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チェリー Sec―14

チェリー Sec―14


 結子の携帯から、穂香への発信コールの後、

「はい、穂香です!」

 「あっ、穂香さん、大河です!」

「えっ・・・・、どうして! 結子さんの携帯からなの?」

 「はい、すいません! 携帯水に浸かって、駄目なんです!」


 穂香は少し落ち着いた気分になって、大河に優しく話しかける。

「しょうがないわね! それじゃ・・・・・」

 「はい! 困りました!」

「今度・・・・、私が防水の携帯選んであげるわ!」

 「そうですね・・・・・」


 そして、大河結子との約束を思い出して、

「あの・・・・そういう事なので! それに結子さんのだから・・・・」

「・・・・わかった! 切るわよ!」

 「すいません!」

 内心・・・・大河救われた! そう思った。


その話を聞いていた結子、

「あんた・・・・ついてるわね! その強運・・・もしかして?」

 「・・・そうですかね!」

「そうよ!」


「で・・・・どうするの! あずささんの事!」

 「えぇ・・・・僕も今どうしようかって・・・・・」

「随分無責任ね!・・・・・大河!」

「そう言われても・・・・・?」

「どうしていいのか、自分でもわからないのです!」

「問題が大きくなる前に・・・ね!」

 「・・・・・・」


「今日中は、何とかなるけど・・・・帰ったら!」

 「・・・・・・・あれ?」

結子の話を遮るように、突然叫んだ!

「どうしたの?」

 「あの時! あずささんと、メール交換と、電話番号も!?」

「・・・・・その時は、携帯大丈夫だったんだ!」

 「はい、でも・・・・・、そのメアドも番号も消えてしまった!」

「なら・・・・それが運命と、今回は諦めたら!?」

 「そんな! それは、ダメです!」


 その言葉を残し、あずさの元に駆け寄った。

これは、もう修羅場が待っていそう・・・・

下手をすると結子にも災難が・・・・


「すいません! あずささん!」

「もう一度、メアドと、携帯番号教えて下さい!」

 「えっ・・・・・?」

「携帯・・・水に浸かって、壊れちゃいました!」


 そう言って、大河、あずさに携帯を見せる。

 「そう、私のせいで・・・ごめんなさい!」

「いいえ! 大丈夫です!」

 そして、しっかり手帳を広げ、ボールペンを持って!


「改めて・・・・すいません!」

どうしてこんなに・・・素直に、ストレートに!

大河って・・・こんなに素直だったけ!

 それに、こんなに大胆?


 「それに、書けば良いのね!」

「はい! お願いします!」

 あずさも満更ではなく、マジの様だ!

その様子を結子と真央は第三者的に見つめる。


 やってられない! って、感じだろう!

真央が結子に囁く!

「やっぱり、下・・・・穿いてないわよ!」

「えっ! ・・・・・ どうして?」

 「あのバック・・・ほら!」


 真央はあずさの隣に座っていた時に、

何気なくあずさのバックを見た。

そこから、女性のショーツと思われるひらひらが、

見えたと・・・・・

バスタオルに挟んであるのを・・・・・!


「あずさ、もう乾いたでしょ!」

 「・・・・・・バレて、た!」

あずさは、臆すること無く、さらっと言ってのける。

なら・・・もう穿いたらと・・・・・

「トイレあるから・・・・・」

 トイレを指して真央が促す!


 「・・・うん!」

あずさ、どうやら・・・・今の開放感?

 スリルを楽しんでいる気がする。

それは本当なのだろうか・・・・・

それは、経験者にしか理解出来ないと・・・・


もし・・・・大河がそれを知ったら!

その後に何かが変わる事は・・・・

 以前叶姉妹がTV放送中に、こんな話が・・・・

“私は、いつも下着は着けてませんよ!”


一瞬の間の後、司会者、共演者、特に男性陣からどよめきが・・・・

それに、何の躊躇いもなく叶姉妹の姉が・・・・

“それが! 何か!?”

“全体のライン,シルエットが・・・みっともないでしょ!”

 と、事も無げに言ってのけた。

そして、再びつかの間の静寂があったと・・・・


 結子は暫く振りの自然を満喫していた。

今はこの海抜1500メートルの地・・・本当に珍しい位に、

澄み渡る大空・・・・・清々しいこの上高地の空気を味わっている。

大きく深呼吸して、“美味しい!“ と ふっと漏れた言葉!


美しき日本の大自然を、ほんの少しだけ吸収して・・・・,

明日の糧に・・・・・と!

が、もう一つの別の結子の心は、これからの波乱も・・・・・

えっ、それは大河の事で・・・・ 

いいえ、それは・・・・結子には関係無いと・・・・

 それは、大河と穂香の問題!


CB&D・Cup  Cap-14 Fin    IKAROS




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