悪ノリしちゃろ!面白い反応見せとくれ?
主人公ヤバすぎてヤバ。誰?こんなの主人公にしたの。…………ワシでした。
「んじゃ、コレで俺なんもわるくないということで!」
「やっぱ反省してねえな?」
はぁ?
謝罪した時点で一回は反省してんだろ?つまり罪は清算されてんだよ。
つまり俺は悪くない。
「てかなんで俺のこと追っかけてきたんだよ。あんときはぶつかっただけじゃん。なのに追いかけてきてたしさぁ?俺悪くないんじゃないかなぁ?慰謝料、くれないのぉ?(ニヤニヤ)」
「チッ、……すぞ」
ひえっ、死ぬ殺される!?
全力で媚びへつらわなきゃ(使命感)
「いやっ!冗談っすよ兄貴ぃ!俺知ってるっす兄貴の器量?ってやつ!仏並みなんだよなぁー。弟分に優しい兄貴かっけーっすよ!」
どうだ?やっちまったか?
……いやうれしそうだぁ(引き気味)
「だろ?そう思うよなあ?俺って優しいよなぁー?ホトケ並みだよなー?ガンジーも笑っちまうくらいの善良っぷりだよなー。ならさ、三度のウチに収めとけよ?な?」
アッハイ。
…………おれわるくないよね?
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冒険者ギルド
そこは数多の冒険者達の出発地であり、冒険者にとっての第二の故郷とも言えるほどの大事な役割を持つ機関、または建物。
その総本山とも呼べる冒険者ギルド本部の建物には、今日も今日とて沢山の冒険者達が集まり、各々の目的の為そのでっかいでっかーい建物の口を通る。
その数多の冒険者達の中に、二人組がいた。
「おい!待て落ち着け!俺は違う!不審者じゃないんだ!クソッ!助けてー‼︎助けてー‼︎集団ストーカーに襲われてます‼︎」
「襲われてねぇよ!てめえ見ねえ顔だし身分証も無いんなら冒険者の登録しろって言って「お父さーん‼︎早く‼︎お助け下さい‼︎」聞けよ‼︎」
「そんなこと言って乱暴する気なんでしょう⁉︎エ○同人みたいに‼︎○ロ同人みたいに‼︎」
「やめーい‼︎人聞き悪いしモザイク貫通してるんだよ‼︎」
はぁ⁉︎何頭のイかれたこと抜かしてやがる‼︎
この手を離せさもなくば駆逐してやる‼︎
「ていうかなんでそんな警戒してんだよ⁉︎こちとら親切心でやってんだわ‼︎」
あぁ⁉︎んなもん…………
俺だったらそうするからに決まってんだろ⁉︎
「そこまでにしときな。」
「ん?」
「っ……!」
そんなこんなしてると野次を割って渋めのおっさんが話しかけてきた。
はぁー?なんなんこの世界。顔面偏差値どうなってんだよ死ねよ。
「せ……先生」
「おうカンタダ、またか?」
ん?なんかこのおっさんはこのヤクザの先生みたいっすね。どーでもええわ(鼻ホジ)
とりあえずノっとくか。
「あんたはっ……!あの時の野郎……!」
「はっ?」
「ん?」
お?なんか反応いいゾォこれ。
どうやらヤクザは理解が追いついて無いようですね。だからお前はだめなんだよ……このダメ人間が……(お前が言うな)
面白いし続けよ。
「なんでっ!なんで……‼︎」
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『お前はいらんお節介ばかり、あちこちでかけているようだな』
……
『オレはこの世界じゃその甘さ、不要だって口酸っぱく言ってるはずだが?』
……
『……既にその短所で何度こちらが被害を被ってきたか……』
……人に優しくするのは、いけないことっすか?
『自分でケツ持てって、言ってんだ』
……
『……オレにも、持ってるもんがあるんだ。ソレ崩すようなら、出てけ』
っ……!
失礼、しやした。
『あぁ…』
……まだオレは。
『なら、身の振り方考えるんだな』
……はい。
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目の前で何が起きてるのか。俺には理解できなかった。
偶然見つけた変なヤツ。
聞くとこ、どうやら身分証もないってんで、怪しい事この上ないヤツだった。でも。
どうにも、ほっとけなかった。
「カンタダ、またか?」
ッ……!
そうか。また、また俺は。
なんでだ。今回はどこで間違えた?
俺は何を……
その時、俺が首根っこ持つうるせえ野郎が、ピーピー騒ぐのをやめて、親の仇を見たかのような低い声で、先生に語り始めた。
「あんたはっ……!あの時の野郎……!」
「はっ?」
思わずそんな声を出してしまう。
おまえは何を言ってるんだ?
なにがあってそんな態度を急変させた?
なんで……先生をそんな目で見る……?
「なんでっ!なんで……‼︎」
でも、俺が
「あんたさえっ!」
俺が一番
「アンタさえいなければっ!」
一番衝撃を受けたのは
「――母さんはッ‼︎」
先生がその言葉を受けて
「ッッ‼︎‼︎」
今にも壊れそうな、悲痛な顔を見せたことだった。
見てくれてありがとうございます!
次回!人格破綻者のネタバラシが始まる……!
主人公いきてるかー?wwww