『20-1・キオク』
【祷SIDE】
【祷 茜 ―いのり あかね― (17)】
・主人公。高校二年の女子高生。炎を扱う魔女の家系。異常な程、状況判断に長ける。明瀬を親友以上の存在として捉えている。
【明瀬 紅愛―あきせ くれあ― (17)】
・祷の友人。スプラッタ-・オカルト映画好き。ゾンビに噛まれたが抗体があった為、発症はしなかった。後に魔法の才能が発現した。聴覚に優れている様な素振りがあるが……。
【矢野 七海―やの ななみ― (17)】
・祷の友人。天文部に所属。祷の目の前で死亡した。
【弘人SIDE】
【三奈瀬 弘人―みなせ ひろと― (18)】
・主人公。学校をサボりがちな高校三年生。年の離れた姉がいる。ホームセンター崩壊の際に、梨絵に噛まれて姿を消した。
【樹村 香苗―きむら かなえ― (19)】
・女子大生。弘人の幼馴染。混乱を逃れ弘人と行動する。ホームセンター崩壊の際に、明瀬の前から姿を消した。
【鷹橋 俊介―たかはし しゅんすけ― (32)】
・弘人と合流した男性。格闘技の心得がある。ゾンビ化し、アダプターとなって祷の前に立ちふさがったが倒される。
【加賀野 桜 ―かがの さくら― (14)】
・中学生。雷撃を操る魔女で電動チェーンソーを武器とする。祷と行動を共にする事になる。
【葉山 梨絵―はやま りえ― ( 6)】
・車に取り残され、親とはぐれていた子供。ゾンビとなった兄を追い、噛まれて感染した。弘人の手によって息絶える。
【佳東 一葉―かとう かずは― (16)】
・祷と合流した一年生。水を操る魔法が発現した。気弱な性格。破滅願望があり、その行動に葉山達を巻き込む。
【葉山 颯―はやま はやて― (16)】
・佳東のクラスメイト。異常に冷静な性格。妹がいるものの、あまり気に留めていない様子だった。後にアダプターとなり、祷達を襲撃する。
【小野間 遼―おのま りょう― (16)】
・佳東のクラスメイト。乱暴な性格。ゾンビ化した。祷の手によって葬られる。
【加賀野 恭子―かがの きょうこ― (40)】
・加賀野桜の母。桜に父の死を教えず、先へ進むよう諭す。鷹橋の知り合いであったようだが、彼女の話す特徴とは合致しなかったが……。
【樹村 智―きむら さとし― (64)】
・祷を助けた男性。ゾンビは、人間を生態系の輪に戻してくれるもの、という持論を持つ。祷に援助の申し出をする。
【ゾンビの生態について】
【ゾンビの種類】
・確認されているゾンビは四種類。
【ウォーカー】
・最も個体数の多いゾンビ。歩行を苦手とし、視力が衰え聴覚と嗅覚が発達している。群れを作る性質があり、単体の性能よりもその数こそが最大の脅威となる。夜間は群れで密集し動かなくなるが、物音には反応する。祷は不意の遭遇こそ危険と考え、ウォーカーの動きは活発だが見通しの効く昼間に行動していた。「歩く者」の意。
【スプリンター】
・祷が目撃したゾンビ。ウォーカーと同様に聴覚を頼りに行動するが、走る事が出来るゾンビ。走行能力は高く、祷の足では逃げ切れない程。ウォーカーと比較すると数は減るものの、行動範囲の広さも相まって遭遇率は高い。簡単な壁くらいは乗り越えてくる為、その立体的な動きは非常に危険である。ウォーカー共々昼行性である為、夜間は徘徊しない模様。「走る者」の意。
【スプリンクラー】
・弘人が目撃したゾンビ。身体が破裂し周囲に血液をばら撒く。感染拡大の原因と思われるが、各地に発生した原因は不明。初日に目撃したのみで、その後は存在が確認されていない。「撒く者」の意。
【アダプター】
・弘人がコンビニで遭遇した大型のゾンビ。後に葉山と鷹橋がこの状態に変異した。身体能力が非常に高く、個体によっては移動能力も高い。素手での一撃でコンクリートの地面を穿つ程の威力がある為、相対するのは非常に危険。
死体を隠しての待ち伏せ、投擲を繰り返し学習する、地形の三次元的な把握と知能が有る事が確認できる。またウォーカーの進行に協力した節もあり、群れでの狩りという概念がある可能性がある。「適合する者」の意。




