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第10話 日常の変化 

本日も、付き人のお仕事を終えて訓練時間。

ただ・・・今日の訓練が大きな転換期になるとは思っていなかった。



「よし!本日の訓練は模擬戦形式とする!4対4の形式で行うので、4人組になってくれ!」

教官の言葉により、俺たちは4人で集まっていった。

と言っても今日は初めてではない。すでに決まっているようなものだ。

「まあ、いつものメンバーで集まるだろうな。・・・本日の訓練だが、特別なものだ」

そう教官が言うので全員注目。


「本日の訓練は、C級騎士の方々が見学に来られている!E級やF級だからとってそんな実力が下ではないんだと見せる機会だぞ!」

そう言われて、訓練場の上をよく見ると確かにいた。

さて、彼らにはこの模擬戦がどう映るのか・・・。

まあ、俺はいつも通りのことだろうな。



「ダイス!おつかれ!今日も見事な『壁』だったぜ!」

「まあ、撃墜数は0だったけどな!」

うるせぇ。

なんか、相手の攻撃を的確にはじくこととかはできるんだけどな。

けれど、マナ銃撃っても外れるし剣を振っても普通によけられるし。

俺の剣筋、なんか読みやすいって言われるんだよな。

銃は普通に照準があってないのか、明後日の方向に飛んでいくけど。

「しかし、次の組のあの子すごいよな」

「ああ、あの小柄な子な。やたらと遠距離狙撃の命中率が異様に高いの」

ああ、いたな。

ヒロインの1人と比べたらってのはあるけど、それでもあの命中率はすごかった。

まあ、被弾率が高いのと接近戦になると俺と同レベルくらいなのでマイナスだったけど。

そんなことを考え、着替え終わったので訓練場から出ると彼が待っていた。

「やあ、ダイスF級騎士。おつかれさま」

「アートC級騎士。おつかれさまです」

そう言って並んで食堂に向かう。昼休憩なのだ。

「どうでしたか?アートC級騎士から見て俺たちの模擬戦は?」

「そうだね・・・マナ値によるものがあるだろうけど、動き自体は良かったと思うよ。十分、進級したら戦えると思えるね」

まあ、能力が偏ってるけど・・・とも言われた。


「ところで気になったんだが・・・君は防御に関してはすごいね」

いつものBセットを食べながら、アートC級騎士がそう言ってくる。

「ありがとうございます。攻撃はなんか全然なんですけど・・・攻撃を防いだりってのはなんか上手くいくんですよね」

「そうだね。他にも射撃の上手い子や槍の扱いが上手い子とか・・・」

「そうですね。ただ、他がダメすぎてマイナス評価になってるんですがね」

そんなことを言いながら、サンドイッチをほおばる。

「そうか。・・・なんか、もったいないな、それは」

そんなことを呟いて、彼は食事に戻った。




それからしばらくして、アートC級騎士について噂話を聞くようになった。

なんでも、E級やF級の集団模擬戦の時は必ず見学に現れるようになったそうだ。

個人対決の時はいないのだが、4対4の時は必ず。

言われてみると、俺の時も1対1の場合は他の騎士が見に来ていたとしても彼はいない。

そしてよく見ると、彼は4対4の時は視線が固定されていない。

なにか・・・全員の動きを見ている。そのうえでメモを取っているように思えた。

それとなく聞いてみたのだが、はぐらかされた。


だが、変化はそれだけではなかった。


「ああ、ダイスF級騎士。今日の午後、少し出かけるのでいつもの待機は無しでいいよ」

「かしこまりました。お気をつけて」

彼は午後の授業の後で、どこかに出かける回数が激増していた。

いつもの待機、というのは寮に帰ってきたときの出迎えである。

付き人は、その騎士から解除を伝えられると出迎えに並ばなくてもいいのである。

1学期は絶対だけど、2学期以降はこの指示出しが解禁される。

と言っても、アートC級騎士は大体が「出迎え無しでもいいよ」と言ってくる人なのだが。

だが、「どちらでもいいよ」という言い方ではなく明確に「無しでいい」というのは何度もあるものではなかった。

いったい、彼はどこに行っているのだろうか・・・。



余談だが、シップたちは2学期になった直後に「する気がない奴にやらせる気もない」と言われてずっと不参加である。



そんな日々も過ぎ、3学期。

新年の祝い?

残念ながら、この世界は地球と同じ1年12か月360日(日数だけ違うか)なのだが祝い事はほとんどない。

あるのは、大勝した時の戦勝祝いがほとんどで後は誕生日を祝うくらいか。

まあ、誕生日祝いも騎士学園に入学したころから無いに等しいが。


そろそろ3年に進級するための試験がやってくるだろうそんな時のことだった。


「ダイスF級騎士。特命がある」

アートC級騎士がそんなことを言ってくる。

特命とは「特別な命令」のこと。

上級騎士が付き人にこの言葉を送る場合は、だいたいが進級試験の日程を伝える時。いよいよか。

「明朝0900、騎士団本部に併設する臨時試験場に出頭すること。理由はそこで教えられる」

出頭とか、前世の記憶でいうなら裁きを受けるみたいでなんか・・・。

しかし、臨時試験場ってなんだ?

理由はそこで教えられるという以上、質問しても無駄だろうな。

「了解しました。明朝0900、出頭いたします」




これが、俺の3年目を決めるイベントとなるのであった。



そして・・・俺だけではなく、とある人物の3年目の行動に大きく影響を与えるイベントとなった。



ゲーム内でも、キャラルート全てにこのイベントはあります。

「一部の生徒が、通常とは違う試験を受けているようだ」という描写だけですが。


もっとも、ルートによって試験内容は違うという設定です。

各ヒロインルート → 劣勢を覆す為

第二王女ルート → 特殊部隊設立の為

ハーレムルート → 攻撃は英雄に任せて防御を固める部隊設立をする為


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