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それは夢か現実か

初投稿となります。一話の長さ、言葉遣い、物語の展開、全てが未知の世界ですので非常に拙いものとなっておりますが、読んでいただければ幸いです。

名前はおとねと読みます。

夢だったのか、夢ではなかったのか。あれは何だったのだろうか。

数十年もの人の生を経験した気がする。

ああ、この感覚はなんだ。そうか僕は今から誕生するのか。


世界でもポピュラーな、しかし都市伝説のような学説が存在する。【地球転生説】だ。

簡単に説明すると、地球は何億年と一定の時が経つと未曽有の大災害が発生し、全てが終わり、また一から生態系が作り出されるというものだ。

僕はこの学説を知ったとき興味と共に妙な親近感と使命感のようなものが湧いてきた。

広瀬 竜雅 17歳、高校三年生。僕は地球転生説を学ぼうと思う。この都市伝説レベルの学説を研究している大学も2,3存在してはいるので、その大学に向けて絶賛受験勉強中だ。


「りゅ・う・が!一緒に帰ろうよ。駅前に新しくカフェが出来てん。そこに行ってみたいねん。」


「だからな、地球は何度も何度も……」

「竜雅!せっかくカフェ来て、私がいんのに何回も何回も地球地球ってしつこいで、そういうのは男友達とやりーや」

オープンセールでごった返した店内に僕たち二人の痴話げんかは当然響かない。女が男のいる席から足早に、かつしかめっ面で店外に出ていく姿も当然誰の目にも映らない。みな、各々の時を過ごしている。

ピシッ!まただ。脳に稲妻のようなものが走る。デジャヴだ。昔からデジャヴを見やすいと思ってはいたが、ここ最近、デジャヴの回数が徐々に増えはじめている。自分でも異常だと思い、両親に相談したりもしたが、父さんが軽く笑い飛ばすので考えることはやめた。ただ、席を立った時の父さんの神妙な顔は今でも妙に覚えている。


カフェでの彼女に対する行いを軽く反省しながら、帰路にある自販機のボタンを押す。

中2の時、興味本位で飲酒してしまって以来、毎週飲んでしまうようになった。何故か懐かしい感じがするのだ。


「りゅう、遅かったな~。何してたんや?」

「ひまりとカフェに行ってたんだよ。」

「そうか~。そういえば今日父ちゃんいいひんねんて。明日のりゅうの誕生日には帰ってくるらしいから

なんか外食でもしよか~」


夕飯を終え、風呂を上がり、晩酌を自室で行い、ひまりに謝罪のLINEを送る。

ひまりは怒っても謝ればすぐに許してくれる。かわいい。

ベッドに腰をかけた……

ビシッ!(ああ、デジャヴか……)

(…んっ?暗い。……何だここは?…空中!?)

(下に見えているのは桂西高校!母さんや父さん、ひまりもいる。)

(んっ…何だ?前方に何かいる。どうしてあいつも浮いているんだ?)

「うごうあああああ」

「なんだあいつ、いきなり叫びだしやがった。」

「ほうわああああああ」

「これは、霊力波!?」

ピピピピピピピっ(なんだこの音は!!)

「起きや、りゅう、起きや」

「ああ、夢か……」

どこまでがデジャヴだったのだろう。どこからが夢だったのだろう。僕が知っていた霊力波という言葉は何だったのだろう。

18歳の初夜に見た謎の夢で、記憶を封印していた重たい鎖が一つ外れた、そんな気がした。

貴重な時間を割いて、ここまで読んで頂きありがとうございます。

次回もしっかり書いていきたいと思います。

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