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第4話 最初の授業で知る過酷な現実

非情な現実を受け止めた日から数日。


本日から本格的に授業開始である。

ゲームの世界だと、どのパラメーターを伸ばすかの選択で授業終わり。

放課後のヒロインとのおしゃべりタイムとなるわけだ。


なので・・・俺もどんな授業なのかはわからない。

このあたりが現実になった影響だな。

だが、少し楽しみでもある。


さて・・・記念すべき初日!







「本日は、簡単な自己紹介と今後のこと。後は・・・この学園に入学した以上、騎士を目指すうえで知っておいてほしい内容の説明だ」



まあ、初日ですしね。

とりあえず、自己紹介は簡単に進んでいく。まあ、名前言ってくだけだったしな。

しかし、ここで問題が発生した。

ひどい問題だ。

正直、ゲーム制作会社のめんどくさがりがここまでだったとは予想外にもほどがあった。


改めて、俺の名前はダイス・カラー。

なんだが・・・


「俺はブック・カラー。よろしく」

「私の名前はシール・カラーです。よろしくね!」


お気づきだろうか?

なんとクラスメイト全員「家名がカラー」だったのである。

もっと考えろよ!現実になったらおかしすぎる状況だろうが!


というか、現実になったんだからその辺り変わってほしかったなぁ・・・。

まあ、他のゲームみたいに「男子生徒A」とか「女子生徒A」なんて名前じゃないだけ考えてるメーカーだったとも言えるのだろうか・・・?

どちらにしろ、全員が親戚になったようにしか思えん。



「さて、自己紹介も終わったし今後のことも含めて色々と教えていこう」

全員の紹介が終わって、先生が話を始める。


「まず、最初の1年目は基礎的な授業に加えて起動鎧の知識を学んでもらう。ただ操縦できるというわけにはいかないのでな。もちろん、操縦訓練も受けてもらう」

なるほど。操縦訓練は楽しみだな。

「また、訓練にはマナ値の向上に向けての内容も含まれる。マナ値が高いほど、起動鎧の操縦向上になるからな」

どうやって鍛えるのかは、あまり公開されていない。

その理由は、小さいうちに始めると体に変調をきたす可能性があるとのこと。

貴族家が小さいころからできるのは、身内に騎士団所属者が多いことが理由らしい。

学園で必ず習うし、何かあった時にフォローに入れるからだそうだ。

ちなみに、前世であった塾みたいなものはない。なんでだろうな?


「皆、入学前にマナ値を図っただろう?このクラスにいる生徒のほとんどが『ギリギリ起動鎧を動かせる』という状況だ。

お前たちの世代だと、1年でも遥かに向上することができる!頑張って鍛えるようにな」

・・・ギリギリ?


「先生質問です!起動鎧を動かすに必要なマナ値やクラス分けについて色々と教えてもらいたいです!」

女生徒の1人が挙手。先生がうなずく。


「まず、マナ値だが測定の10単位で区切られる。そして、起動鎧を動かすには最低でも『70』必要である。当然、このクラスにいる生徒は全員それ以上だ」

うん。俺も75だったな。


・・・あれ?本当にギリギリ?

けど、5が結構大きいんじゃないか?


「それと、1単位の数値は『ほとんど意味がない』。9や8になると微々たるものだが変わる・・・が、5以下だとほぼ違いがないものと認識しておいてくれ」



そっか。違いがないのか。


・・・とことん、俺は「英雄の素質」に縁遠い存在みたいだな。


「入学時に上位クラスに振り分けられた生徒は『100前後』の能力値を出した生徒たちだな。後、成長が見込めるという色分けだが」

あ、それがあった!

俺は成長が見込めるって判定だったはずだ確か!

「色でクラス分けはされていない。あれもはっきり言えば『ある程度の差がでる』くらいだ。単位で言えば『5前後』の成長速度の違いかな」

大きいのかどうかわからない違いだった。


けど、この1年で成長できればいいだけだ!伸びやすいっていうしな。


「なお、2年になったらだが・・・この時点で『150未満』の場合は留年だ」

おう・・・倍にならないといけないわけね。

「そして、ここでさらにクラス分けがされる。マナ値によってな」

どこまでもマナ値が重要になるのね。


「150以上200未満の場合は、クラスランクが『E』『F』になる。ここは『従者クラス』だ」

なんだそれ?

「より上位のクラス生徒の従者となる。世話係しつつ、授業を受けたり訓練を受けたりして技術向上を目指す」

それって、騎士なの?

「210以上300未満は『C』『D』。このクラスは『正クラス』になると、一応学園内では貴族として扱われる。故に下クラスのものが従者として付き従うわけだ。訓練内容もより実戦を想定したものが増えることになる。補給基地にいって研修として実際に触ることなどだな。3年目で戦場にでれる『騎士』になってもらうために身の回りに世話係をつけ、訓練に集中してもらう1年間となる」

下クラスになると、3年目で騎士として認定されるのかどうかあやしいんじゃないかこれ?

「もちろん、下クラスも3年目でのマナ値によっては昇格される」

なるほどね。

一応、なれる可能性はあるわけね。


「質問です。『A』『B』クラスはそれ以上のマナ値がいるんでしょうか?」

「このクラスは残念ながらマナ値だけでなれるクラスではない。ぶっちゃけ、3年生になっても2学期からしかなれない。1学期で成果をだした者、つまり騎士として正式に認定を受ける条件を満たし、卒業後に騎士団に入団が確定した者が集まるクラスだ」


・・・それ、従者クラスからなってやっていけるの?



「質問です!従者クラスと正クラスでは訓練時間が違うと予想できます。その状態で両名が3年になって同じクラスになった場合はどうなるんでしょうか?」

お、気づいた奴がいた。

「その場合、クラス自体は同じだが配属先で調整される。前線にでるものと、後方支援にまわる者だな」

やっぱりそういう配置先で調整か。

「・・・そろそろ時間ないし、あと一つくらいなら質問受け付けるぞ?」

教師の発言に、1人の生徒が挙手をする。

「始業式の時『英雄』として連れていかれた男子生徒がいましたけど、彼はどこのクラスに所属しているのでしょうか?」

ふむ。

・・・ゲームでは確か優秀な生徒を集めた1組だったかな。

「ああ、彼は1組だ。ちなみに知っておいてほしいことがあるのだが、同じクラスに王族の1人が入学している。

本人の希望で、在学中は貴族としての立ち位置となるができるだけ普通に接してほしいとのことだ」

なるほどね。

やはり、第二王女も一緒か・・・となると確認したようにこの世界は「ハーレムルート」なのかもしれないな。


「・・・まじかよ。第二王女もいるってことは、ルートは2つじゃないか」

「・・・できればハーレムルートだけは勘弁してほしいぜ」

「くそ・・・いるのがわかってたら、入学前に2人が出会うのを阻止してやったのに」


・・・いったい何人いるんだ?少なくとも聞こえてきた雰囲気で3人はいるな。

2人目の君、残念ながらハーレムルートだよ。

そして3人目、それやると展開が全く分からなくなるから気づいててもやらないことを推奨するよ。まあ過去の話だがな。



その後、授業内容を簡単に説明され必要な教科書をもらって校舎内施設の案内。

それが終わったら解散となった。


こうして初日は、英雄になれないという現実を再認識させられることになるのだった。



成長しやすいであろう・・・と持ち上げといて、実際はそこまで大差ないよというオチ。


この1年でどれだけ強くなれるのかが、彼の今後を決めるという展開ですな。

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