表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/30

13. 神オルガの理想郷

 見ているとヒトは穏やかで幸せそうだ。

 花を愛で、蝶を追い、純粋無垢に時を過ごしている。

 木の実を食し,果実を食し、泉の水を飲む。

 形が微妙に違う〝男〟と〝女〟は、互いに思いやって生きているようだ。


 オルガの理想郷。


 かつてオルガがヒトだったというなら、オルガが望むものがここにあるんだと、ギーガは察した。


「ラモンさま。どうやら我々もあの、ヒトを模しているのでは。仲間を思う心があって、共感し合ってる」


 吹き荒ぶ風のラモンは答える。


「そうだよギーガ。きっとそうだ。そして我々カラクリアンの魂もかつてのヒトから引き継がれたものだ。かつての〝個〟の記憶は消えたが、彼らの魂が我々に宿った……と、私も感じている」


「ここであなたは、何をどう試すおつもりで?」


 ラモンはギーガの周りを舞い始める。


「そう。たとえばあの女の方に、禁断の実を食べさせる。神が彼らに『決して食べるな』と告げた、禁断の果実を与えるのだ」


 ラモンはギーガ以外のカラクリアンを呼びつけたと言う。そのいずれかを使うつもりで……。



挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ