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2人は仲がよかったものだから、いつも一緒にいた。
2人は揃って、司になるの、と言っては、まねごとをして遊んでいた。
司に来るお客さんの役はいつも2人の大人たち。
そんな2人を見て、お客さん役の両親は、お兄ちゃんが司で、木乃芽ちゃんが頼になれば、ずっと一緒にいられるわよ、そう言って微笑むのだった。
その夜は決まって、木乃芽はこう言った。
コウ、私、ツカサになりたい。
だからコウがヨリになって。
そして決まって、紅は答えた。
このめがそうのぞむなら。
そうして、ゆびきりの後に、2人は同じ夢を見る。