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チェリー Sec―59

チェリー Sec―59


「だって・・・すっごーく暑いの!」

「はい、ボタン留めて!」

 ここは一応仕切りのあるスペースで、声は聞こえるが、

中の様子は見えない。

 それが、佳苗の態度を大胆にしている。


 「ずっと、こういうの・・・・待っていたの!」

さらっと、大河の心を刺激する。

「そうですか・・・それは・・・うれしい、です!」

 「だから、幹事に立候補して・・・・逢いたくて!」

「そうですか・・・・・」


 大河・・・ドンドン追い詰められるようで、

だからと言って、それじゃ・・・なんて無理に決まっている!

 今はあずささんの事が、とっても好き! 愛している!


しかしだからと言って、“今好きな人がいるので!”って言っても、

どうも納得しそうにない!

 先程の、“ネェ・・・大河 わたし・・・・2番目でもいいわよ!“って、

それは好きな人がいるからって、言う言葉も通用しそうにない。


 「ねぇ! そっちに行ってもいい?」

「えっ・・・・えぇ・・・・・」

 座敷で向かい合って座っていたのだが、

佳苗は少しでも傍に行きたくて・・・・・・ 

 「本当に私、大河君が好きなの! 本当よ!」

「そうですか・・・・・・それは・・・」


 大河から出る言葉はそうですか・・・ぐらいしか言えない。

あぁ・・・やはり2人で来たのが間違いか・・・・

 季実子さん! 早く来てくれないかな!?

 「ねぇ・・・・・今度のツアー貴方が同行してくれるのでしょう!」

「はい、それは大丈夫だと・・・・」


 「えっ・・えっ、来れない可能性もあるの?」

「大丈夫です! 新米ですが、もう既に・・・・」

 「アァ・・・良かった!」

 「大河君が同行しないなら・・・キャンセルしちゃうから!」

「はい、大丈夫です!」


 マジ、これは絶対に同行しないと・・・・・

 「ネェ・・・大河君飲もう!」

「はい・・・・でも大丈夫ですか?」

 「大丈夫! 私強いのよ・・・お酒!」

「そうですね! でも大分飲みましたよ!」


 佳苗は、隣に来て大河に絡み付いている。

大河はいやな感じはしない・・・それにいい香りが!

 オーデコロンなのだろうか、大人の香り・・・・そして、

何となく男を興奮させる匂いが、佳苗の胸元か香って来る。

 

その胸元は、暑いと叫びながら先程ボタンを外した・・・・・

が、その露になった白い肌にドキリとしながら、

大河は、大河自らの手によって戻した。

 自然と、手は・・・目も余韻を・・・・・

きっと楽しんだのだろう・・・・きっと!


 勿論アルコールの匂い、日本酒の匂いもあるが、

それは2人とも飲んでいるので気にならない。

 更に佳苗は体を寄せて来た。

 「私・・・大河君に彼女いてもいいの!」

「・・・はぁ!」

 「穂香さんみたいに・・・・、おっぱい大きくないけど!」


 そう言うと佳苗は、大河の手を取り自分の胸に手を押し付けた。

「あっ・・・!」

 「でも・・・ね・・・・形はいいと思うの!」

 「どう・・・・・?」

「・・・はい!」


 こんな・・・・強制的に でも・・・いいかも!

そう言えば当然だが胸の感触はみんなそれぞれ違う!

 穂香は大きくて弾力あって・・・・まるで母の様な・・・・

あずさは少し小ぶりで、・・・でも綺麗な、おわん型!

 そして・・・・佳苗は・・・・・・・いかん! いかん!


 大河は慌てて手を引こうと・・・・

 「いや! もう少しこのままで!」

「・・・・・・そんな!」

 「ネェ・・・今夜ずっと一緒に・・・・いたい!」

 「ねぇ・・・・いいでしょ!」


「それは・・・・・・ま!」

 佳苗は、大胆にも大河の唇に自らの唇を・・・・・・・

何故か大河は女性からの積極的なアプローチが多い!


 おそらくこうなると、もう男はだめだろう!

あえてその唇を強制的に離そうとは思わない。

 大河は、佳苗の成すが ままに・・・・・


そして佳苗の口が・・・唇が少しずつ大胆に・・・・

それに呼応する様に大河も唇が・・・・舌が!

 そのまま絡み合う、2人の口元から鼻先まで・・・・

もう限界だろう・・・大河は!


「ズルイだろ・・・それ!」

 「だって・・・・こうしないと、大河君全然なんだもん!」

「それは・・・・それは・・・しょうがないよ!」

 「いいのよ、私は・・・・・あなたに好きな人がいても・・・・」


 どうして、こんなに積極的になれるのだろう・・・佳苗さんは!

男として、嬉しいに違いないが・・・・・・

 心臓にドキリと来るものが!


 あずさの・・・あのけなげな寝姿が!

大河の心に・・・・

瞼によぎる!

  

まずいよ! 

まずい!

 

いいか・・・・いいかな、少しぐらい・・・・

悪魔のささやきが・・・大河の心を侵食する!

 どうする! 大河!


CB&D・Cup  Cap-59 Fin    IKAROS


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