第40話 防衛イベント 3日目 決戦!トウ・キョウ!
<<3日目 決戦開始前 ファンタジーゲートオンライン開発室>>
「いよいよ、3日目か」
「まあ、おそらく、アレが使われるだろうし、おい、撮影班、録画用意は?」
「ばっちりです!」
開発室も興奮気味である。プログラムが見れる仕様上、かく言う自分もワクワクしている。しかし、ウッドと言うプレイヤーが同時にとんでもない事しそうである事もあって、ドキドキもしている。
「あら・・・・・・・・・え・・・?し、主任、これを?!」
秘書の桐葉君が困惑の声を上げる。なんだ、さっそくなんかやらかしたのか?と思い、彼女のタブレットを覗き見る。
「何?!」
自分こと、柊の声に運営全体の視線が集まる。彼女に首肯で指示し、タブレットから送信したデータを皆の見える画面に出てきた情報に全体が困惑するのだった。どういう事だ?彼等は失敗したいのか?いや、何かあるのか?
<<3日目 トウ・キョウ>>
『G・カイザー!!!!』
唐突だが、自分は決戦前に工房で追加されたので作っておいたアタッチメントと共に各都市のロボが両腕・両足、ブースターとなり、巨大ロボとなったロボに乗っている。変形シーンは省略してすまない!が、アレ?と思った人は居るだろう。そう、自分には戦闘スキルが無い。全くを以て、取っていない。更に言うと、合体ロボとは本来合体したロボのパイロットの分だけのスキルや耐久力を得れるが、自分一人の為、耐久力はともかく、ロボに戦闘系スキルが一切無い。しかし、乗っている。何故か?
『よし、皆、行くぞ!』
勿論、勝利する為なのだが、自分の仕事はそれほど無い。ただ、やるべき事は一つである。ぶっちゃけ、メッチャ全メンバーから羨ましがられたが、これからやってくる超巨大巨獣を完膚なきまでのレベルで短時間討伐には一人でも自由に動けるプレイヤーが必要だから仕方ない。だが、役得ではあるこの状態だが、合体もマニュアルではなくオート操縦だったから・・・・・・うん、失敗は無いけど、滅茶苦茶動いてたからなあ、オゥェッ!し、しかし、仕上げの為にもう少し頑張れ、自分!憧れの合体ロボの内部では絶対吐かんぞ!!!
『ギガントォ!ビィイイイイイイイイイム!』
再度言う、自分には戦闘スキルは一切無く、ビーム発射もスキルの恩恵を受けたオートエイムではない。しかし、発射だけなら出来るし、ある程度大雑把な的なら狙う事が出来る。狙ったのは超が付くほど巨大となった融合巨獣ではない。狙ったのは・・・・・・
「ウッド神が撃ったぞ、魔法隊!」
『ハイヘイスト!』
『ハイフライ!』
『アタックアップ!』
『リジェネレート!』
狙うは巨獣の前の海。そして、発射と同時に駆け出す各クランのリーダーや高レベルソロ面子がホントここが大切なので援護を受けて全力で走り、それ以外のメンバーは魔法による支援。そして、ビームを撃った海からの上昇気流で一気に走っていた面子が超巨大巨獣に負けない高さに飛び上がる。ダメージも少々受けてはいるが前線組ならば耐えれるし、一応、リジェネレートもかけているから大丈夫だろう。
「ライン!」
「おう!!!」
自分はコクピットを開け、こっちに走ってきて飛んできたラインと入れ替わり、コクピットから地上へ飛び出す。魔法使いの一人がレビテーションを掛けてくれたお陰でゆっくりと降りていく。ちなみに、ぶっつけ本番なので、結構ドキドキしていた。失敗したら、地上にビターン!だもんな。
「行けえええええ!」
自分の言葉にラインが乗ったロボがブースターを点火させ飛んで行く、また、その風を受けて、空を飛んでいた面子が超巨大融合巨獣の高さすらも軽く超えていく。そして・・・
『全員、抜刀!食らえ!合体ロボプラス十数人から成る、鉄の塊ソードキーーーーーーーック!』
『ガッ?!』
その驚きが社長に伝われ、この野郎!!!以前、鉄の塊ソードが完成した時、冗談でこう言われたのを覚えているだろうか?落ちてくるスピード×この剣の攻撃力で、惑星が割れたりしないか?と・・・その冗談を現実にしてやる!
「食いしばりもある、超巨大巨獣はそれなりの耐久力もあるだろう。だが、これならどうかな?」
大量の即死攻撃が目に見えて飛んで来る。しかも、生半可な攻撃は弾いてくる攻撃力+引力。そして、何より、ここまでの2日目までの情報。全てが合わさった作戦の結果がコレである。
「ビームもただ撃っただけじゃあない」
ビームの猛烈な勢いは海の水を噴射させ、その水が霧となり、敵の視界を完全に防ぐ。こちらも見えなくなると思うだろう?しかし、社長が張り切って作ったであろう敵のその巨大さ故に場所を知らせてくる。そう、合体ロボに対抗するためのその巨大さが仇となったのだ。
「さて、この即死攻撃の数を受けて、融合した数の制限がある食いしばりがいつまで出来るかな?」
首を落とす、真っ二つにすると発動しない。これが2日目までの食いしばり条件を無視する方法である。ならば、食いしばりが間に合わないほどの攻撃ならどうなるか?答えは攻撃の結果が出れば分かるだろう。殺到するでかい剣が超巨大巨獣に次々刺さり、そして・・・・・・
【ファイナルオーダークリア!全ての街の脅威が去りました。全ミッション、コンプリート!】
よっし!とガッツポーズを取ると同時に、眩い光が辺りを包み込んでいく。何事?!
鉄の塊ソード集団アタックは特撮好きなら御存じのお前達の平成劇場版のアレですw
社長としては合体ロボの攻撃を駆使して段階的に倒させようとしましたが、ウッドはそこを突いて、鉄の塊ソードを集団で攻撃しゲージとかも関係なく一気に割ると言う手を取った訳ですね。具体的に言うと食いしばり→即死→食いしばり→即死が終わるまでエンドレスです(爆)




