プロローグ
これが初めての投稿です!不慣れですが、皆さんに楽しんで貰えるよう頑張りますので暖かく見守って下さいm(_ _)m投稿は不定期ですが、なるべく間を空けないようにします。今回は短めです。
ここはとある町の家の一室。
そこではキーボードをタイプする音とパソコ ンから出るRPGゲームの音以外は聞こえなかった。
『テレテレッテテーン♪』
どうやらクリアしたらしい。が、
「はぁ…」
部屋の主は、ため息をついていた。
彼の名前は伊藤美姫。高校2年生だ。
女っぽい名前だが、れっきとした男子である。
「やっぱり落ちないなぁ…」
まぁ溜め息が出るのもしかた無いだろう。 このRPGには幻と言われている装備がある。
当然とても強力であり、ゲームバランスが崩壊しかねないものである。が、
「あぁ〜!!5時間粘っても落ちないか…」
当然レア度は高く、またボスドロップ以外はない為入手は非常に困難である。
ここまでで、察してもらえるだろうが、彼はオタク(ゲーマー)である。
背丈は小柄で瘦せ型。顔は並の上だが、前髪で目は隠れてしまっている。
中性的な顔立ちの所為で、女の子に間違われることがなんどかあった。
女子には嫌われていないが、男からは目を付けられている。本人は気にしていないが。
成績は上位。運動神経も並の上。スペックは総じてそこそこである。
しかし、コミュ障の為あまり人と話すこともない。ただ唯一の親友はいる。親友はオタクだ。
そんな彼がオタクになるのは、当然だったのだろう。
親は働いていていない為、基本1人でいたのも大きいが。
「しょうがない、ラノベでも読んで寝るか…」
そう呟き、ラノベを手に取る。部屋には様々な本が置いてある。中でも一番好きなのは異世界召喚だ。
自分が召喚され、冒険者として、楽しく毎日を暮らしていく。モンスターを倒し、チヤホヤされたい。
絶対にありえないことだとわかっていても、妄想してしまう。そして、何時間たっただろうか。脳内でドラゴンを倒した時、部屋の異変に気付いた。
真っ白い光に包まれていたのである。
「ハァッッ⁉︎」
突然の事で、驚きを隠せない。どんどん光は強くなっていく。そして、周囲が何も見えなくなった時、突如浮遊感が生まれた。
(これ…なんだろう?どこかで見た事が有るような…もしかして異世界召喚?…落下してるけど大丈夫なのかな?)
そんなことを考えながら、だんだん気が遠くなっていくのを感じる。
終わりのこない落下に、意識を手放したとき、
『この世界の神を殺して…』
何か少女の声が聞こえたような、気がした。
最後まで読んで下さりありがとうございますm(_ _)mコメントをお待ちしておりますのでよろしくお願いします(^○^)
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コメントを下さった方々ありがとうございますm(_ _)m反省を踏まえ、2017年6月3日に加筆修正致しました。