登場人物(※本編ネタバレ含む)
拙作『街恋物語』シリーズに登場した(暫定)人物のご紹介。
タイトル通りネタバレを含む箇所があるかもしれないので、『街恋物語』シリーズ未読の方にはあまりお勧めできない内容です。
もう読んだから大丈夫だよ!っていう神様のような方や、最初っから読む気ないから別に構わないよ!っていう、もれなく作者が凹むような(←)考えをお持ちの方はどうぞ。
◆藤野奈月
『街外れの塾にて』のヒロインで、全作に登場している。『街外れの塾にて』では高校生、『街中キャンパス』『街を巡る手紙』では大学生。
年の割には落ち着きがあり、大人びている。普段はおとなしく無口だが、口を開くと(特に桜井に対して)毒舌を吐いたりする。
幼少期に両親が離婚しており、中学時代までは父親と一緒に暮らしていたが、高校入学直前に父親が亡くなったことで、母親である咲葵子に引き取られる。咲葵子に対して長い間心を開けずにいたが、ある出来事をきっかけに家族として彼女に歩み寄ることを決意する。
◆桜井健人
『街外れの塾にて』に登場する塾講師。童顔とふわふわした茶髪が特徴。明るく元気で、年の割に落ち着きがない子供のような性格。実年齢は二十代だが、精神年齢はおそらく八歳くらい。そのわりに大らかで、奈月の毒舌にたびたび頬を膨らませたりするが本気で怒ることはない。
昔から父親に対して反発しており、彼が亡くなってからもなかなか素直になれなかったが、ある出来事を通じて父親の想いを知り、認識を改める。
◆西村咲葵子
奈月の母親で、旧姓は藤野。夫と離婚し長らく奈月とは離れて暮らしていたが、夫が亡くなったことで一人娘の彼女を引き取った。
お嬢様気質で、仕草や喋り方はおっとりしているが、意外に押しの強い一面もある。
◆青柳龍次
シリーズ全作に登場。桜井が勤める塾の塾長で、元大学教授。桜井からは『柳さん』と呼ばれている。おっとりした性格だが、普段は自らの感情をあまり出さない。自他共に認める『執事のような人』。
◆東雲くるみ
『街中キャンパス』のヒロインで、全作に登場している。『街外れの塾にて』では高校生、『街中キャンパス』『街を巡る手紙』では大学生。
奈月の中学校時代からの友人で、お洒落な今時の女の子タイプ。他人のことに関してはよく気が付くが、自らのことに関してはひどく鈍感。面倒見がよくお節介で、周りからは色々と頼られることが多く、一部では『恋のキューピッド』として名を馳せている。
◆桜井葉一
『街外れの塾にて』に登場。桜井の父親で、龍次とは長い付き合いの友人。随分前に事故で亡くなっている。
◆青柳 蓮
『街中キャンパス』に登場する。くるみの幼馴染で、同じ大学の先輩。龍次の甥でもある。
落ち着いた性格と端整な顔立ちのせいでやたらモテる(しかし本人に自覚はない)。礼儀正しくしっかり者で、一見完璧人間だが、若干天然の気がある。
◆芹澤深雪
『街を巡る手紙』のヒロインで、『街中キャンパス』にも登場している。くるみのゼミ仲間であり、友人。
人見知りが強く引っ込み思案な性格だが、案外芯の強いところもある。『街中キャンパス』では蓮に思いを寄せていて、くるみに協力してほしいと頼む。
◆稲葉朱里
『街中キャンパス』の番外編に登場。くるみの小学校時代のクラスメイトで、同じ学校に通う上級生だった蓮に想いを寄せていた。
お金持ちのお嬢様で、小学校時代はわがまま放題だったが、ある出来事がきっかけで心を入れ替える。
◆瓜生千里
『街中キャンパス』の番外編に登場。大会社の御曹司で、朱里の婚約者。
◆柊伊織
『街を巡る手紙』に登場。大学教授で、くるみと深雪が取っているゼミの担当をしている。昔、青柳に世話になったことがある。『街中キャンパス』にも少しだけ登場している。
突如妙な研究を始めたり、講義中に話を逸らしたりすることがしょっちゅうあり、自他ともに認める『変わり者』。ちなみにバツイチ。
◆御堂麻里子
『街を巡る手紙』に登場。伊織の元妻で、現在は再婚している。