表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
当然、協力者なゾンビ  作者: 石川 瑠佳
2/20

第 二 回

 さあ、ゾンビの化粧もした。

 まだ診察が行われている病院に、ダメ元で、お願いをした。遠くの知り合いに会うためのゾンビの扮装の化粧用にどうしても、()()()()()()を幾つか欲しいと頼んだ。

 ゾンビ君のことは、普通に秘密にしておいた。混乱してしまう。しかし、利用目的はほぼそのままの意味だったので上手く、血を貰って来ることもできてほぼ順調で、あった。

 ゾンビは嗅覚が鋭かったりもするから、別の人間の血を付けとけば上手くごまかせるだろう。

 後は、ゾンビ君が様子見をして始めるだけ。


「アレッ。待って大勢のゾンビから自然、脱出難しい、よね」

「あっ、そう言えば。最初は少ない状態でも途中で思わぬ集団が混じるかもね」

 ゾンビ君は作戦実行にちゅうちょの、感情を見せる。

 私は違う、考えもタす。

「あのさ、ゾンビって動きを止めるときないの?」

 私は、貴重な情報をチェック。

「止まるときは…捕食的な行為。…アッ、ゴメンね」

「いいよ、仕方なくじゃん、ゾンビ君は、ゾンビになったから。今は野菜とか、で補っているんだから」

「慣れてみると、野菜でも過ごせるなって…白いご飯とか魚など食べてたら大丈夫」

「健康だよね、かなり、見ていて気持ちがいい。よく噛んだりして食べてるし」ゾンビ君は照れた。「ヘヘッ」

 二人ぼんやりと時間がないのを感じ、ゾンビ君は眉を上にあげて動かしていた。

「止まるとき。アッ、()()()()()()()()()()()()()()()()、止まっていたりするかも…」

「オオッ。脱出をするとき、身体の関節なんかおかしいわってやっていれば、逃げれる」

「で、でも…」

 ゾンビ君はやや、不安げな顔をした。

「えっ、なに…ダメ?」

 私は、オドっとした。

「ゾンビって動きが、ウツってしまったりするときが、ちょいちょいある…」

「ま、まさか…」

「うん…」

「身動き取れなくなって私の人間っぽいとこが、出たら…」

「即、バレるね。なんか、おかしいぞってなる」

「ああ、フリダシか…」

 私は頭を、抱える。

「ほ、他は…イヤ、待って。考えたら臨機応変にすれば…」

 私は、アイディアを、練って方法を組み立て作り上げる。

「関節おかしいわでしばらく、やって。大勢マネしたらやっぱ大丈夫って、進めば」

「時美ちゃん。天才、かなりイケちゃったよ」

 さらに私は、手順をこらす。

「数が少なければ反対方向へ行く。あまりカチャカチャ動かしてたら身体を、痛めてしまうかもしれないから回避できるような方法も磨いて、作ったりもする。時間を、たくさんマメに上手く丁寧に決めきっといてゾンビ君も戻って、きて。…分かんなくなったら安全箇所辺りにいたら会える」

「うん」

 私たちは、気持ちが高まっていたので、キスをした。

「アレッ」

「うんっ…?」

「ゾンビ君…ちょっと人間に戻ってない?」

「あっ、本当だ」

 私は、懐かしさを感じた。

「なんか、最初を思い出すね」

「ああ、なんか君ばっかり追かけちゃって。ドキドキして、気が付くと人間の思考に戻っていた」

 二人は見つめ合う。



                    続く                               


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ