつもりが、ちょっと寝過ぎちゃった。
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