チェリー Sec―46
チェリー Sec―46
大河は車を路肩に止めて、前後を見ながらUターンした。
穂香の乗る車の横に止めた。
季実子と大河は車から降りて、穂香の乗る車の横に立った!
穂香は真剣に携帯を耳に当てて二人に気づかない!
大河はフロントに移動して穂香を見つめる!
必死で携帯に耳を当てて反応を・・・・・・
穂香が気づいた!
驚いた様子とすまないといった感じで頭を下げる!
そして季実子にも気づいた!
運転席側のパワーウインドーが開いた。
通じない携帯を耳から離し、まず季実子に!
「・・・・・すいません!」
「どうしたの! 急にいなくなって!」
「・・・ちょっと・・・・」
「あっ、穂香さん! 携帯から何か言ってる!」
大河は、穂香と季実子の話に耳を傾けて穂香の携帯に、
予備電源が繋がっている事でおおよその見当はついた。
そんな大河が、携帯から声が聞こえているのに気づいた。
その返事も待たずに穂香は携帯に問い返した。
「悟! 悟どうしたの!?」
「・・・・・・こちらは**総合病院救急・・・ですが!」
「そちらは、この携帯電話の、お知り合いですか!?」
「えっ! えっ・・・・病院・・・救急?」
「はい、15分ほど前にこちらに搬送されて来ました!」
「はい、知り合いです! どうなんですか 悟は!」
「あの・・・ご親戚とか両親は?」
実は先程まで、搬送された患者の家族を、
免許証から捜索していたのだ。
しかし連絡先はアパートで連絡がつかず、
他に何か無いかと所持品を調べていたら、
携帯に着信ランプが・・・・・
そして携帯がバイブモードで光った!
その携帯に看護師が出た!
それも、いきなり“悟! 悟!” これは知り合い、もしくは恋人?
で、それに出た!
そして、この患者の知り合いで、会いに行くためにバイクで!
事故に遭遇した!
救急隊の話では幼児の飛び出しに、必死でハンドルを切り、
バイクもろとも路肩のモルタルのガードレールの衝突との事!
その話をかいつまんで、電話の相手穂香に伝えた。
穂香は驚いたようで、
「うそ! 悟がバイク事故!」
「どうやら、あなたの所に向かって・・・・事故に!」
「どうなんです! 悟は、生きてるんでしょうね!」
「いま現在緊急手術中です!」
看護師は携帯電話を耳に当てて、
手術中の赤い文字を確認している。
「何処ですかそこの病院は!?」
「**市**総合病院です!」
「住所は・・・・・・・です!」
「今すぐ行きます!」
その一部始終を見ていた季実子と大河に向かって、
「すいません! 悟が事故で!」
「いいわ! 行きなさい!」
「はい、申し訳ありません!」
「あっ あなた一人では・・・・!?」
季実子はふと不安になった。
悟とは、穂香の元カレだ。季実子は知っている。
「そうね! 私たちも行くわ!」
「・・・はい、すいません!」
「大河! 穂香の車に乗って、運転して!」
「あっ! はい!?」
大河少し考えるも、季実子の指図に従った。
普通に考えると変?
そうかも・・・、何せ穂香の元カレの元へ、穂香と大河が一緒に・・・・
しかし穂香一人で、救急病院へ行くのは心配だ。
季実子も行くつもりだが、季実子は一人で大河の車を運転して、
病院へ向かうつもりだ。
そう、**総合病院は場所が良く解らない!
会社の車はナビが装備されている。
大河と季実子そして穂香は納得して2台に分乗して、
**総合病院へ向かう事になった。
大河の運転する車は暫く沈黙が続く!
大河はどんな言葉をかけて良いのか解らないし、
穂香は穂香でこれから病院へ向かう目的が自分の元カレ!
気まずい中、大河が最初に言葉をかけた!
「悟くん、大丈夫だよ! きっと!」
「・・・・・えぇ・・・きっと!」
穂香が目に、顔に・・・・いっぱい泣いた後が、その顔で答えた。
今まで何処に穂香はいたのだろうか?
それにしても大河、穂香の心の変化が読みきれない!
今朝まで大河の傍にいたのに・・・・、
抱いて腕の中で・・・肌のぬくもりも・・・・
穂香自慢の大きな胸も・・・・触れて、含んで、感じて!
確かに大河自信も、心は穂香だけでは無い瞬間もあった・・・か!?
それが、穂香に伝わった・・・・・感じられた・・・・気づかれたのか?
季実子さんの話では、大河がいきなり営業成績をあげたから・・・と!
もしかするとその両方が・・・・・
「悟って・・・・・私の・・・・元・・カレ!」
「そうなんですか!?」
「大河! 大河・・・好きな人出来たの?」
「えっ・・・・えっ!」
「・・・だからって・・・・悟に・・・悟と・・・・」
「もうその話は、中断して!」
「悟くんの、心配をしましょう!」
「えぇ、そうね! きっと大丈夫!」
CB&D・Cup Cap-46 Fin IKAROS




