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投稿が私情でおくれてしまい申し訳ありませんm(_ _)m戦闘シーンは次回となります。

 僕等は城を出た後、街を見て回っていた。城で時間をかけ過ぎたせいでもう日が暮れかけている。


「ミキ。何か見ときたいものとかはないのか?」

「う〜ん…とりあえず道具屋を見ときたいね。ポーションの類もあるかもしれないし。後はそこで宿の場所も聞けたらなぁ。」

「じゃあ道具屋に行くか。」


 今日はもう魔物を狩ることはできないだろう。しかし、明日から街から出ることを考えると、今のうちに準備は済ましておきたい。お金は貰ったし。


 5分ほど歩いていると右に小ぢんまりとはしているが綺麗な外装の道具屋があった。ここが良さそうだ。


「お邪魔します…。」

「らっしゃい。ゆっくりしていきな。」


 店内に入ると強面の男性が椅子に座っていた。なんだか商売人というよりは職人といった感じだ。


 店内には様々な道具があった。とりあえず奥に進むとびんに液体が詰められて売られていた。値札を見るとポーションとかいている。ポーションにも色々な種類があるそうだ。


「ポーションはこれみたいだね。色々あるけど…どうする?」

「ミキ、よくこれがポーションだってわかったな?」

「えっ?だって値札に書いてるし…」

「値札?」


 ハルがじっとポーションの前の紙を眺める。しかし諦めたように首を振った。


「だめだ。読めない。」

「どうしてだろう…?」


 しばらく考えていると今日の昼の出来事を思い出す。


「ハル、ちょっとステータスを出してくれる?」

「えっ、あぁ。」


 ハルのステータスを見てみる。

 やっぱりない。


「ハル、僕のステータスを見てみて。」

「ん?…あぁそういうことか。」


 僕のステータスにあって、ハルのステータスにないもの。それは【識字理解】だ。どうやらこれがあると書いてある文字が読めるようになるらしい。気がつかなかったがこの文字は見たことがない。

 勝手に脳内変換してくれるのは助かる。しかもこれで本も読むことができる。


 今度図書館に行ってこよう…


「正直助かるスキルだな。で、どれがいいんだ?」

「えっとね…今あるのは怪我の回復と解毒、麻痺解除、後魔力回復かな…」

「う〜ん魔物がどれだけ強いのかわからないし…値段はどうなってる?」

「全部銅貨80枚だって。銅貨って?なんだろう…」


 相場もわからないし、まだ情報が足りなさすぎる。


 しばらく悩んでいると店主が声をかけてきた。


「どうした?買いたいものは決まったか?」

「はい、ポーションを買いたいんですが…この銅貨ってなんなんでしょう?」

「なんだ銅貨も知らねえのか?お前ら変わってんな。」

「あはは…」

「銅貨は一番安い硬貨だ。銅貨が100枚で銀貨1枚。銀貨が100枚で金貨1枚と同価値になる。」


 あまりややこしくなくて良い。僕等は今銀貨400枚ずつを持っているからある程度買いだめをして置いても良いだろう。


「ハル。全部20本ずつ買っておこうと思うんだけど…」

「まぁそれくらいあっても困らないし…親父さん。全部20本ずつお願いします。


 店主はギョッとしたようにこちらを見る。


「それは良いが…金はあるのか?ツケることはできないぞ?」

「大丈夫です。」


 そう言い銀貨の入った袋を見せた。店主はまた驚いていたがすぐにポーションの準備を始めた。


「あいよっと。そういえば兄ちゃん達収納袋は持っているのかい?」

「収納袋?」

「収納袋ってのはアイテムを大量にしまっおける便利な袋だ。取り出しもアイテム名を言うと出てくる。ただ多少値段は張るが…」

「どうする?ハル?」

「買っておこう。お金とかも現生で持って置くのは危ないからな。」

「そうだね。じゃあお願いします。」

「あいよ。兄ちゃん達はもう上客だから安くしとくよ。収納袋は本来銀貨8枚なんだが、全部合わせて銀貨100枚でどうだい?」

「それでお願いします。」


 本来ならポーションは0.8×160で銀貨128枚。これに収納袋の値段を足すと144枚になる。破格の値引きだ。


「でもそんなに値引きしてもらって良いんですか?」


 ハルが心配そうに声をかける。心優しい性格が出たようだ。


「心配すんなって。普段はこんなに売れないしな。せっかくの上客なんだから逃すのが勿体無い。それに兄ちゃん達には常連になって欲しいしな。」

「…っ。ありがとうございます。」


 ここの店主はとても優しい人だ。

 お金を払い、アイテムを受け取る。

「うちの店を贔屓に頼むな。」

「ありがとうございます。ぜひ…。ところでこのあたりに良い宿はありますか?」

「宿か…それならラメの宿がいいな。メシは美味いし娘さんは美人さんだ。この通りをまっすぐ行っていると左に店があるから。」

「わかりました。ありがとうございます。」


 再度お礼を言い、店を出る。

 言われた通りに行くと、ラメの宿という看板が見えた。

 どうやらここらしい。


 宿に入ると、パタパタと女の子が走ってきた。この子が娘さんだろう。確かに美人だ。年齢は同い年くらいだろうか。


「いらっしゃいませ。食事ですか?宿泊ですか?」

「宿泊で。とりあえず2週間ほど。」

「分かりました。お代は先払いで銀貨5枚です。」

「はい。」


 銀貨をハルが払う。ちなみに僕はハルの後ろに隠れている。


「ありがとうございます。それでは説明させてもらいます。部屋は204号室をお使い下さい。ご飯は朝夕はでますが昼はご自分でご用意下さい。ただ銀貨追加1枚で2週間の間お弁当をお作りしますが…」

「お願いします。」

「ありがとうございます。お風呂はありませんので、すぐ隣の銭湯に行って下さい。うちの店の客だと言えば安く入れます。説明は以上です。ご飯はどうしましょうか?」

「軽くお願い。」

「分かりました。ではごゆっくり。」


 娘さんが去っていった。今頃朝から何も食べていないことに気づく。ご飯が楽しみだ。


「ハル。結構宿は安いんだね。」

「そうらしい。というかアイテムが高いんだろう。親父さんも喜んでいたし。」


 言われてみればそうだ。どうやらこの世界では戦闘に必要なものは高いらしい。


 その後すぐに食事が運ばれてきた。シチューとパンだったがとても美味しかった。流石道具屋の店主がオススメするだけのことはある。あっと言う間に完食し、ハルはお代わりまでしていた。


 お腹いっぱいご飯を食べた後、もう寝ることにした。明日からは本格的に活動するのだから体を休めないといけない。


 僕等は布団に入るとすぐに夢の世界に旅立った。

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