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チェリー Sec―15

チェリー Sec―15


そう、結子添乗員としての教育係を、季実子に頼まれたが、

大河個人の恋愛に関しては、関与すべき事では無いと・・・・・

しかしこれ以上大河が羽目を外すと、例え自由行動の時間でも、

注意をする必要が生じてくる。

あの時は、水に浸かって困っている人を助けた。

それは、勿論いいことだ。


そして、ある程度親密になるのも・・・・・・・

しかし、これ以上は注意をする必要が生じる。

決して、それは穂香の事を思ってではない。

添乗員としての節度だ。


 今まだ、うちのバスで来た一行はまだこの場に到着していない。

そう、大河と結子は、車で大正池から河童橋まで先回りしているので!

 今明神橋の近くの梓川左岸道路を過ぎた所だ。

大河と結子が何となく2人のトイレ休憩を待つ事に!

 あずさが、生乾きの下着を穿きに行っているはず!


結子が諭すように・・・

「大河! もうこれ以上、2人でべたつくのは止めなさい!」

「自由といっても、添乗員として勤務中よ!」

「それに、うちのバスツアー客がもう来るはずだから・・・・」

 大河もそれは納得しているようで!

 「はい!」


 それを待っていたように、結子の携帯が鳴った。

穂香からだ!

「はい結城です! どうしたの?」

「結子さんすいません!」

「ちょっと・・・大河につないで貰えますか?」

 どうやら、気になってしょうがない様だ!


“大河!  穂香からよ!”

“すいません!”

そう言って、結子の前から少し川岸に近づいた。

何となく、会話を聞かれるのがきまずいらしい・・・・・   


 大河の返答が・・・・・、何やら盛んに理由を説明している様子が、

離れていても聞き取れる。

 まぁ、ここに居なくて本当に良かった!?

って・・・居ればこんな状況はあり得ない・・・か!


 程なくして、あずさと真央がトイレから出て来た。

真央が結子に両手を広げて、お手上げって・・・・・

 どうやら、まだ穿いていないのだろうか?

あずさは平気な顔で、やって来る。


「平気なの?」

と事情を知っている結子があずさに・・・・

「大丈夫ですよ!」

「誰もスカートの中なんか、覗かないでしょ! ね!」

「・・・それは、そうだけど!?」

 「それに・・・この道そんなに傾斜きつくないし!」


 もう諦めて、どうでも良いといった感じで真央が、

「もし、見えても・・・それは自分のだしね!」

「・・・・そうね! 我々には関係ない・・・・か!」

 そこへ、大河がやって来て、

「スカートが・・・・どうしたんですか?」

 「・・・・・いいの! 大河に関係ない話!」


 そう言われて大河、ぽつんと佇み・・・・・・・

「えっ! えっ・・・・えぇ・・・・」

 どうやら、事の次第が納得できた様子の大河!

あずさを、改めて上から・・・・・下へ視線が・・・・・

 で、何故か顔が真っ赤に・・・・・・


「もう、大河さん、そんな目で・・・見ないでよ!」

「ほら・・・ほら・・・・前をみて、・・・・忘れて!」

 「・・・・・・・それは無理ですよ!」

「だって・・・濡れてると、気持ち悪いでしょ! 貴方だって!!」

 「それは、そうですけど!?」


 見かねて結子があずさに向かって、決定打!

「ほら・・・・お願い、この大河のために! 穿いて来て!」

 「・・・・・・・・!」

「・・・・・こいつは、まだ慣れてないの! そう云うの!」

「こいつ、鼻血とか・・・ほら、色々とね!」

 「・・・・・はぁい!」

やっと、あずさ決断したようだ。


その様子を、茹蛸の様に顔を赤くして・・・・・

大河、あずさがトイレに行く後姿を見入っていた。

 あぁ、罪な事をする! あずさは・・・・・!?


「大河! 穂香何だって!?」

 「はい、あの・・・携帯が水に浸かった理由を・・・・・」

「そう! それで・・・・相手の事聞かれた・・・・・」

 「はい! 性別は! 年齢は! 綺麗かって・・・・」

「まぁ、これこら帰ってじっくり・・・・ね!」

 「ねぇ、結子さん、ちゃんと説明して下さいね!」


 結子、ちょっと茶化し気味に・・・・、

「今までの事全て?」

 「えっ・・・・それは! マズイです!」

「・・・・ふふ・・・・怖いわよ! オンナは・・・・・・・」

 「ネェー・・・結子さん、お願いです!」


 結子、大河の困り果てた顔を見ながら、

多少じらして・・・・・

「わかったわよ!」

 「はい、本当にお願いしますよ!」

「落ちて・・・・困った人を見て・・・・」

「大河、勇敢にさっと行動して、助けたって!」

「で・・・・・携帯が水に浸かるの・・・・気づかない位に・・・・ね!」

 「そう、そうです!」


 その様子を見ていたのは、あずさ!

「えっ! 大河さん! 彼女いるの?」

「・・・・・・・あっ!」

 「そうよね! 大河さん、かっこいいもんね!」

「・・・・・・」

 「それじゃ・・・・奪っちゃおう・・・っと!」

「えっ!」

このえっ! は多くの人が・・・・・!

思わず呟いた!


CB&D・Cup  Cap-15 Fin    IKAROS


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