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チェリー Sec―22

チェリー Sec―22


大河は恐る恐る、あずさのベッドに滑り込んだ!

そして、大河も自らバスタルを脱ぎ捨て、

あずさの横たわる大きなベッドに・・・・

 「大河、幸せよ! ・・・・・最高に!」

 大河、かなりな覚悟でベッドに滑り込んだ!


 おそらく、あずさもこれ程迄の緊張感は始めてだろう!

そんな様子が、あずさの態度に現れているのがよく分かる。

軽い気持ちで、男を連れ込んで、軽く抱かれ・・・・・

お互いの性の捌け口、あるいはSEX体操見たいな、

スポーツ感覚で男と寝た。 


 そんなSEXとは、まるで違う!

愛のある・・・、恋愛によっての結果だ!

 好きだから・・・愛してるから・・・・

抱かれたい! 抱きたい!


 この二人にはそれが本音だろう!

だから・・・・本当に愛する・・・・・

異性を思いやる気持ちに目覚めた! 二人とも!

それで、マジでお互いを思う気持ちに、

どんな対応をしていいのか、解らないのが現状だろう!


 目の前のこの現状を、どうしていいのか解らない!

抱いて・・・・傍に引き寄せて、いいのかとさえ迷う! 

 自ずと、あずさも全裸の肢体を少しずつ毛布で隠す!

どうしてもそんな雰囲気になってしまう!

それが初恋か?


きっと、ゲーム感覚でSEXしていた時とはまるで違う!

あずさにとって、過去の男女のSEXはスポーツそのものだった!

 しかし、今大河に抱かれるのは、まるで別物と思っている。


大河も恐る恐るあずさに近づく!

どう考えてもあずさ、これまでの状況と違い、次の行動に・・・・・

一歩踏み出せない!


「あの・・・・・!」

少しずつ大河あずさに近づき・・・・

あずさの、手を握る!

 「・・・・大河の手・・・・・大きい!」

「・・・・・・そう!?」


 大河があずさの顔に・・・・・

ううん・・・!あずさが大河の頭にしなやかな腕を伸ばす!

 二人の唇が重なる!

 大河・・・あずさをゆっくりと抱き寄せ・・・・・強く引き寄せる!


 暫く音が途切れる!

二人の・・・二人だけの瞬間ときに迷い込む!

大河の心が・・・体が・・・・若く・・・逞しく・・・吠える!

あずさが・・・・、しなる・・・のけぞる!

 躍動する・・・・二人の若き肢体・・・・お互いを呼応する!

時が・・・・・止まる!


 真夏の早い朝は・・・・・その全てを!

夜の優雅な秘め事に・・・・・ストップを命じるように明るさを取り戻す!

 が・・・・若い二人には、その明るさは効果を見せない!


 それを意識させたのは、携帯のアラーム音だ!

メールの知らせか・・・・コールの着信なのか・・・・

それは、あずさの携帯からだった!


無造作にあずさは、その携帯を引き寄せて!

「はーい!」

相手は、真央からだった!

「あずさ! いるんでしょ!?」

 「・・・えぇ!」

多少の躊躇いの後、正直に言った!


「昨夜、結子さんから電話があった・・・わよ!」

 「・・・そう!」

あずさは少し気だるそうに・・・・・言う!

 すると、大河が声をあげた!

「あっ! 連絡・・・・忘れて!」

 どうやら、その大河の声が聞こえたらしく!

あずさに、大河と変わるように言われて、大河に受話器を渡した!


 「結子さんに連絡するように言われたでしょ!?」

「はい! 忘れて・・・・・」

 「お陰で、私の携帯に・・・こんな早朝に!」

あずさの部屋の時計は、6時少し前を指していた!


「すいません! それは!」

 「そうよ! 眠いでしょ!」

真央は本気で怒っては、いないようだ・・・・・

「本当に、すいません!」

 「今からでも・・・・・連絡した方が!」

「・・・えっ!」


 その言葉で、今までの夢のような甘美の世界が、

跳んで行きそう・・・・いえ!マジ跳んでしまいそう・・・・

 果たして・・・・結子さんは、穂香にこの事を伝えて・・・・・

それは無いだろうが、穂香の方から聞いてくるだろう!


 動揺を隠せない大河だが・・・・・、これは!

これから全ての始まりになる!

 そして、ここで動揺する事は今後に大きな影響が・・・・


「わかりました! 私には今携帯が使えません!」

 「・・・・・・・!」

「もう少ししたら、公衆電話から電話します!」

 「・・・うん! そうね! そうして!」


 その様子をずっと静観していたあずさが、

「ありがとう!嬉しい・・とっても!」 

「はい! 決めました!」

どうやら、大河はここで、大きな決心をしたようだ!


 しかし、果たして・・・・・

このまま穂香が黙って引き下がる・・・・?

それは・・・・きっとあり得ない!?


CB&D・Cup  Cap-22 Fin    IKAROS


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