チェリー Sec―58
チェリー Sec―58
「わぁ・・・・・嬉しい! カンパーイ!」
「乾杯!」
駅前の居酒屋で、上村佳苗と大河がほぼ予定時刻に集合した。
「どうぞ! お好きなものを頼んで下さい!」
「はい、それじゃ・・・生 お変わり!」
大河の顔色を伺いながら・・・
「いいですか?」
うん・・・これはピッチが飲む気満々!
・・・・大丈夫だろうか?
そんな気持ちの大河・・・しかし大見得を切った手前、
そう言わざるを得ない。
これは・・・・、へべれけになって、絡んで来なければ良いが・・・・・
「あのう・・・・料理もどんどん頼んじゃって下さい。」
「はい・・・、でも私今はお酒がいいわ!」
「・・・そうですか? お酒が・・・・ね!」
何だか大河意図的なものを感じる。
「大河君もどんどん飲みましょうよ!」
「私が頼んであげる!」
「・・・・・はい!」
「スイマセン・・・生大1つ追加!」
「それじゃ・・・・焼き鳥塩で2人前、と揚げ出し豆腐2人前!」
大河、今夜は酔うわけには行かない、少しでも多く胃の中に、
食物を入れて置こうと必死だ。
「はい、飲んで、食べましょう ドンドン!」
「ねぇ、大河君私が酔ってしまうこと、心配しているでしょう?」
「・・・それは、お酒を飲めば酔いますよね!」
「私って・・・・、結構お酒強いのよ」
「へぇ・・・そうなんですか?」
それなら、それなりに安心か・・・
それじゃ自分が酔い過ぎない様に注意しないと・・・・
「ねぇ・・・・大河君! 彼女いるわよね!?」
少し照れながら、既に空きっ腹でビール一杯飲んだ勢いも、
プラスされて出た質問なのだろう。
「えぇ・・・・居る様な・・居ない様な・・・・・」
「うそ・・・大河君穂香さんの事好きでしょう?」
「・・・・違いますよ!」
「うそです!」
「・・・・・・!」
どう答えていいのか・・・・大河自身も複雑!
「2人の様子見てればわかりますよ!」
「・・・そんな事・・・・」
「だって・・・・・、穂香さんと大河君の関係、見え見えですよ!」
それをわかって、何故大河にアタックする、
その佳苗の気持ちがわからない!
よほど佳苗自分に自身があるのだろうか?
改めて見つめて見ると、顔立ちも整って美人に類する顔だ。
それに、野暮ったい制服から私服に着替えると、
隠れていた脚が以外に綺麗だ。
きっと、農協の職員は年齢が上が多いので、
恋愛対象となる男性が少ないのだろう。
そこに、大河のような男前が現われたから、
完全に惚れてしまったのだろう。
例へ大河と穂香が良い関係でも・・・・・
それでも大河にアタックして見る気になったのだろう。
大河としては短期間に思わぬもてぶりだ。
おそらく穂香はもう、あの元カレに気持ちは行ってしまっただろう。
特に、元カレが生死の狭間に居れば余計に、
愛が深まるのは当然の成り行きだ。
大河アルコールは強い方ではない。
それに、目の前の若い女性がアルコールでほんのりと、
色香を醸し出している。
「ネェ、大河君もっと飲みましょう!」
「うん、それじゃ・・・飲んじゃおう!」
どうやら、大河の箍が外れた気がした。
「そうね、私も・・・もっと飲もうっと!」
「お姉さん、今度は日本酒3本ね!」
「えっ、日本酒?」
「大丈夫よ、日本酒なんてビールより少し濃いだけよ!」
「そうですかね・・・・・・・・」
やばいと思ったがもう後には引けない!
なるように・・・・なるさ!
「よし! 僕も飲む!」
そう言って目の前のジョッキを一気に飲み干した。
「凄い、すごい・・・・それじゃ・・・私も!」
「ようし・・・・、飲んで佳苗さん!」
「うん、飲むわ!」
どうやら、2人のアルコールのピッチがどんどん進む。
一体この先・・・・どの様な結果に・・・・・・
そして、日本酒も更に追加で3本、そして3本と・・・・・
「ねぇ! 大河あんたとっても素敵! かっこいい!」
「そうですか・・・・それは嬉しいです!」
「わかるでしょ、私の職場・・・・」
「おじんばっか!」
「・・・そううですけど・・・・・」
「ネェ・・・大河 わたし・・・・2番目でもいいわよ!」
「えっ? えっ!?」
大河は耳を疑った!
そして、ますます佳苗が色っぽくなって・・・・
乱れて佳苗はスカートがまくれ上がり、パンテーがチラチラ・・・・
それは・・・・、大河にとってドンドン、やばい環境に!
もしかすると、それも佳苗の狙い?
「ネェ・・・暑くない?」
「そう言えば・・・・確かに・・・・・」
「脱いじゃおーかな!」
「それ・・・・まずいですよ!」
その言葉を聴く前に佳苗はブラウスのボタン上2つを外した。
CB&D・Cup Cap-58 Fin IKAROS




