第23話 眼福とネタ鍛冶師スキル
「さて・・・・・・」
とりあえず、数日様子を見ていたのだが、まず変わった事がガンナーが増えた事だろう。これまでは弓使いが主流だったのだが、鍛冶レシピに銃系統が大量に追加されたのが大きい。
「しかし、実弾系ばかりか。しかも、単発系統」
とは言え、ガンナーがこれまで不遇であった理由が火縄銃系の銃しかなかった事だ。そして、今回の追加で単発とは言え、スナイパーライフル系統が追加されたのがでかい。感知されない範囲からの先制攻撃は強いし、クソ鳥ボスを見つけ次第攻撃出来るならねえ。
これまでは射程、威力などに悩まされ、スキルで補っている事が多い職業だったのだが、スナイパーライフル以外にもハンドガン、マグナム、ショットガンなどが追加され、戦略に幅が増えた事で不遇から優遇になりつつある。
「更に優遇になったのが・・・タンカー、かな?」
元々、タンカーは優遇と言うか、1パーティに一人は必要レベルの有用さだったのだが、今まであまり取れなかった稀少鉱石が大量に取れるようになり、更に、シークレットクエスト報酬でも結構な数が集まるようになった為、鎧、盾に金を掛けて強くなるようになった。また、生存能力が大幅にアップしたのも大きい。
「色々解放されたおかげで不遇はほぼ無くなったが、う~ん?」
掲示板、公式、攻略ウィキを巡ってみたが、やはりと言うべきか・・・
「それでも、ネタ鍛冶師に関しては相変わらず、ワンオフと言ったらアレだけど単独独占職業か」
一応、レインやリュウカさんがその辺の情報を集めてくれてはいるが、今のところは相変わらず、ネタ鍛冶師に関しては自分のみという事が判明している。新規もランダムを選んで取れたという事は聞かない。とするとだ・・・はい、聞こえてきますね、靴音が。
「さあ、ウッド君。今日も検証しようか!」
リュウカさんである。と言うか、検証系クランからモテモテである。美人のお誘いは嬉しいが、これほど嬉しくないお誘いの言葉があるだろうか?いや、無い。
「はいはい・・・って、ん?」
リュウカさんが入ってきた瞬間、メッセージが表示される。そこには・・・
<<条件を満たしました。レシピが追加されます>>
は?・・・・・・・・・は?え?リュウカさんと会っただけでレシピが追加?どういうことだ?
「リュウカさん、レシピが追加されたんですけど、何らかの素材か新しく買ったものあります?多分、インベトリにあるアイテムか、今付けてる装備だと思うんですけど?」
「うん?ああ、これかな?」
リュウカさんが出したのは双剣。所謂、2刀装備する剣だ。これもアプデで追加された装備である。コレに反応したという事は、アレかな?
連結双剣:普段は攻撃力20の双剣として扱うが、剣のゲージが溜まると連結する剣。連結した場合の攻撃力は持ち主の攻撃力に依存する 種別:剣 攻撃力:20【連結時:持ち主の攻撃力依存】 特殊効果:連結
おぉ~、ツインソードって・・・・・・ん?
「リュウカさん、コレ、連結時って剣・・・なんですかね?」
「うぅむ?連結するという事は、所謂ツインブレードとも言うし、剣・・・・・・かな?」
だよね?ところで、リュウカさん、何か目が燦々と輝いてませんかね?嫌な予感しかしないのですけども?
「検証だ!素材は出す!早速作ってくれたまえ!!」
デスヨネー。いや、まあ、作るけども。なんだろう、良い予感と嫌な予感が混ざり合った感情が来ているのは。逃げたら損、逃げなくても損。つまり、逃げるなって事ですよね、はい・・・知ってた・・・・・・
「え~と・・・・・・」
「これは確かに羞恥心と引き換えの甲斐があるねえ・・・・・・」
今、自分達の目の前に、熊のモンスターの遺体がある。無論、普通のベアではなくフィールドボスの一体、ブラッディベアと呼ばれる熊のモンスターである。それをソロ討伐したリュウカさんはと言うと・・・・・・例の剣と、なんとビキニアーマー装備である。スタイルも良いので普通なら鼻血物なのではあるが、血塗れでそれどころではない。っーか、ニコニコ笑いながら剣振ってて怖い、うん。
「一先ず、クリーン系の魔法で血を落としてくれません?」
いくら、眼福ではあっても美女が血濡れでビキニアーマー着てニッコニコと熊の断面検証してる絵面は怖い。と言うか、恐ろしいわ。
「おぉ、すまない、すまない。しかし、これは・・・」
「鏡でも磨いてるんじゃないかってぐらい真っ二つですよねえ」
血が消えたリュウカさんの艶姿を心の中でスクショを撮りつつ、リュウカさんも血と言うベールがなければ流石に恥ずかしかったのか、装備を変えて、熊を調べる。やがて、結晶化して崩れていくが、それはもう、見事な斬り口だった。
「これ、とんでもない武器ですよね?」
「そうだね。連結するまでの攻撃力が20を引き換えにしても、かなり凄いだろう」
まず、試したのが通常時のリュウカさんでも時間を掛けて、且つパーティからのバフ付きならソロで倒せるブラッディベアを例の剣でまずは回避専念で当てれる時に当てながらゲージを貯めつつ、連結出来るようになったら、装備変更+自分がバフポーションで強化。最終的な攻撃力がリュウカさんの150+武器の攻撃力150にビキニアーマーのステータス増加で、なんと驚きの3000!ここに更にバフの分が乗ってドン!
「「まあ、まずは羞恥心を完全に捨てるかソロじゃないと無理だろうけどね」」
その絶大な攻撃力の為にオチがつくがね。多分、女性は嫌がるから、うん。ここで目の保養出来たのは良い事だ。うん。きっと、この情報が出回った瞬間、世にも恐ろしい、いや、おぞましいモノ見る事になるんだろうなあ。今の内にフィルターチェックでビキニアーマー除外しとこ。
「しかし、これはもしかすると・・・リュウカさん、お願いがあるんですけど・・・」
自分と同じ事を考えていたのか、皆まで言うなと言わんばかりにリュウカさんも即行動に移る。さて、自分も行動開始と行こう。
今回のリュウカさんの画像誰か描いて!(書籍化しないと無理臭いけど)
ウッド君が羨ましいお話とネタ鍛冶師リストに追加フラグでした。次回は久々の掲示板回かも?




