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チェリー Sec―39

チェリー Sec―39


「あら・・・・大河おはよう!」

 「あっ! おはようございます!」

何と大河穂香を先に下ろしゆっくり歩いていると、

季実子に後から背中を叩かれた。

その道は、駐車場から会社までの50メートル程の狭い道だ。


 これって、あの日の事情を知っている!?

「今朝は遅刻じゃぁ・・・・無い様ね!」

 「季実子さん・・・酷いです! 昨日はたまたまですから・・・」

「その様ね! でも朝から少し疲れているみたい!」

 「・・・・・えっ!」

 やはり見ていた!穂香を先に下ろす所を・・・・・


 「それは・・・・初添乗員で・・・その疲れが・・・・」

「あら・・・・それ位で疲れる様じゃ、これから続かないわよ!」

 「いいえ! あの日は色々あって・・・・特別です!」

「そのようだわね!・・・・色々とね!」

 「えっ・・・あっ、そうですよね! 結子さんからですね!」

「えぇ、・・・・色々とね!」


 もう二人は事務所の入り口に来てしまって・・・それが救い!?

大河は一瞬顔が引きつった。

結子さんが、季実子さんに何処まで話したのかがとても気になって、

頭が壊れそうに不安だらけに・・・・・

 そう、朝から胸に爆弾抱えた感じ!


 ドアを開けると穂香が掃除を始めていた。

「おはようございます!」   と、穂香元気良く! 

「おはよう! 穂香朝から元気いいのね!」

「おはよう! 穂香さん!」 続いて大河も・・・・

 大河の返事は右手を上げてそれに答える!


 季実子には返事を言葉で返す!

 「はい! 今朝は気分爽快です!」

「そうね! 昨夜が楽しいと翌日も楽しいでしょ!」

 「・・・・えっ! えっ・・・・?」

「いいから・・・いいから! それで良いのよ、若いんだから!?」


 何だか昨夜のことが筒抜けの様な・・・・

誰? 大河はずっと・・・・・うん!?

 一緒に入って来た!

 あのヤツ・・・・まさか!?

穂香は大河を探す! いない何処へ・・・・・


 事務所の電話が鳴った!

穂香は受話器を取る!

 秋の紅葉ツアーの打ち合わせだった。

スムーズに処理して、大河の所在を目で追う。


 穂香は応接室に足を運ぶ!

いない・・・・何処?

 昨夜から穂香には、何も言っていなかった。

気になる! 昨夜から今朝までずっと心は一緒だと思っていた!

 少なくとも穂香の大河に対する気持ちは・・・・


「季実子さん・・・・! 大河知りませんか?」

「あら・・・・出かけたわ!」

 「えっ!?」

穂香は呟いた!  そんな・・・・・今私と今朝・・・・!?

「何か・・・用があるの、大河に!」

 穂香は言葉に詰まった、そう言われると・・・・

返す言葉が無い!

 「・・・いいえ! ただちょっと!」


穂香は急に不安に・・・・

そう思うと昨夜からの大河の仕草・感じが、

微妙に・・・ズレていた事を、感じて・・・・・

 携帯を取り出し、急いで大河にメールした!

目の前に季実子がいるので直接話しはできない!


“大河何処に行ったの?”

“私に行き先も言わずに!”

“急に居なくなるなんて!”

“早くメール返事して!”

 打ちながらどんどん不安が増す!

しかし、季実子に所在を聞くのはおかしい!

 トイレに駆け込み便座に腰を降ろし、落ち着いて考えるつもりだ。

今まで穂香は、心を鎮めるためにトイレの便座に座る。

 これまでもそうして来た。


都合の良い事にこの事務所は、元産婦人科医院だったので、

トイレが異常に多くある。

 そして便座は全て新型で、ウオシュレット温便座も用意してある。

なので、穂香にとってとても好都合なのだ!


 便座にスカートのまま腰を降ろし、大河の返信メールを待つ!

暫くして、社内の電話が鳴った!

 おそらく季実子が受話器を取って対応している・・・はず!

携帯の画面をずっと睨むように見続ける穂香!


 もう一台の電話が鳴った!

これは・・・・

 大きな声で穂香を呼ぶ声が!

前の電話が終わっていないのだろう・・・・

 そして、受話器を手で塞いで、穂香を呼んでいるのだろう!

が・・・・・穂香はまだそこから動く気配がしない!


 更に大きな声で穂香を呼ぶ!

じっとしている穂香!

 今度は、穂香の携帯が鳴った!

「穂香! 何処にいるの!」

 「はい! 今トイレです!」

「早く事務所に戻って! 来ないと首よ!」


 相当怒っている様子が・・・・・

穂香がトイレで考え事をしている事は、季実子知っている。

 やっと決断した様子で・・・・

 「はい! 今行きます!」


 「スイマセン!」

「ほら、そっちの電話!」 

 黙って穂香はその受話器を取り、話しだした!


CB&D・Cup  Cap-39 Fin    IKAROS


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