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第6話 レベル3の時間だぁ!

「あ、レベル上がった」


配信中の呟きに、待ってました!等の視聴者コメントが躍る。いや、最前線クランの皆様?攻略続けていいのよ?あ、こっちが気になる?左様ですか・・・


「ええと、まずはステータスだな」



名前:ウッド




性別:男




種族:人間




HP:44


MP:14


スタミナ:66




筋力:10


体力:10+1


知力:5


魔力:2


運:6




スキル:体力小アップ、スタミナ小アップ、器用さ小アップ、鍛冶 LV1




ユニークスキル:ネタ武器・防具・アクセサリー作成 LV3



筋力と体力が+3、これはまあ、色々作ってたから上がるべくして上がって、知力と運が+2に上がった。魔力は相変わらず最低値ではあるが、まだ必要なのが無いからだと思われる。その内上がるよね?


「そろそろ、スキル関連も増やさないとなあ。あ、お待たせしました解禁装備に行きます」


スキルスクロール譲るよ!と言う剛毅なコメント、ちなみに最低でも10万以上するらしい。しかも、タダと言うコメントが増えてきたので怖くなって話題を逸らす。


「さて、見ていきますって・・・・・・わぁ・・・・・・」



竹槍:竹で出来た槍。一見はそれだけだが空を飛ぶ敵に対し確定命中と墜落を付与する 種別:槍 攻撃力20



「旧日本軍伝説ぅうううううう?!」


確か竹槍投げて爆撃機を落としたとかいうアレか!アレなのか?!あの都市伝説なのか?!


『神武器!』『神武器キターーーー!』『いくらだ、いくらに設定していつ並ぶんだ!!!』『うわぁああああ!ゴッド武器来た!』と、なんか、コメントが阿鼻叫喚なので、一緒に映っているラインに顔を向けると、うんうんと頷いている。ちなみに、解説役&悪意コメント対策にライン、リーム、レインのいずれかが付く事が決まっている。今日はラインって訳だ。


「間違いなくコメントの通りだろうな。いくつかの街を超えて最前線に行くってのは聞いてるだろ?」


「だな、それが?」


「その道中、通称()()()。正式名がソニックバードってのが居る、ほれ、コレ」


このゲームでは一度遭遇した敵は図鑑のような形で見れる。ただし、弱点などは1回でも突かない限りは表示されないし、HP等も何回も戦ってみないと完全看破は出来ない。逆に言えば、図鑑に載る=苦労の証という事である。

見せて貰ったのはこう、ワシを巨大化させたような鳥。これだけなら弓使いや魔法使いが居れば良いように思える。しかし、自分は何となく名前から察していた。


「なんとなく察したと思うが、こいつは名前の通り、音速スピードで襲い掛かってくる。しかも、大抵が山で。そんなもんだから構ってる内に崖から落ちたとか、弓使いや魔法使いが全滅して詰んだとか死亡報告は高ランク帯でも数知れずだ」


『俺も、俺も!』『しかも、タンカーがしっかり踏ん張っても数が来るとノックバックするんだよな』『俺、減らしたとこで増援呼ばれて崖から落ちた。パーティごと』とかコメントも流れてくる。なるほど、そうなると・・・


「なるほど。つまり、この竹槍には必中と多分、必ず敵を地に落とすであろう墜落スキルが付いてる」


「そういう事だ。ウッド、必要な物は?」


そう言われて、自分は必要素材を見るが必要な物は両方とも聞いた事ないもので、灰色。つまり持ってなかった。


「ん~、千年竹に千年縄ってのが必要っぽいけど、知ってるか、ライン?」


「あ~、まさかの不遇素材同士の組み合わせか」


お?あるっぽいが、不遇素材?どういう事か聞いてみる。


「まず、千年竹。はい、ウッド君、この世界は?」


「この世界はって・・・・・・あっ」


あ~、あ~、なるほど、そういう事か。そら、しょうがないよなあ。


「そう、ファンタジー世界要素に竹はミスマッチな上に、ある鍛冶師がこれ使って弓作ろうとはした。が、この竹、しなりすぎるんだよ。ビヨンでは無くビヨ~~~ンッて感じでな」


ああ、千年と付くだけに()()()()()()()()()されてしまった訳ね。武器にも防具にも向かないだろうな、それ。一見しなりが良い竹は防具向きに見えるが、その分脆い。まあ、竹をいくら加工しても竹だって事だな、それが更に脆いとなれば察してもらいたい。


「んじゃ、逆に縄は?」


「脆い」


アッ、ハイ。ですよね。千年が付いてるだけにそんだけ放置したらそうなるよね。コメントにも『正論』が次々流れてくる時点でお察しだ。


「いや、一応は縄として使えるんだが、こう耐久性がめっちゃ低いもんだから、この素材何に使うの?ってなるんだ。そうか、もしかしたら、ネタ武器用なのかもな」


あ~、なるほど。ユニークスキルの追加とかは聞いた事が無い。つまり、この2つの素材はどうやっても使い道がない。ただし、このネタ武器作成のユニークスキルが現れてない時に限るという感じかな?


「ん?て事はライン。クラン倉庫にある?」


「取ってくるわ。戻って来るまで、他はまだ開示するなよ」


「了解」


しかし、空飛ぶ奴に必中+墜落付与・・・・・・あれ?もしかして、ドラゴンとか優雅に飛んでるとこをチョンとダメージ与えた上で落下ダメージとか巨体考えると期待出来たり?あ、絶対試す奴とか居そう。


「ほい、お待たせ」


「おう、うわ、縄の方すげえな」


竹の方はこう、しなりが凄い以外は竹なのだが、縄の方は年季入った、例えで言うなら・・・


「これ、呪いのアイテムじゃないよな?」


「その・・・・・・ただの素材・・・・・・の筈?」


ラインが困惑し、コメントも『そう見えるよなあ』『だよねえ』で流れていくぐらい、こう、何だろう?年季入った神社の注連縄を解いたらこうなるという感じと言えば分かるだろうか?そんぐらい、威厳が目に見えるような縄だった。


「これだけあれば、とりあえず、試作品5本ぐらい出来るけど後でな、続き、続き」



ピコピコハンマー:当たった時、気の抜けた音と共に、相手に60%の確率で混乱を付与する 種別:ハンマー 攻撃力0



「お約束武器だなあ」


「だが、強い。攻撃力は皆無だが、ハリセン剣の系譜だな」


『マジかよ、ネタ武器最高だな』『同意』『で、素材は?』と流れてきたので素材を見てみる。


「ゴム、プラスチック、それと、なんだこれ?軍鶏の羽?」


「あ~。居たな、そういうの。確か、東方ダンジョンで出る奴だな。現実のと違って、でかさがワイバーンクラスあるやつ」


ちょっと?ファンタジーすぎませんこと?いや、ファンタジーだけどさ。軍鶏がそんなにでかくなるの?!てーか、ヤバくない?


『ちなみに最前線組のタンカーが何の細工もないキックだけで吹っ飛ぶヤバさ』『ついばみを上手く盾で逸らさないと盾が一発で耐久ゼロになる』『ボディプレスと言う跳躍力+重さの凶悪さ』『羽ばたきで体勢崩すだけじゃなく、混乱付与。クソ【悪い意味で】雑魚』と流れてくるコメント達。

多分、最後の奴の効果を使う感じだろうか?そういや、玩具にもこう、羽みたいなのが付いてる事もあるから、それも辻褄合わせなのかね?


「ゴムやプラスチックは?」


「普通に素材屋で買える。割と高めではあるが、うちにも在庫あるから後で渡すわ」


あ、そういや、そういう店に行った事無かったな。ついでに後で案内を頼んでおく。流石に最前線組も居るクランだけであって、素材に関しては困らんかったから、意外な盲点でもあったわ。


「あ、やっぱりあった」



猫耳:着けた本人の嗅覚聴覚を強化し、猫の言語を理解する事が出来る 種別:アクセサリー



「FOOOOOOO!あ、待て、レイン、これは男のサガで、アッー!」


さらば、ライン。見事なパンチで飛んで行くラインに敬礼する。同じく、コメント達も敬礼する。まあ、絶対その内あるよなと思ってたアクセサリーだしなあ。


「まあまあ。でも、コレ、中々使えるぜ?特に聴覚強化」


自分が言うと、レインはふむという感じで納得する。項目にある女性用防具のあぶない水着は封印だな、封印。作るなら配信せずにだ。店頭にも並べられないだろう。


「実際、不意打ちが防げるのはでかい。後、猫語が理解出来るって事は何かしらの隠しクエストの可能性あるんじゃないか?」


「まさか、と言いたいけど、ここの運営だしねえ」


『同意』と言うコメントが次々流れてくるあたり、ここの運営って割とアンタッチャブルなのでは?いや、よしておこう。まあ、さておき、素材である。


「ん~、なんかアバウトだな?各種毛皮と各種布素材。後、カチューシャ作る為の鉱石素材。素材が合ってればなんでも良いから組み合わせは自由って感じなのか?コレ、鍛冶じゃなくて手芸なのでは???」


「カチューシャ部分とかの都合じゃない?どう見ても手芸の域だけど、ここの運営だし」


あ~、なるほどな。組み合わせに依るから、毛皮と布があれば良いのか。鍛冶部分ってカチューシャ部分だけとかツッコミ入れちゃいけないんだろうな。うん、復活してきたラインも諦めろって顔してる。


「ん、後、気になるのはこれかね?」



龍の鈴:鳴らすとドラゴンを呼ぶ。呼んだドラゴンは使用者の顔を見ると帰る 種別:アクセサリー



「よぶの部分が召喚の意味での喚ぶじゃなく、()()なのが気になるけど、ドラゴンがどんな風に来るか気になる」


「「分かる」」


『分かる』『どんなドラゴンが来るか気になる』『運営の事だから成龍とか、竜の王とか来る可能性』『ねーよ、いや、ある・・・・・いやいや』『まさかあ』と不穏なコメント流れているのが気になるが、素材はと・・・


「素材は鉄鉱石と龍鱗と・・・ドラゴンの魔石?」


「ドラゴン系を倒した時のレアドロップだな。使用用途が多いんで大人気の素材でうちも在庫は1個しかない」


ラインのクランですらコレだから、相当な人気のようだ、コメントにも『流石にコレは持ち込み辛いな』と流れる辺り、なるほど、大人気の素材らしい。


「まあ、出すけどね、気になるし。ただし、使用の映像は有料だ!」


『鬼』『悪魔』『ライン』と言うコメントに対し、ゲーッハッハッハッ!と悪役のように笑うライン。生放送にも種類があり、今やってる無料配信ともう1つが所謂ユーチューバー系の有料配信があり、こちらの有料配信には専用フィールドが用意される。その際、見る事が出来るのは有料、つまり課金した者のみである。コピーなども不可能だし、配信者が申請すれば掲示板監視なども着く。

まあ、今回に限ってはラインに利があるので、レインも何も言わない。貴重な魔石を使うのだ。少しでも早期の情報の拡散は避けたいと言った所なのだろう。


「ま、とりあえず作ってみますかね」


実は気になるのが一つあったのだが、それは全てが揃ってからという事にした。多分、皆驚くだろうな。って言うか、絶対にあるよなと思ってたのがあったわけだし。

猫耳はネタ装備である事多いですよねえ。ええ、多いですよね。でも、是非、女の子に付けて欲しいと思うのは我儘だろうか?(真顔)


名前:ウッド




性別:男




種族:人間




HP:44


MP:14


スタミナ:66




筋力:10


体力:10+1


知力:5


魔力:2


運:6




スキル:体力小アップ、スタミナ小アップ、器用さ小アップ、鍛冶 LV1




ユニークスキル:ネタ武器・防具・アクセサリー作成 LV3

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― 新着の感想 ―
[良い点]  ストーリーは個人的に面白いと思った。 [気になる点]  猫耳がアクセサリーとして有るってことは獣人いないってこと?はっきり言ってファンタジー題材にしといて、(ヴァンパイアとかの亜種族はい…
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