第二話
自虐的な溜息がでたところで、学校が休みになるわけではない。休みになればいいのだが残念ながらそうはならない。ニュースを片目にパンを咥え、お茶を流し込み、目玉焼きを割り、食べ、制服に着替えて学校へ行く。
さっきのニュースではまた俺たち子供の事ばっか流れていた。もうそろそろ、悪口言うのをやめてほしい。噂されるとか逆説的に気に入ってるということではないのだろうか?まあ、バカにする事を気に入っているのだからあながち間違いでは無いのかもしれない。
徒歩約二十分といったところだろうか、ようやく学校に着く。自分のクラスは、最上階の3階。しかも、玄関から校舎までの距離が半端なく遠い。しかし皆さん、ここは最先端中学。空港などにある動く廊下と言うのだろうか、ベルトコンベアが玄関から校舎まで繋がっている。それが唯一の救いかもしれない。重い荷物を持ってくる日なんか、いや、毎日漏れ無く恩恵に授かっております。
この中学校、最先端技術を惜しみ無く、バカみたいに、ふんだんに使ってるから、出席率は半端なく高い。それでも、一クラスあたり一、ニ人程度の不登校者は存在する。その中で何故かうちのクラスだけ、不登校者が存在しない。別に特段他のクラスより優れている物がある訳でもないのに、いや、寧ろ劣等感ありありなのに皆、必ず学校に来る。そんな事もあり、担任は「出席率が高いのがうちのクラスの取り柄だ」とかちょくちょく言うのだが俺たち生徒にとってはそれもまた、不登校になってはいけないという足枷となっているのかもしれない。
うちのクラスは26人クラス、男子12名、女子14名の普通のクラスだ。班は四人ごと六班に別れるがそうするとどうしても女子2名の余りが出る。そこで一班だけ謎の六名班が出来上がる。「五名五名に別れろよ」とも思うのだが、二人ペアを作るとき不便だとか、不便じゃないとかで結局六人の班が出来てしまった。俺も所属する通称第四班が、その余りの六名班なのだ。さてこの六名班。実はもう一つ俗名を持っている。「捌け口」そんな侮辱語である。何故か、他のクラスメイトに聞いたことがある。うちの班のメンバー、ガチ腐女子、アイドルオタク、萌えアニメ好き、そして何よりこの俺が、クレイジーでバカな死んだ方がいいとまで言われる行動を取り続けており、八つ当たりするのにちょうどいいらしいからだ。他の二人、班長様と副班長様は普通とか言われているけれども、俺とか顔も性格も終わってるとか叫ばれている。その所為でうちの班は他の班よりもカーストが下だと周りから思われている。期末、学年末などのテストの平均は高いのだが、そこらへんはどうでもいいのだろう。前、他の班のやつと一緒に遊んだ時に、「お前の班、顔も終わってるよな。」とか言われたけれども、たいして格好良くない奴に言われたくないと心底思った。俺の顔が酷いのは認める。でも、他の人たち(班長様と女子達)はモテモテだ。このご時世、悲しいかな腐女子とかサブカル知識が豊富な方がモテるのだ。しかも俺の班俺以外の人イケメンと美人さんだし。なんでだろうな、僕だけ疎外感が凄いんですよ。隣や後ろでは何時も何時もラブな手紙を何枚も何枚も。その傍らで私ときたら、侮蔑や馬鹿にした様な手紙が何枚も何枚も。一番怖かったのは、ただ一言、「死」と書いていた紙でした。有無を言わせぬ迫力が。
そんなことをボーッと考えていたら正面玄関に着いたことに気づく。先生方に「おはようございます!」と大きな声で挨拶するのだが、一つ言わせて欲しい、スポーツ系部活の挨拶は何言っているのか聞き取りにくすぎる。あいつら、「おはようございます」が「はざいます」に聞こえるし、酷い奴なんかどう聞いても「ざまっす」だ。目上の人に対する敬意がなってないようにも思う。スネ夫のママンかよ「ざます」とか、なんて突っ込みたくなっちゃうまであるからな、あれ。
まあ、兎にも角にも学校に行きたくないと、学校に着いてまでも思い、またそれはいつもの正常運転であるからして、きっと今日も平和な一日で終わるのだろう。
そんなことを考えながら、俺は、靴箱から上靴を取り、履いていた靴を入れ、三階にある教室へ向かうのだった。
P.S 今日も例の手紙が何枚も。
ぐちぐち駄文をすいません。
何か気づいたことがあれば、遠慮なくおっしゃって下さい。