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ボクからのクリスマスプレゼント  作者: ハイダウェイ
2/4

2話

それから何日かして、パパが凄く酔っぱらって帰ってきた。

ボクは寝てたけど、2人があんまり大きな声で喧嘩してるから目が覚めたんだ。


「いいだろ? どうせ別れるんだからボーナスをどう使おうと俺の勝手だ」


「そんな事言って・・・勇希はこれからお金がかかるんだから・・・ちゃんと考えてよ!」


「養育費はこの前はなした通りちゃんと払いますよーだ・・・へん!・・・バカヤロー」


「だからって・・・1日に何十万も使うなんて・・・」


そう言ったままママは黙ってしまった。ボクは2人に気づかれないようにこっそり

寝室に戻り、どうやったら二人を仲よくさせることが出来るかずっと考えてた。

でも、すぐ寝ちゃったけど・・・


でも、夢の中でいい答えが見つかったんだ。

その答えはね・・・


その次の日パパはお休みで、朝からリビングのソファーに寝転がってテレビを観てた。

ママは近所のお友達と買い物に出かけてるみたい。


「パパおはよー」


「おっ、早起きだな勇希。 一緒にゲームするか?」


「ポケモン?・・・それよりお話があるんだけど・・・」


「どうした? 何でも言ってごらん?」


「クリスマスの事なんだけど・・・」


「なんだ、プレゼントの話か? 何が欲しい? ゲームか? 何でも買ってやるぞ

 ボーナス出たばっかりだからな」


「前に山のおうちに泊まったでしょ? バーベキューしたり・・・」


「ああ・・・あれは貸し別荘を借りて・・・一昨年だったかな?

 そういえばカブトムシいっぱい捕まえたなぁ」


「あそこでクリスマスしない?」


「えっ?・・・だって冬だから・・・山は寒いぞー。 雪だって積もってるし・・・」


「だって・・・ママが最後だって言ってたから・・・みんなでするクリスマス」


「勇希・・・知ってたのか・・・ゴメンな・・・」


「平気だよ・・・会いたい時はいつだって会えるってママ言ってたもん」


「別荘かぁ・・・わかった。 電話して聞いてみるよ・・・冬でも貸してくれるかなぁ」


「ホント? 借りれたらママと3人でクリスマスパーティーしようね!」


「よし、早速かけてみよう・・・」


パパが電話をしたら、ちゃんと管理人さんが出てくれたみたいだった。

冬は近くにスキー場があるから、そのお客さんが使ったりしてるんだって言ってた。

あとはママがいいって言えば完璧なんだけど・・・

ボクの計画・・・うまく行くかなぁ・・・


お昼過ぎにママが帰ってきたのでさっきの話をしたんだ。


「えっ? 別荘でクリスマスするの? 用意とか大変じゃない?」


「せっかく勇希が提案してくれたんだ・・・何とかしてやりたくてさ・・・」


「私はかまわないけど・・・会社は休めるの?」


「金曜日だけだし・・・どうも俺もリストラの対象みたいで、大した仕事もしてないから」


「そうなんだ・・・あなた会社のこと何も話さないから・・・」


「じゃあ・・・ちょっと買い物に出かけるか? 飾りつけとか要るだろ?

 家が大きいからな」


「そうね・・・外の電飾とかも在った方がキレイかも・・・」


「それにチェーンも要るよな? 多分雪積もってるし、お昼食べたら出かけよう」


なんかいい雰囲気になってきたみたい・・・

ボクの計画はまだ始ったばかりなんだけど、きっと成功するんじゃないかなぁ。

 

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