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第13話 遊撃防衛隊、始動

3学期の開始。

俺は、学園にはこないで少し離れた小さい訓練施設にやってきた。

俺のようにこの部隊に配属が決まった者たちは、ここで訓練を受ける。

なお休憩時間は外食してもいいし、学園にいって食堂を利用してもいいとのこと。




そんな事前説明を受けて訓練施設に行くと、すでに数十人が待機していた。

よく見ると、つい最近みた顔もあるな。というか、あの試験受けた生徒たちだわ。


そうして見ていると、探し人発見。

「おはよう。ユフィ騎士」

何度見ても見事な銀髪。整った立ち姿。

声を掛けるとすぐに振り返る。

「ああ、ダイス騎士。おはようございます」

そう言って笑顔を向けてくる。

近くにいた男性騎士の何人かが顔を赤くする。わからんでもない。

「うん?彼が部隊員?」

すぐそばに立っていた女性騎士がこちらを向く。

赤色の髪の毛。長い髪の毛を一つに絞って垂らしている。

身長は俺より少し高い。多分170以上あるな。その上出るところでて引っ込むところは引っ込んでいる。

前世でいたら、絶対モデルになってるな。

俺の視線に気づいたのか、彼女は笑顔になる。

「話は聞いているよ。F級からCプラス騎士に昇格したダイス騎士だね」

そう言って、彼女は騎士の礼をとる。

「自己紹介を。私はライム・レーベル。2級騎士だ」

おっと・・・慌てて騎士の礼をとる。

「正騎士とは知らず失礼を。改めて、俺は・・・」

そう言おうとすると、ライム騎士は手で制する。

「同じ部隊員になるんだし、特殊な部隊だから。そういった目上の対応や敬語はなくていいよ」

ありゃ。

なんというか・・・あの人と似てる性格だな。

そんなことを考えてると、ユフィが入り口を見て手を招いていた。

振り向くと、1人の女生徒が歩いてくる。

というか、滅茶苦茶知ってる顔だった。

「おはよーございます・・・」

「すごく眠たそうですね、リースCプラス騎士」

そうそう。リースさん。

あの試験場にいたな。

というか以前から知ってたけど、すごい射撃の腕がうまかった。

それ以外は、俺と同レベルだけど・・・って前言ったか。

うん?

「ということは・・・彼女がメンバー?」

「そうですよ」

ユフィの言葉に、俺はあることに気づいてしまった。

メンバー・・・全員女性なんですが。



そんな俺の心境なんて関係なく、部隊の説明を受けることに。


4人で1部隊、合計7部隊が現時点での総数である。

役割は、中央防衛拠点を中心とした補給拠点への応援部隊。

襲撃があると、その拠点へ向かい敵部隊を強襲。拠点防衛部隊の体制を整えるための時間稼ぎが主な任務である。

騎士なのに不意打ちしろという部隊。けど、この世界の騎士にそんな正面からなんて精神はない。

不意打ち上等、集団で少数をボコるなんて当たり前。やられる前に奇襲でも何でもやって倒してしまえである。

部隊員としては、状況を正確に分析し攻撃するポイント選びや撤退のタイミングを指揮しつつも、場合によっては攻撃にも加わるコマンダー。

そのコマンダーに随伴し、時には遠距離からの狙撃。時には一緒に攻撃に加わって戦うガンナー。

近接戦闘をメインとし、襲撃のトップを務めて敵のかく乱を行う。その後も戦線を維持するため奮闘することになるアタッカー。

そして、そのアタッカーの戦闘時間を延ばすために常に傍に立ち守護するディフェンダー。

ほとんどが、この構成で作られているとのこと。

防衛部隊が態勢を整えたら、状況判断で即時撤退可能。

この部隊の最大の特徴は「それぞれに特化した部隊員で構成した強襲チーム」である。

特化しているゆえに、交代要員が限られる。それ故に損耗を抑えるのは他の騎士団より優先順位が高くなるのである。

応援に出撃するときは、だいたいが2~3チームで行うとのこと。

なので複数個所同時にこられると手が回らない。といっても、以前より巡回の部隊が増やされているそうなので。

はっきり言うなら「そうなったら運がなかった」くらいな感じだそうだ。

部隊員の命が最優先。他の部隊との連携より、同じチームメンバーとの連携をしっかりと訓練することが求められるとのこと。

これから1か月、みっちりと連携訓練をやっていくそうだ。




「昼からは部隊員で集まって交流をし、お互いのことをもっと知ること」と言われて初日は終わり。

実質、昼から自由時間みたいなもんだなこれ。



「さて、どうする?お昼」

ライムさんがそう聞いてくる。

彼女はどこでもいいとのこと。

リースも頷いている。

ユフィは「学食以外あまり利用していない」とのこと。


俺はもしかしたら・・・という思いで、昼飯の場所希望をだした。




「まさか、卒業後に学食を利用できるとはね。気に入っていた料理があったから嬉しいな」

ライムさん、そういえば正騎士でしたな。

騎士団本部の食堂の話聞いたら「とりあえず栄養取れ」ってメニューが多いそうだ。

リースは昼は小食らしく、サンドイッチと紅茶。

そんな中、俺はお目当てを見つけたのでそれを注文。

リースが先に待つ席に戻る。

「お昼からよく食べる」

「いや、君が小食なだけだとも思う」

「そうかな?・・・それが食べたかったの?」

「まあね。朝と一緒のメニューが出る時があるのは前から知ってたから」

そうして待つと、ライムさんとユフィも帰ってくる。

「いやぁ、このメニューがまだ残っていたなんて。嬉しい限りだよ」

「と言っても、ライムさんが卒業したのって去年でしょうに」

そんなことを言いながら席に着く。

ライムさんは別メニュー。ユフィは俺と同じメニューだった。

俺がその料理を見ていると、少しユフィの顔色が変わった。

けれど、一度目を閉じて開くと元に戻っていた。

「・・・食べてみたかったんですか?この料理」

その言葉に、素直にうなずく。

「ああ、付き人してたんだったっけ?その相手の騎士が食べていたのかな」

その言葉を聞くとまだ少しくるが・・・それでも、笑顔でこたえれる。

もう、お別れはしっかり済ませたからな。

「ええ。この部隊設立を進言してくれた、補給基地を守るために戦った勇敢な人でした」

「っ・・・そうか」

ライムさんも、それだけでその人が今どうしているのか分かったのだろう。

けれど、それ以上は何も言わなかった。

「いただきます」

マイペースに食事の挨拶して食べ始めようとするリースに救われるわ。

そんなことを考えて、3人笑顔になって食事を開始。

アート騎士。

これがあなたの好物だったのですね。








俺には・・・辛すぎました。別の意味で涙目になった。





ちなみに、ユフィも涙目になっていた。2学年の時食べたことなかったんだって。

始めて食べて「次からは避けよう・・・」と言ってました。


もちろん、俺も1度でいいです。




食べてわかる味

俺たちを引き合わせてくれた騎士の好物は・・・前世で言うなら「激辛チャンピオン」が食べるようなものだった。



後で聞いたんだが、このメニュー頼む生徒は毎年数人しかいないそうだ。そりゃそうだとしか思わなかった。


部隊員構成などは、初期のころから考えておりました。

とにかく個々の能力に頼った部隊編成での奇襲攻撃。ある程度の持久戦にも耐えれるような編成を考えた結果、筆者の答えはこういう感じというものです。


あと、飯ネタも結構最初のほうに考えていた内容です。ただ、初期の案では「激辛料理」にするつもりはありませんでした。なんか、急に思いついたので。



そんな感じで3章開始です。といっても短いです。その後最終章になります。

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