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狐仙刹那物語  作者: 夕菜 朱鷺
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幕前

唐突だが、時は平成29年。福岡は行橋なる土地。ここには人間の他に様々な動物が暮らす町である。犬猫はもちろん、猿やイタチまで様々な動物が暮らすのだ。

そんな中で、私は「狐」として暮らしている。いや、狐なのだ。しかし、私は狐でありながら狐が嫌いなわけである。「狐が人を化かす」という言葉があるが、化かす方は人間であり、狐並びにその他動物は人間に怯えながら暮らしているのだ。もちろん、狐や狸は化けることが出来ない。出来たらどれだけ楽しいものだろうか。いつもそればかり考えているのだ。


▼▼▼

さて、行橋なる土地には動物が暮らすには丁度いい土地がある。それが「八景山」なる古墳である。そこは住宅街であるが、木が生い茂ってる場所が所々にある。たまに人間に見つかることはあるが、それでも穏便に暮らしてはきた。たまに私達の住処に人間が踏み入ってくることがあるが、それでも荒らしたりはせず、帰っていく。

そんな中、私は狐としてこの地に生を受けた。その年、平成25年。生まれてこの方食べ物にも住処にも困ったことは無い。

私の両親は、私を産んだ後に隣町であるみやこ町で車に轢かれ、呆気なく死んだ。私は記憶は無い。しかし、会いたくなることがある。これは矛盾でも何でもない。子供が両親に会いたくなる。これは至極当然のことである。


▼▼▼

そんな中、私が語りまするは「人間」と「動物」と狐が嫌いな「狐」である私の日常であり、殆どの人は知らないであろう「非日常」である。

人間には分からない動物の日常。序幕はここで開くこととなるのだ。

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