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第9話 オリハルコンとシークレットクエストの仕組み

「俺は配信しても問題無いと見ている。リーム、レイン、どうだ?」


「俺も問題無いと見てる。シークレットクエストだからな」


「情報を纏めてみたけど問題無いと思うわ。掲示板にも情報投稿しておくわね」


「良いのか?」


王の間を退出し、城の外に出ての相談に対し、一応聞いてみる。だって、オリハルコンだぞ?変な奴が凸してこないか、コレ?


「問題ない。おそらく、配信すれば、検証組が走るからな」


「ん?なんで検証組が走ると・・・あ、そういう事か」


簡単に言えば、あのキャラ作成時に見た黒になってた種族の数だけ隠しクエストがある訳で、初回報酬も多分だが、手順を踏めば他の人も貰えるという事だろう。つまり、しばらくは猫耳量産を頑張らねばならないという事だな!後、ファンタジーゲートオンライン検証組が黙って事を見守るなんて訳がない。


「あ、そうだ。早速で悪いけど、パーティ組んでるんだし、オリハルコン坑道行かないか?」


「お?てっきり戻ると思ったけど?」


ラインの言葉は最もなのだが、自分はとあるプランがあり、それを3人に話すと、良いね!と言われ、坑道に行く。ちなみに、この坑道、国家が管理してるだけであって、モンスターが居ないのでゆっくり採掘する。まあ、オリハルコンなんだし、当たり前と言えば当たり前である。


「うぉ、折れた」


ちなみに、それなりの数を持ち帰りたかったので4人で採掘したのだが、ピッケルが折れまくったのは言うまでない。そうでした、伝説の鉱石ですもんね、ハイ。




「ふ~む?」


「どうだ、ウッド?」


「あ~、どうやら、クランハウスの工房では無理っぽい」


上級ピッケルをおおよそ40本ぐらい潰した末にそれなりの量のオリハルコンを取ってきた訳だが、当然ながら、加工出来ない。と言うか、クランハウスの工房は上級で炉を最大出力してるのに溶ける様子すら見せない。流石は伝説。


「こうなると、やっぱ、そうなんかね?」


「多分そうだろうな。あ、こっちの猫耳、ショップに突っ込んでおくぞ」


クランショップはリアル優先だからと言って、人力で並べる必要はない。クランリーダーが補充する感じも選べる。なんて言うか、店員が必要ない全自動販売店みたいな感じにする事も可能らしい。と言うか、この方法でなければ殺到してくるだろうからねえ。


「となると、やっぱり?」


「ああ、()()()()()()()()()()()だろうなあ」


「それをしっかり確認出来た訳だけど、待つ?」


「まさか」


デスヨネー。という訳で、早速、自分達はケット・シーの国に向かうのだった。と言うか、最初からやれと言われそうな単純すぎる事なんだけどね。




「おう、あんたらが噂になってる異邦人さんかい。スーガからいろいろ聞いてるぜ。工房なら使用料金2000Gだ」


本当に単純な話、この国で工房設備を借りれば良いのである。そら、採掘する鉱山あるんだから、加工するならココですよねって話である。まあ、加工がハウスで出来るか試したかったってのもあるけどね。


「あいよ。個室も同じ?」


「個室使うのか?それなら+1000だな」


ドワーフに渋る事無くお金を支払う。ん~、これはもしかして、もしかするか?


「あ~、ドワーフのおっちゃん。これ加工するんだけど、ここ以外でやる方法ある?」


「ほう。良いぜ、奥に来な。護衛さんもな」


オリハルコンを見せると、予想通りの反応。やっぱりな・・・なんとなくそうじゃないかと思ってはいたけどね。どういう事かと言うと、ここに初めて来た時、エルフやドワーフ。そして人間と親交を絶ったと思われる種族が居たのを覚えているだろうか?そう、つまり、ここは種族復帰クエストの始まりであり、始めでもあるって事だ。


「確定だな」


「だねえ」


そう言うと、ラインは掲示板に書き込む情報を清書しながら着いてくる。向こう着いてからでもいいのに。


「まあ、座りな」


案内された先にあったソファーに2人で座る。


「まずは割符を見せてくれるか?渡されたはずだ。ああ、2人とも持ってるなら、どっちか片方でいい」


ラインと頷き合うと、自分が出す。主に自分が発生させたイベントの続きってのもあるからね。すると、ドワーフは部屋に合った戸棚から割符を出すと合わせる。おぉ、パッと光った。


「うむ。すまんな。この話をするのにこういう確認を取るんだ」


ああ、なるほど。王道の確認方法ではあるが、同時にNPCが行う迷惑プレイヤー対策・確認でもある訳か。後、広がりすぎないようにするのが目的だろう。転売はいつでもある、だが、許さん。という事だろう。


「残念ながら、この国では売っていないんじゃよ、この加工場にある炉はのう」


「この国ではって、つまり?」


「うむ。世界の誉れある大山。そこにあるワシ等の国であり、ハイドワーフ、エルダードワーフの国グランド。そこに行けば売っておる」


あ、この流れは・・・・・・



【シークレットクエスト】 新型炉を求めて




オリハルコンを加工する炉を求めて、大山を目指す




クエスト開始条件:オリハルコンの採掘・ドワーフにオリハルコン加工方法を聞く




クエストクリア条件:ドワーフ達の国グランドを目指す




報酬:新型炉の購入権




人数制限:無し



デスヨネー。そうなるよね~。行くしかねえよなあ。はい、ライン君、一人逃げるなんて許されねえよなあ?一緒に行こうぜ?まずは、レイン=サンに報告で御座るよ、逝こうぜ???


なお、この後、レインに検証する事増えたじゃない!と怒られたのは言うまでない。いや、マジすいません・・・

こういうのってリアル重視ゲームだと割と王道ですよね。普通のRPGだと選択肢がないだけで。

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